「裁き」

三連休、ちょいと映画に出かけて来た。

「裁き」

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ムンバイが舞台の法廷劇。
主人公?の歌手。
弁護士、
検事
裁判官
歌によって自殺しちゃったという下水管掃除人の妻

民謡歌手でちょっと左翼的な歌を歌う主人公の歌で触発されて下水管掃除人が自殺した、という嫌疑で歌手が逮捕拘留される。

どういう経緯かわからないけれど、上流階級出身で、お金持ちで開明的な弁護士が弁護を担当。

検事は女性で、糖尿病持ちと夫と官舎みたいな家に住んでいる。

裁判官は地裁1の切れ者で、普通の裁判官では一日に2つくらいの裁判しか裁かないのに、この裁判官は5つくらいさばいちゃう。

そして、下水道掃除人の妻は証人台で夫の仕事について問われたままに答える。

原題は「court」。裁判所の人たちの生活やら思想やらを切り取って重層的に現代のインド社会を表現している。

裁判所で働く人たちが1ヶ月の休暇でビーチリゾートに出かけるのだけど、彼らは公務員なのでお金がない。だからバスもボロボロだけどバスの中で歌しりとりをしたりして、すごく楽しそう。

休暇中、切れ者裁判官は同僚だか部下だかの子供の健康相談を受けて、「セラピストよりも占い師がいい。石を買うといい」と、なんともインド的なアドバイスをするところがインドだなぁ・・・と感慨します。

結局、民謡歌手はただの歌手なのか、それとも危険思想の扇動者なのかよくわからないまま映画は終わるのですが、ちょっと後を引く映画でした。

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「ギミー・デンジャー」ジム・ジャームッシュの名作だわ。

ジム・ジャームッシュ監督の久々の新作、「パターソン」の公開に合わせて、「ギミー・デンジャー」が一週間限定上映されてるので行ってきた。

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イギーポップのバンド、ストゥージズのドキュメンタリー。
ジム・ジャームッシュ監督は時々音楽ドキュメンタリーを作っていて、わたしが最初にみたジムの映画は「Year of the Horse」だったなぁ〜。

同じように丁寧な作り、綿密な取材。テンポのいい展開。画面にもグルーヴがあるところがすごい。

イギーポップが音楽のことしか考えてなくて、黒人バンドでブルースのドラマーをしてた時に「自分たちのための音楽を作らなくては!」と思ってストゥージズ結成に至ったというところになんだかとても感動してしまった。

ストゥージズは3枚のアルバムを出したけど売れなくて、メンバーはタクシー運転手やったり、音楽ミキサーになったけど、機械の方が面白くなって、勉強し直して、サラリーマンになってSONYの技術部門の副社長にまで出世しちゃったり、

それが最近生き残りメンバーに加えて、新しいメンバーを入れて再結成して、ライブをやるのだけれど・・・

イギーは若いころと同じパフォーマンスをする。

イギーポップさん、危ない感じのお兄さんだと思っていたけれど、考えていることはめっちゃマトモで、自分自身にとっても誠実で、これこそがCOOLだなぁ。

世の中がどんなになったって、自分を見失わずに、心の命ずる所を生きていればいいのだ。
昨今の日本の状況から、将来を悲観してしまいそうになるけれど、自分の心に正直に自分の命を生きるだけだなぁ。

ジム・ジャームッシュとイギーポップは何度もジムの映画に出ているし、仲良しなのかと思っていたら、ジムがイギーの大ファンなのね。なんだか愛が溢れていてとても良い映画でした。

ニールヤングを撮った午年の映画ももう一度観たいなぁって思うくらい良かった。

映画が終わってちょっと買い物したら、○越のライオンがカープのユニフォーム着てる。顔にはペイントまで!!
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映画の余韻を引きずりながら、紺ちゃんで冬瓜あんかけまぜそばを食べたのでした。
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冬瓜あんかけまぜそばは紺ちゃんの創作メニューの中でベスト3に入るわ。
ごちそうさまでした。


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アンジェイ・ワイダ監督遺作「残像」は、わたしはわたしだ!だ。

アンジェイ・ワイダ監督遺作「残像」
http://zanzou-movie.com

ポーランドの画家、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの晩年を描いた作品。

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画家であり、美術教師の視覚の解説が映画の一つのテーマであり、もう一つ、社会主義と芸術を押し付ける権力に芸術家は抵抗し、仕事を奪われ、画材も買えず、学生の作品は蹂躙され、すべての面で兵糧攻めにあいながらも信念を貫く芸術家のあり方がテーマ。

私たちが見るというのは、もうすでに選択的に見ているわけで、目の前にある全てを認識しているわけじゃない。考えてみたら、車を運転するときは本当に認識的に、自動車の運転に必要な情報を拾い出して見ているのだから、「選択的に認識する」ということがよくわかる。

そして、網膜に映った瞬間に見ているんじゃなくて、網膜に映った「残像」を脳が認識して「見て」いると映画の最初の講義で話される。

で、社会主義が芸術家の表現にも革命的な表現を求めて堅苦しい世の中になってくるのですが、この先生「わたしはわたしだ!」と自分を貫くのです。

社会主義とか、スターリンとかっていう時代なのですが、右左を取っ払って平べったく言うと「全体主義」なのね。
この全体主義の足音、聞こえてるよなぁ〜、こんな風になってきたら、わたしどうする?などと思いながら見ていたのですが・・・
「わたしはわたしだ!」よねえ。本当にわたしはわたしだもの。

この人の著作が日本語ででてるかしら?と思って検索したけれど、ないみたい。絵も本当に葬られているようで、ワイダ監督が紹介しなければきっと歴史の中に埋もれてしまっただろう。

10代で孤児になってしまった娘のニカさんがご両親のことを書いたものはあるみたいですが、日本語で読めるかどうかは不明。
ストゥシェミンスキの視覚なんちゃら論、ちょっと読んで見たいのでした。

1日1回、1週間限定の上映でちょっともったいないくらい良い映画でした。

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滑り込み。「ヨーヨーマと旅するシルクロード」

叔母の見送りを終わって、家に戻って雑用を片付けてやっと一息。さて、何か映画でもやってないかしら?と見て見たら、
あれれ、この映画、もう明日最終日じゃない!しかも、1日一回だけの上映だ。こりゃいかん。行かねば!

ヨーヨーマと旅するシルクロード

ヨーヨーマさんはめっちゃ有名なチェリストで、アジア系なのにそれを感じさせないなんと言うか、グローバルな大芸術家でいらっしゃるのですが、天才のまま大人になっても続けていられる秘訣と言うか、何かそんなものがあるんじゃないかしら?と考えなくはなかったのですが・・・

やっぱり天才少年時代に正確な言葉は忘れてしまったけれど、「君の心はどこにある?」みたいなことをさる有名なお方(バーンスタインだったっけ?)から指摘されて、その問いが彼をモンスターにしなかったんだろうなぁ。

と言う天才中国人チェリストの昔のビデオから、ヨーヨーマが世界音楽プロジェクトみたいなことをするようになった経過と参加演奏家の文化や背景が織り込まれるのです。

あ〜、なんで二週間だけの上映なんだ、なんで1日一回なんだよ。
最終日に行ったので、空いてるかと思ったら、私がチケットを買った後もぞろぞろと仕事帰りみたいな人たちが来てあっという間に満席になってしまった。

全ての言葉をメモしながら見たい映画だった。DVD買ってもいいって思うような映画だった。実家に帰った時に関西で上映してたらまた行っちゃうかも。

文化って文化と文化が交わる場所で大きく進展するんだそうな。
伝統文化も伝統の中で留まっていたら新しい展開が起こらないので、異文化と交わることで新鮮になるし、自分の文化の意味合いもまた輝いてくる。

私がいて、あなたがいて、私と同様にあなたも素晴らしく掛け替えのない存在で、私とあなたが違っていることが素晴らしい、私とあなたが出会うことで、新しい私と出会い、私の知らない私と出会う。そして、あなたに影響されて私はまた一層素晴らしくなる、

とまぁこう言うことを音楽でなさっているのがヨーヨーマさんなのねえ。

音楽がねぇ、美しいのよ。バッハのチェロソナタなんかもう涙でるし、白鳥なんてヒップホップダンサーが踊るのですが、もうすごいのです。

で、シルクロードプロジェクトの音楽ですが、ペルシャ音楽みたいになるのね、やっぱりシルクロードの中心ってペルシャだな、ペルシャもインドもバングラもにたようなもの・・・と言うか、ペルシャの影響がすごいんだなぁと改めて思ったのでした。

あぁ、もう一度見たいと私は熱烈に思ったのですが、連れ合いはそれほどでもなかったみたい。

ともあれ、行けてよかったのでした。

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映画の後にアラメゾン。茄子の季節がやって来ましたね〜。

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「ライオン」見て来た。結構楽しいベンガル語映画!

オーストラリアとインドの映画「ライオン」5歳の時に回送列車に乗り込んでしまって迷子になっちゃった男の子の実話。

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インドのロケではインド人俳優さんたちが演技をしていて、全部現地語。コルコタのハウラー駅の雑踏とか、ストリートチュルドレンや子供をさらいに来る人、子供を狙う小児性愛者、孤児院での虐待など、よくまぁ描いたな、この人は本当に運が良かったな、といろんなことを考える。

オーストラリアで養母になる人をニコール・キッドマンがアッパーミドルの普通の主婦を演じているし、子供狙いの怪しいおじさんをインド人の役者さんが目と顔の演技でネッチリと演じている。そして、親切なお姉さんがこれまた怪しいお姉さんに変化するところなど、アクションと踊りだけのイメージがあるインド人俳優さんの見事な演技が素晴らしい。

5歳でつい乗り込んだ列車にコルコタまで連れてこられて、駅を降りたら別世界。言葉もわからない。自分の村の名前も正確に言えないし、母親の名前も「母ちゃん」としかわからない。もちろん住所も電話番号も言えない。

母親は石運びだからかなり下層で、子供3人。多分親父さんはいない。家計を賄うために兄ちゃんと一緒に小遣い稼ぎをしに出かけた夜の駅でにいちゃんを探してつい乗ってしまった列車でコルコタまで運ばれてしまった。

コルコタで身寄りもなく、ホームレスの人たちの近くで、誰に世話されるでもなく一人でいる子を通りの反対側のカフェでスープを食べていた男性が気づき、福祉へと繋ぎます。

しかし、孤児院とて安全ではなく、虐待によって精神を病んでしまった子もいてる。

新聞に尋ね人広告を出しても反応がないため、オーストラリアの夫婦の家に養子に行くところまでがインドパート。
ほとんどがコルコタなので、ベンガル語が話されるからプチ楽しいのだ。

で、この子が成長して、大学生になって、友達たちからグーグルアースで探したらいい、きっと見つかるよ、なんて話からグーグルすること4年掛かったらしい。

わたしは完成家族で育ったので、親がいないとか、実の親がどうとか、双子の片割れがどう、とか、死んだ兄弟がこう、などという経験がないので、その欠乏感は想像することしかできないけれど、苦しい生活をしても、不自由ない生活をしても欠けたピースを埋めるまではその欠乏感というのは「子供が欲しい」という欠乏感とは比較にならないんじゃなかろうか?と思う。

この人の場合、何か予感があった母さんが遠くに引っ越さずに暮らし続けていたので再会が叶ったけれど、引越ししていたらもうアウトだっただろう。だって、一本の列車で移動したのに乗った駅を探すのに4年も掛かるほどインドは広いのだもの。

アッパーミドルの奥さんがどうしてインドから養子をもらって育てるのか?を語るシーンがあるけれど、この養母も家族の問題を抱え、心に深い傷を持っている。

とてもスピリチュアルな映画でもあるし、社会問題を扱った映画でもあるし、家族の問題でもあるし、ベンガル語映画でもある、とても楽しみ満載の映画だったのです。

サルーは来日していて、いろんなイベントにも参加しているみたいですが、ロバート・キャンベルさんとの対談は離婚家庭の子供のその後についても深く考えさせられる親子問題だなぁと思うので、ご興味のある方、読んで見てください。
インドで5歳のとき迷子になり…ネット時代の“ルーツ探し”を本人が語る〈週刊朝日〉

ロバートキャンベルさん、母さんに気を使って実父を探すまで母さんが亡くなるのを待ってたんだねえ。そんなに母親の気持ちなんて大事だろうか?と思わなくもないけれど、連れ合いを見ていたら息子にとって母親は神と同じだからそうなのかもしれない。

ロバートさんのばあい、お父さんの名前を覚えていたから探せたけれど、サルーの場合は、駅の給水塔と自分が遊んだ場所や母さんが仕事していた場所の風景だけ。実は自分の名前も怪しかったのだから、本当によく見つかったもんだと思う。

わたしは2歳半まで住んでいたところを時々地図で探すのだけど、地名とか変わってるのでよく分からない。

お客さんもよく入ってたけど、いい映画だったなぁ。

久々に着物で出かけたのでした。

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着物ってしばらく着てなくても、一度着なれたら着れるものよね。

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猛烈にお寿司食べたくなる映画「築地ワンダーランド」

昨日、メールで連れ合いが「私、これに行きたいんですけど、あなたはいかがですか?」と聞いてきた映画。

「築地ワンダーランド」

「私、東京生まれの東京育ちだしさ、見たいのよ」、って言うのよ。黒門市場の映画があったら見たいか?と聞かれたらよくわからないけれど、築地は移転問題でず〜っとガタガタしているし、実際世界一の魚市場。面白い映画を作るもんです。

平日の昼なんだけど、今日は時間が取れるとかで、お昼ご飯兼ねて出かけてきた。

ご飯は、紺ちゃんが休みなので、久しぶりに白島にあるさいふぁ
ここは紺ちゃんで長い間働いていたお兄さんが独立開店した店で、汁なし担々麺とまぜそばと油そばを出すのだけれど、紺ちゃんと違って別にスープが付いてくるんだけど、このスープが魚のだしが効いていて美味しいのよ。汁気のないそばだと「スープも欲しいな」って思う時あるじゃない?だからすごい嬉しいの。

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まぜそばは野菜がいっぱい。味玉子は丸ごとゴロンと入ってる。
(スープは一息後に出てくるので、写真撮るの忘れました)

師匠譲りの生真面目で丁寧な料理に、ヒップポップのBGM。店主の趣味の本がずらり。こっそりドリンクメニューもあって、こだわり系のビールを飲みながら油そばなんて食べるファンもいるんだろうなあ。

この辺りはコインパーキングが少なくて、店の近くにもあるけれど空いてることが少ないのが難点ですが、今日は一つだけある店舗の駐車場に停められてラッキーでした。(天使にお願いしておいた)

さて、映画。
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日本以外の場所で、魚はどこでも泳いでいるし、新鮮だったら刺身になるように思うのだけど、これをお刺身で食べても全然美味しくないのよ。(だから海外の刺身を扱う高級店は築地から輸入する)

魚の締め方が違うんだ、というのは知っていたけれど、神経を抜くなんて芸当はとても素人にはできそうにない。せいぜい延髄を潰すくらいのことしかできないが、これでは不十分なのよ。

築地市場がとてもモダンな建物だったってのも知らなかった。よく見たら、市場の通路は石畳担っていてちょっと素敵だ。

食文化って、材料を作る人と、それを運ぶ人、商う人、調理する人がないと成り立たない、全体で出来上がっているってのがよくわかる。

これはまるで着物を着なくなったから、機屋が潰れて、産地が潰れて、竹筬を作る職人がいなくなって、道具がないから織物も廃れて〜と言うアレと一緒じゃない。

着物を着ていたら普通にあった当たり前のものが、道具一つ作れなくなったらもうダメになっちゃう。

つまり、母さん大好きなお刺身が、市場と言うシステムと仲卸という特殊技能を持った人たちがいなくなったら成り行かない。

仲卸の人はお客さん(料理屋とか、魚屋とか、給食業者とか)を知っていて、どこでどんな魚が必要かよくわかった上で仕分けして、量を揃えて準備するし、使い方を教える。ただ魚があればいいってもんじゃない。

そして、お互いの信用で商売が成り立つんだけど、その信用はお金の払いという意味だけじゃなくて、「あの人にこれを使って欲しい」とか、「これはあの人から買いたい」という、人と人の繋がりで魚が流通していく。

世界中から魚がやってきて、せりに掛かって、仲卸さんが売って、また世界中に魚が出ていく。

なんだかAIにはできない世界があるんじゃ〜!というのを表していた映画だったように思います。

映画の後、猛烈にお寿司を食べたくなるのですが、桜餅を買って帰って家で食べたのでした。

こんなことだから大物にはならないんだな、わたしたちは。

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「人生フルーツ」やっと行ってきた。やっと着た。

やっと行ってきた。

人生フルーツ

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このおじいさん、洒落者だか切れ者だかよく分からない風情で、日本人でこんな人いるんだ〜!というおじいさん。
ご夫婦は食べるものが違うけど、奥様の類稀なる家事能力で別々のご飯を準備して、それぞれ一緒に召し上がる。おじいさんは「お海苔は?」とのたまうと、奥様が海苔を炙って差し出す。

なんか・・・わたしには無理。同じものを我慢して食べるよりは別に準備して自分は好きなものを食べるのがいい、ってことなんだろう。
そして、たくさん作ったおかずは孫娘に週に一度送る。

ホームフリージング全盛の頃にその技をしっかりと身につけたようで、冷凍庫にびっしり準備された調理済み、下ごしらえ済みの食品やピュレ、スープ類。

うちの実家にも冷凍庫のでかいのがあって、合理主義者の両親はミンチを大量に買ってきて(父は何かを大量に買うのが好き)あれこれストックしては放置されていたような。

新しい技術と道具も使いこなせるかどうかは別なのよね。使いこなしている人がいることに驚いた。

お二人とおも手仕事をしておられるのだけど、なぜかいえの中が片付いているのは、仕事部屋と生活スペースが別れているからだ。それに、本が限りなく増えていくということもなさそうで、なんでうちはこんなにガチャガチャなのだ?なんでわたしはこんなガチャガチャな生活しかできないんだろう?

なんてことを考えながら映画を見ていたのでした。

同じ暮らすにしても、もうちょっと優雅に暮らせないのかなぁ?物が多すぎるんだな。ものが多いのは迷いがあるからなんだな。

結局迷い。心が定まらないところが問題なんだ。

というわけで、久々に着物で行った映画でした。

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もう真冬が終わって春の気配になっちゃった。今年の冬はあまり着物を着なかったなぁ。この着物も真冬にほっこり着るのに良い着物。椿の帯に帯締めと帯揚げで菜の花を表現して春コーデのつもりでした。

着物でお出かけ楽しいよなぁ〜。実家に行く時も着物でいけばいいんだけど、荷物とか実家の片付けとか考えたらつい洋服になってしまう。

着物を着ない理由は山ほどあるけど、着物を着る理由は「だって楽しいんだもん!」。着ない理由より圧倒的な破壊力がある。

あ、つまり、ごちゃごちゃの生活と着物を着ない生活は実は根っこで繋がっているのかもしれない。

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「湾生回家」

絶対行きたいと思ってた映画。
「湾生回家」
日本統治時代に台湾で生まれ、敗戦後引き上げてきた人たちを取材したドキュメンタリー。台湾でドキュメンタリーとしては異例の大ヒットをしたらしい。

台湾の日本統治は50年も続いたのだから、満州や朝鮮半島とはワケが違う。台湾生まれ三世までいただろう。

映画に出てくる台湾の人は詳しく説明されないけれど、原住民(台湾で先住民というと、死んだ人みたいな意味になるので、原住民を使う)、つまり、漢人じゃない人たちが多いみたい。もちろん、台湾の人たちが見たら分かるんだろう。

原住民が耕さないような土地を開墾して、豊な農地にして財産を作ったのに、太平洋戦争に負けて、本当にごくわずかな身の回りの品と千円だけを持って日本に引き上げてきた。湾生の人たちにとったら見たこともないところ。そもそも、祖国という意識もない。四国、九州、台湾という感じだったらしい。

映画に出てくる女性で垢抜けて上品な方がいる。お父さんが台湾総督府に勤めていたという公務員の娘で、台北で女学校(高校?)まで通っていたけれど、花蓮に疎開したという。

戦後、郷里の福井に引き上げて、しばらくお寺で引揚者数家族で厄介になっていたらしい。その方が、「五木寛之の本に異邦人だと書いてあった。友達もたくさんいる。家族もいる。でも自分はずっと異邦人だという気持ちが消えない」とおっしゃっていた。

体調を悪くされて、台湾への想い絶ち難く、埔里にロングステイをするようになったら、病気がいっぺんに治ってしまったらしい。

台湾でロングステイ、いいなぁ〜と調べたら、3ヶ月のツーリストビザを使ったものらしい。日本と台湾は近いから、冬の寒い間3ヶ月台湾で暮らして、2度のお正月を楽しむのも悪くない老後かもしれないなぁ。

話がずれてしまった。

戦争とか、侵略とか、植民地とか、国家の思惑や国際情勢はアレコレあるけれど、人は個人として国家や国際情勢などに翻弄されながらも一人の人として、相手原住民だろうが、漢人だろうが、日本人だろうが、同じ一人の人として対等に向き合って、付き合って、心を通わせて、人はそうやって生活する。

娘を育てられなくて台湾の家庭に養女に出して日本に帰ってしまった、「自分は母親に捨てられた」という想いをずっと重石のように心に抱いたまま病気になって寝たきりになってしまった清子さん、孫がどういうわけか日本語の勉強をするようになって、戸籍に載っていた住所を頼りに岡山までひいばあさんのお墓を探しに行く。
この家族の旅もなんとも言えない。

家族のこと、国家と個人についてあれこれ考えさせられる名作でした。

広島では一週間限定上映ですが、是非見てください。
こんなにスンスン鼻をすする音があちこちから響く映画は久しぶりだった。台湾移住者の子孫がたくさん来てたのかなぁ?

昨日の雪で車がこんな不思議なことになっていた。

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なんでこんなにクルクルってなるのかな?

映画の後は紺ちゃんで。連れ合いが頼んだ紺屋ブラックが美味しそうだった。

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野菜たっぷりで麺になかなか辿り着かないとぼやく夫。

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2月平日コースは日程調整中。内容は豆のカレーなど、またベンガル料理かな?


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「彷徨える河」をみてリアルにトリップする。

行かねば行かねば!と最終日にやっと行けた映画。

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「彷徨える河」

アマゾンを探検して病気になった学者と、元ゴム園労働者の先住民の青年が病気の学者を直すために伝説の呪術者カラマカテを訪ね、カラマカテと共に「ヤクルナ」という薬用植物を探しに行く。
結局、その学者は旅の途中に死んでしまうが、同行していた青年が学者のメモや資料を母国ドイツに送ったことで彼の研究は本になる。

それを読んでヤクルナを探しにきたアメリカ人探検家がどういうわけか年老いたカラマカテと一緒に旅をしてヤクルナを探す、という不思議なストーリー。

自分では実際にはできない探検とか、ロードムービーとか、呪術とか大好きなので、たまらなく美味しい映画です。

二つの時代が同じようなカヌーで河を遡る。同じように荷物が多くて、カラマカテに「捨てろ」と言われるが、最初の探検家は断固捨てないが、二番目の探検家はレコードプレーヤー以外捨ててしまう。

ここから物語がもうスピリチュアルな世界に突っ込んでって、最後はサイケデリックな幻覚の描写になる。

自分も背中にジャガーの模様を描かれて、ヤクルナを飲んだみたいになって、私はおでこがパカパカと開いてしまって、エネルギーが入ってきてるのか、出て行ってるのか、何が起こってるかわからないけど、映画を見ながらアマゾンを旅していたと思ったら、宇宙までぶっ飛んでしまったので、映画の細かいことは忘れてしまいました。

うーん、なんかねぇ、こんな映像体験って他になかったなぁ。
如何にも!なトリップ映像はあるけれど、あれではおでこがパカパカしない。

で、カラマカテは首飾りを残して消えてしまう。下心たっぷりだった探検家はヤクルナのイニシエーションで「同じ部族」に魂の成長をし他ところで映画は終わるのでした。

探検家だけでなく、映画の観客もカラマカテによるヤクルナのイニシエーションを受けて「人間」から「蛇の子」になれるのかもしれない不思議な映画だったのです。

今週から大阪や横浜でも上映が始まるようです。おでこパカパカ体験しにお出かけください。
原題は「蛇の抱擁」なんだそうで、蛇に注目して映画を見たらもっとわかったかもです。

上映予定はこちら→

今日は寒かったので、分厚い紬を着たけど、朝の映画館は冷えてて寒かった。
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「食と農の映画祭2016」で「360日のシンプルライフ」。

展覧会シーズンに毎年やってくれる「食と農の映画祭」
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料理教室をやったので、最初の2日は出遅れてしまったけれど、行ってきた。

何と言っても映画館がマルシェになってるのが楽しい。今年はちょっとお店少なめ?
お昼時の映画でお弁当が売っているのだけれど、このお弁当がまた素晴らしい。

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わたしの嫌いな化学調味料が入ってない。
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そして、たったの500円。本当に500円でいいの?ありがたくいただきます。いつもありがとう。

映画は「365日のシンプルライフ」広島初公開なのね。

フィンランドの青年が失恋をきっかけにモノで溢れかえったアパートに嫌気が差して、荷物を全部一度倉庫に預け、1年間、1日ひとつだけ倉庫から持ってくる。何も買わない。というルールで実験を始める。

最初は・・・パンツも靴もない。ベッドも毛布もコップも歯ブラシも、ほ〜んとに何にもない。

マッパなので夜になるのを待って全裸でアパートを飛び出す。外は雪。道路はカチカチ。途中ゴミ捨て場から新聞紙を拾って、それを股間に当てて倉庫まで走る走る。

んで、最初のアイテムは・・・コート。
コートに裸足でまたアパートまで戻って、コートに包まって1日目終了。
裸足にコートで何もないアパートで過ごしていると、弟が食べ物を持ってきてくれる。
二日目は、夜中の12時に倉庫に行けば2つのアイテムを持ってこれる、と考えて、靴と毛布。
靴下とか、パンツとかはずーっと後。その前にマットレスやなぜか帽子。

十日くらい過ぎると「別になくてもいいやぁ〜」と何日も倉庫に取りに行かなくなる。パソコンは1ヶ月くらいだったかな?携帯は4ヶ月で「なくてもいいのがわかった」と取りに行く。

結局、そのうちにベッドもソファーも机も椅子も冷蔵庫も洗濯機も取りに行くのだけれど、モノがあれば管理が必要で壊れてトラブったりして便利なんだか不便なんだかわからない。

だけど、服に身を包むのはとても良い気分だし、マットレスは抱きしめてキスしてしまうくらい素敵なものだ(枕はどうでもいいみたい)

別に禁欲的に暮らしてるわけじゃなくて、「ばかな実験はいい加減にしろよ」など友達に言われながらも一緒にごはん食べたり、荷物を運ぶのを手伝ってもらったりして、楽しく暮らしているし、ちゃっかり恋もしている。


結局、生活に本当に必要なものは、パンツや靴下も含めて100個。楽しみのために必要なものが100個。モノがあればそれに対して責任が生じてしまう。モノでは幸せにはならない、というのが実験から得られた結論みたいなものかしら。

日本に比べたら、汚部屋というほどの部屋じゃないし、広いし、フィンランドの若者の何とリッチなことよ!とびっくりする。映画の中ででおばあちゃんが「女性はものがたくさんいるからね」と言ってるけれど、おばあちゃんは可愛くてスッキリ整った家で暮らしていた。実験の最中にこのおばあちゃんが怪我をして、家を引き払って老人ホームに行くことになるところは、物と人との関係を象徴している。

つまり、あの世には何も持っていけない、ってこと。

の映画が気持ちいいのは、物が多いから捨てる!じゃなくて、「倉庫に預けて必要なものを持ってくる」っていうところだなぁ。捨てて買ってたら一緒だもんね。

さぁて、着物を着るには、一週間じゃ足りないくらい掛かるなぁ〜などと思ったのでした。女の人は物が多いとはいえ、ちょっと服減らそう。

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庶民のワタクシがタンスいっぱいに絹の着物を持っていて、捨てるとか、整理するとか悩むわけです。

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