リネンを織る

糸紡ぎもひと段落し、次は織物だ。
小さい方の織り機にリネンのガムチャ(手ぬぐい)を織った糸を残してあるので、次の作品を作る前にガムチャをもう少し織ることにしよう。

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糸巻きをして、経糸の準備をしたら、あとは一本づつ糸を結んでいく。
大した分量じゃないので、黙々と手を動かしているうちに終わる。

慣れないうちは「これ、全部結ぶの?!」と怯んでしまうけれど、怯んでいる暇に3本くらい結べる。
新しく機ごしらえすることを思うと結ぶだけだから簡単だし、間違いもない。

結んだら、後ろに巻いて、前を結んで出来上がり。

機織りってのはまどろっこしい仕事だけれど、何が良くてやってるんだろうね?
でも、わたしの人生から織物をなくしたら、何も残らない、空っぽのわたしが残るだけのような気がします。

執着か?執着かもしれませんが、やめてしまうのは簡単だし、いつでもやめられた。とっくにやめていたと思うのです。

苦しみのタネになってるか?というと、それほどでもない。
楽しいか?と聞かれると、はて?どうなんでしょ?と思うのです。

自分の中の虚無を糸紡ぎや織物で埋めているのかしら?と思わなくもない。

禅だな、これは。

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アメリカに注文した本がやっと届く。

五月の半ばに京都まで織作家の先生が主宰される織物研究会に見学参加した折、教材に使われていた本をアメリカの古本屋さんで注文した。

織物研究会から戻ってすぐに注文したので、五月の半ばだった。初めて買うサイトで、どうやら、「日本の古本屋」みたいな、古書店が集まってるサイトっぽかった。
日本のサイトから買うより1/3くらいの値段で買えて、届いたらラッキーだな〜、ちゃんと届くかなぁ〜とちょっとドキドキ。

なんとなく、一週間くらいで届くように思っていたけれど、待てど暮らせど届かない。月も変わって、こりゃぁ〜未着だったら厄介だぞ。そろそろクレジット会社に電話しないとダメかな?

買い物サイトを良く見たら、「3〜21ワーキングデイで発送します」というアバウトなことを書いてあるので、もうちょっと待とう。今週来なかったらサイトに連絡してみようか?などと考えながらモヤモヤと日が過ぎて・・・

ついに届きました。
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ベターワールドブックスだって!素敵な名前の古本屋さん。
日本のアマゾンや楽天の2、3日で配送に慣れてるので、発送まで三週間掛かるかも、というアメリカ時間にドキドキしましたが、ちゃんと届いてよかった。

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えへへ〜、織物の本もあれこれ絶版になっていて、実際に織物をする人に参考になる資料は本当に手に入る時に手にいれて、大事にしなければいけません。

だいたい知っていることだけど、手元にあると時々眺めたりして、新しいアイディアが浮かぶかもしれないものね。

織物研究会を主宰されている先生からは「教えてないの?どうして?」と聞かれたけれど、希望があれば織物を教えてもいいかもしれないな、という気が少ししてきました。

わたしは一人細々と自分の織物をしているので、自分のレベルがどれくらいなのか考えもせずに織物をしているけれど、まぁ20年以上やってるんだからそれなりなんだなぁと思った織物研究会だったのです。

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Tシャツ展絶賛開催中!

ゴールデンウィーク恒例のTシャツ展、最初の2日在廊して、広島に戻ってきました。

1日早く行って、オープニングパーティーの料理の手伝い。
画廊のパーティーでこんなに手作りの料理が並ぶところって見たことないんですが、今回はわたしの数少ない特技を活かしてお手伝いができて嬉しい限り。

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初日は17時からだけど、友達が開店前に早速ご夫婦で寄ってくれた。展示が終わっててよかった〜。

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経堂の和菓子屋さんで世田谷最中を差し入れてくれた。
Y夫妻、ありがとう〜。

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え〜、招き猫。豪徳寺じゃなくてもいいの?いいのかな?ごちそうさまでした。半分広島まで持って帰りました。

パーティーには平塚市議の江口友子さんも来て下さって、ありがとうございます。

ニューズレターくださった!
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美大ご出身の江口さん、イラストもご自分で描かれるんです。江口さんの活動を見ていると、一番身近な市政から政治や政府、行政と自分の生き方、生活の関係について「あ、これは繋がっているんだ!」と、まぁ、当たり前のことを感じるようになる手掛かりになります。
まずは市政と自分との繋がりから、国家や世界へと対象を広げていけば、国家と自分はヒエラルキーの関係ではなく、わたしがあって、国家あって、世界がって、それらの関係に上下もなければ、優劣もないということが実感できるようになるような気がします。

本来システムは各々個人のためにあって、システムのために個人が存在するわけじゃないのよね!

江口さんに料理教室でやってることなどを話したら、「脱植民地化料理教室主宰者」と言ってもらいました。

料理や食べることはね、瞑想や運動みたいにサボるわけにはいかない。
だから食べることから自分を知って、自分の思い込み、「ねばならない」と自分を縛る鎖を見つけて、なおかつ社会から押し付けられている「〇〇がいいですよ〜」にも安易に乗らずに毎日のご飯とどう付き合うかというワークを、サボることなく着実に続けていけますからね。

魂を解放するための料理!っていいでしょ?アヤシイ?

江口さんも生菜食や趣味のプチ断食などをやりながら、普通のお食事も楽しまれるという、食養生の奴隷にならず、食欲の奴隷にもならず、自由な個人として食と向き合っておられる姿が素晴らしいのです。
なかなか出来ることじゃないと思うのです。


そんなわけで、魂を解放するTシャツ展、7日まで絶賛開催中です。

詳細はこちら→http://penguinkitchen.blog54.fc2.com/blog-entry-2752.html

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チョッキ自慢。

「染めのおっちゃん」は大変有名な染色家の先生で、一流の芸術家であらせられるだけでなく、布をめぐる社会との問題から、脱原発、下鴨神社のマンション建設など、まさに「グローカル」な問題とも向き合いながら制作しておられる工芸家。

わたしなぞ、すぐに自分のミクロなコスモスに深く入り込んでしまって、糸車を踏みながら心の奥へ奥へと思考が入り込んでしまって、マクロな問題も思考のブラックホールへと吸い込まれてしまうので、尊敬してやまない大先生なのです。

その染めのおっちゃんがチョッキの全体を見せて〜と言ってきたので、嬉しくなってモデル着用状態(一度着たらもう脱げない)でバチバチ写真をとって、フェイスブックで自慢した。

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ポケットは玉ねぎの鉄媒染でコリデールの梳毛。身頃はシェットランドとポロワスの混紡。どちらも手紡ぎ手織り。
脇のところはこのように布を足している。
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そして、裏。
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見返しも玉ねぎ染めのウールのホームスパンなんだけど、綿をかぶせてあるので見えない。
綿はタイシルクにフェルティングニードルで貼り付けてある。

それにしても、真綿って驚く軽さ。ダウンより温いんじゃないかしら?真綿が身体にくっつくので、服の中で体が泳がないからとても楽。

いや〜、これは人をダメにするチョッキだ。
真綿の部分は水洗いできないので、しつけ糸で縫いつけてある。
シーズンが終わったら真綿部分は外してお手入れだ。

こんなに素敵なチョッキができるんだったら、ダッフルボタン、水牛の角をネットで取り寄せればよかった。

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近所の手芸屋さんで買ったプラスティック。皮は家にあった本革。

また気が向いたら作り直そう。

ホームスパンで真綿入りのチョッキ、ご注文があれば作りますよ〜。お値段は高いです。

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真綿入り防寒チョッキ製作中。

12月の座禅会に申し込んでいたけれど、禅堂に暖房なし(考えたら当たり前なんだけど)とのことで、体調もイマイチだったのでキャンセルしてしまったのが残念でなりません。

座禅ができるような防寒着があればいいんだ。お尻までのながさがあって、そうそう、ちょうど綿入りの袖なし半纏みたいなやつ。
わたしは真綿もたくさん持ってるんだから、真綿を広げて重ねてそれを綿にすればいいじゃないか!と気がついた。

つい誘われてなんだか一週間の寒稽古に申し込んでしまったら、ガチで寒いと知って慌てたってこともある。

布だって、自分が紡いで織ったホームスパンのハギレもあるし、肘がや袖口がダメになって解いたホームスパンもあるのだから、ホームスパンに真綿の綿入れがあればバッチリじゃないか!と気がついた。

型紙なんかなくて、綿入れだから一回り大きめで、肩もたっぷり、袖の開きもゆったり作って、見返しも袖ぐりの始末のバイヤステープもホームスパン。もちろんポケットも大きめのものが両側についている。

布の大きさからかたちを決めるので、パターンを引いて裁断するというのではなく、布の余分なところ(首のくりや肩下がり)を落として、足りない部分を足すという感じで、多分面倒でもパターンを引いて裁断した方が早いだろう。

あるもので作るというのは何かと手間がかかるものですが、その余分な手間も布選びも楽しみだと思えば楽しみです。

絹の使ってない布を後ろ身頃と前身頃の大きさに裁断して、真綿を広げて重ねて、フェルティングニードルでざっくり留める。
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あれれ、真っ白で訳がわからないね。


縫い上がったチョッキの背中だけつけてみる。

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前はまだボタンというか、留め具を探さないといけないので、留め具をつけたら前身頃にも真綿を貼り付けます。

天然繊維にこだわるのは、動いて体温が上がっても蒸れないし、汗は発散させるので、汗冷えをしないのです。そして、真綿は素晴らしく温かい。

絹って芋虫がメタモルフォーゼして蝶になる間電磁波や温度などあらゆる外部の刺激から中の虫を守るシェルターなのだから、絹は本当に素晴らしいんです。

それに、真綿はペタッとくっついて動かないところも他にはない機能だな。

自分で作るのだから、中の真綿の量を増やしたり減らしたりできるし、なんだか嬉しいなぁ。

というわけで、まだ完成してないのに暖かさについ、もう着ているのでした。うふふ。
軽くて、体にくっついてるし、あったか〜。着物の上にも着れるわ〜。

身頃もたっぷりしていてなかなかいい感じだぞ。これなら座禅も作務もできるし、ひどく突飛なファッションってわけでもないだろう。
寒稽古はかなり憂鬱だったけど、これで気持ちがとっても明るく前向きになったのでした。

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織物に狂いたい。

織物関係のお友達、と言っても大先輩だし、その道一筋の方。

もうお年だから大きな機は人にあげて、材料も処分する、という事なので、原毛を頂きに行った。
随分前にお話しを頂いてたのに、なかなかお互いの時間の都合がつかず、年末になってしまった。

一応広島土産と思って、広島県内にあるサービスエリアでシュトーレンを買って持って行ったらとても喜んでくださって一安心。

「ちょっとはゆっくりできるでしょ!」とお茶とケーキを出してくださる。

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「家事も子育てもほったらかして織物の事だけを考えて、織物だけしていた」とおっしゃっていたけれど、なんてことない、娘さんたちはきちんと立派に育っている。干渉しすぎないくらいでちょうど良かったに違いない。

母のことや、父のことや、近所の高齢者の色々な話しをしていて、「そうや、もっと織物に狂ったらええんや!」「織物があって自分はどれだけ幸せかわからない」という話で盛り上がった。

わたしもこれから織物に狂おう。なり振り構わず狂おう。めちゃくちゃに狂おう!と思ったのでした。

ああ、織物があって幸せだ。わたしの手の中から布が生まれるのを待っているのよね。

服地が売れて在庫がなくなったので、頂いた原毛を使って服地を作ろう。公募展にも出そう。

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平日コース28日(水)羊料理

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リネンのガムチャ(手ぬぐい)まさかの完売につき、追加生産中。

リネンというのは日本語では亜麻(あま)という草の繊維で、ヨーロッパ原産。ヨーロッパにはウールと亜麻とイラクサくらいしかなかったから、亜麻が下着や寝具などに使われてたんですね。木綿や絹がなかった世界ってのはなんか大変だったに違いありません。

草から繊維をとって衣料に使えるものは、苧麻(ラミー)、大麻(ヘンプ)が一般的で、他には芭蕉(バナナ)藤、クズ、とだんだん樹皮布っぽくなってくる。

こうやって考えたら、木綿は「私は糸になりたい〜」と全身で表現しているように思えます。

わたしは主にウールを紡いで作品を作っていますが、糸から作るので小さなものでもちょっとお付き合いで買うには高すぎるため、何かもうちょっと手に取りやすくて良いものは出来ないかなぁ〜と考え、リネンのクロスなどを作るようになりました。

何と言っても、リネンは吸水が素晴らしく、乾くのも早い。一度リネンの布巾で茶碗を拭くと、もう木綿の布巾には戻れません。洗面所やお手洗いのタオルもリネンがいいし、スポーツクラブに行く時もバスタオルは重いけど、リネンだったら荷物も少ないし、すぐ乾くから臭くならない。

色々なタイプを織っていますが、単糸の細い糸でざっくりした感じで織ったものを「ガムチャ」と言って、日帰り温泉やタオルのついてないホテルに泊まるような時のタオルに持ち歩きます。

これが、農作業や出張サラリーマンに結構喜ばれて、今年何枚も作ったら、姫路の展で完売してしまいました。お買い上げくださったみなさま、ありがとうございます。作家と違って布は働き者なので、たっぷり使ってください。

という訳で追加で鋭意製作中なんだけど、世田谷の展に間に合うか?!

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まずは糸巻きをして、整経。

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筬通しをして、

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綜絖(そうこう)通しをして、後ろを結んで・・

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前を結んで、織り始めた。
織物は織り始めるまでが大変で、ここまで出来たらあとは手足をバタバタ動かして織ればいつのまにか布になる。

展覧会の終わる頃には何枚か織りあがっているかもしれませんが、アク抜きしてから発送したいです。

麻と一言で言うと、リネンかラミーかヘンプかわからないので一緒くたにするのはどうか?と思うのだけど、染織家の感覚として、ラミーやヘンプは放熱性が優れていて涼しいけれど、リネンはそれほどでもない。寒いところの繊維なので、日本の夏にはもう一つだと思う。
夏の服にはリネンよりラミーがいい。

そして、布巾やタオルなどの働く布にはリネンがいい。使い古した布はまたなんとも良い。

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白い方は長年使っているリネンのガムチャ、下は織りあがった状態の同じもの。

と言う訳で、鋭意製作中です。今なら長さ注文にもお応え出来ますのでご相談ください。
展覧会のお知らせはこちら→

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“Shelter”の出会い。必要な人のところに布が自分で出かけていく。

去年、東京での個展準備のために制作を熱心にしている時期、安保法案の反対運動が9月なのに冷たい雨の中延々と行われて、若い人を中心に日本中のリベラルを巻き込んで大きなうねりを起こしていた。

結局、雨の中の反対の声など権力で蹴散らすように強行採決して通してしまった。

なんていう世の中。いや、これまでもこんな世の中で暮らしていたけれど、身に降りかかる問題が起きなかったから気がつかなかっただけで、5年前の震災の後国家の本音が牙を向くというか、オブラートなんかかなぐり捨てて現実に襲いかかって来た。

雨の中のプロテストを手仕事をしながら見ていて思った。
わたしの服はこんな人たちの身体を包んで、権力の暴力から身体を守るものだ。雨も風も冷たい空気もシェルターのような服に身を包んでこれからのむき出しの暴力の時代に寄り添う服にするんだ。それがわたしの仕事だ!

てな事を考えて、大事に大事に持っていた服地から“Shelter”という服を作った。
http://penguinkitchen.blog54.fc2.com/blog-entry-2376.html

そうやって作ったうちの一枚。
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着物を着るようになったので、着物の上にも着れるシェルターは襟ぐりがいい加減な作りで、アームホールがたっぷりしていて、袖口も広めで、右前、左前、両方使えるようなそんな服。

羽織ってみればわかるけど、驚くほど軽いし、ジャケットが発熱してるみたいに暖かい。
ウールを縮めて作ったものは、風も水も通さないので、雨でも風でも大丈夫。しかも、身体の余分な湿気や熱は発散するので、暑くて蒸れる、汗で冷えるということがない。

今回の展で、 この“Shelter”を気に入ってくださった方がいた。如何せん、お値段が高いので、お金の工面をする必要があって、お支払いは最終日となった。

「右前、左前にできるというのが決定打になりました」とおっしゃる。

なんと、その方は得度を受けた僧侶で、法衣はお持ちだけれど法衣用の防寒着をお持ち出なかったので丁度いい!と思われたのだそうです。

なんか、その話を聞いてわたしは涙が出て来た。

服地であれば公募展にも入選するし、商品として完成されている。仕立てに出さなくてもショール2枚にして使う事もできるし、布フェチの人はただ布としてコレクションしてもいい。
だけど、ハサミを入れて仕立ててしまえばサイズやデザインの気にいる人のところにしか行かない。商品として売り先が限られてしまう。
ああ、こうやって布がお客さんを連れてくる。布が自分の主人を自分で決めて展覧会に連れてくる。

ご購入頂いたシェルターは本当にこの方に必要なもので、この方を風や寒さから守り、雨を防いでこの方の仕事をサポートしてくれるのだと思ったのでした。

こんな風に布が人を呼んでくることって滅多にないので、本当に驚いたし、そんなご縁を作れたことで感謝でいっぱいなのです。

織物の神様、ありがとう。
20年でも30年でも織物続けます。

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11月27日(日)魚のベンガル料理かな?
平日は11月お休みです。御免なさい。

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展示は空間を変える。空間は作品を変える。

ここ15年くらいいつも世田谷のガラージュ・ベーで展示をしている。

モダンなスペース、板の間、立派なお座敷という3っつの違ったスペースに展示する。何年も作品を吊るしているので、だんだん慣れてそれなりの展示が出来ていると思う。

「ここで展示出来たら、どんな場所でも展示できるよ」とガラージュベーの番頭さんから言われていたけれど・・・新しい場所、可愛いスペースにどう展示したらいいのか、最初ちょっと戸惑った。ちゃんとできるかしら?

壁は真っ白。そして可愛い。どうしたらいい?
白いものは沈んでしまうし、色のものはコントラストがハッキリしすぎる。

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展示用の器具も、台も、何もかんも、さっぱりわからないながらも、まずは作品を箱から出してアイロンを当てながら壁面やスペースとお見合い。

あーでもない、こーでもない、と並べているうちにだんだんと仕上がってくる。布と部屋が馴染んでくる。

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ドライフラワーのアレンジと布もいい感じだし、クマもほっこり暖かそう。
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土日はとてもお天気に恵まれて、会期中とても温かかった。もうちょっと冷えてくれないとマフラー欲しくならないよねえ。

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展示が終わってみたら、部屋の空気も全く違って、作品もまた違って見える。

や〜ん、私の作品、こんな可愛いスペースでもいけるやん〜。
「かわいい子には旅をさせろ」と言うけれど、新しいギャラリーに挑戦してみてよかった。

このギャラリーのオーナーは同じ織物学校の出身で、カゴのワークショップでご一緒したのがご縁でした。
織物学校を出てから手仕事を続けている人はあまり多くないけれど、講師や教室をしながら展示スペースまで作ってギャラリーも始めると言う時にタイミング良く展示会をしてもらえて、織物学校の理事長先生がとても喜んでおられたような気がしました。

何だかね、あの白髪頭と蝶ネクタイでニコニコしていた理事長先生を何度も思い出したよ。

「継続は力なり」といつもおっしゃっていたなぁ。そして、その言葉はほんとだなぁ、と心から感じた今回の展でした。

お出かけくださった皆様、ありがとうございました。
長い時間かかって作る一枚の布が、きちんと求める人とところに渡っていく。ギャラリーは作り手と使い手が出会う大事な場所。
素晴らしいギャラリーのオープン展をさせてもらえて、本当に感謝です!

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二重織りの仕上げ

新しい試みの小さい織物
経糸も手紡ぎ糸の単糸を使っているので、糸がよく抜けて織りあがったあとは補修が必要。ついでに織りキズも直す。

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織りあがった布を愛でつつ補修する時間はなんとも楽しいのです。

このあと、縮絨をして、ふさを整えて、プレスしたら出来上がり。

いつまでも作ってないで、値付けやら、他の作品やら、料理イベントのための荷物やら、寝袋やら・・・
展覧会の準備のための荷造りもしなくては。

姫路での展覧会ではベンガル料理の会もあります。
今は東京の展で料理会をしないので、今ぺんぎん飯を食べられるのは料理教室以外にはここだけ。

姫路展について、詳しくはこちら→http://penguinkitchen.blog54.fc2.com/blog-entry-2627.html

ベンガル料理の会、12日の夜は結構いっぱいになりましたが、13日のランチにはまだ余裕がございます。
今回、YAIRAギャラリースペースオープン記念ということで、北海道の茶路めん羊牧場さんからラムを直送してもらい、最高のラム肉で作ります。
楽しみだなぁ〜。

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