おしゃべりな左脳と「ララ・ランド」の世界

不思議な本を読んだ。
脳溢血で左脳のかなりの機能を失った経験をした神経細胞学者が、8年の闘病の末普通に戻ってその経験、つまり左脳が機能しない状態の経験を考察した上に、どのようにコントロールするかを書いた本。


奇跡の脳奇跡の脳
(2009/02)
ジル・ボルト テイラー

商品詳細を見る


まずはこのビデオを見て下さい。
ジル・ボルト・テイラー「脳卒中体験を語る」1/2


ジル・ボルト・テイラー「脳卒中体験を語る」2/2


そういえば、脳の学者が脳卒中になって、っていう本、何年か前に話題になったよな、読みたいと思ったんだな、と左脳にある記憶のファイルから取り出した。そして図書館から借りてきたのでした。

右脳的というと、芸術的な才能など感覚的なもの。左脳的というのは、理論とか、科学とか、計算とか。現代で生きるには左脳的機能が欠かせないのですね。

左脳の機能を失ったテイラー博士は、左脳支配から自由になって右脳の世界を体験します。それは、自分と今寄り掛かっている壁がひと続きになる感覚。自分と宇宙が一体になる感覚を得ます。それはビデオの中で博士が「ララ・ランド」と呼ぶ素晴らしい幸福なのだそうです。

ところが左脳は機能してないので、しゃべれない。人が言ってることもわからない。身体の動きにも機能障害が表れる。でも幸せ!という体験なんだそうです。

著者は「この本を脳卒中の患者さんのケアをしている人に読んで欲しい」と書いてらっしゃる。確かに脳卒中というのがどういう体験か、ケアする人はわからないのだから参考になる。うちの家は癌で死ぬ人は少ないけど、脳梗塞で死ぬ人は多いので、脳梗塞の長患いの道しるべになるなあ、とそんなことも思いながら読んだ。

著者は8年がかりの回復の途上で、「もとの意識には戻りたくない」と強く思います。元の意識というのは、左脳優位の、「物語作家」に支配された感覚。

何かのきっかけがあって、それが嫌な感じ、怒りの感覚、イライラにスイッチが入ったとします。そうすると、その感覚に刺激されて身体の感覚が独特のものになる。胃にきたり、私の場合は背骨が緊張するっていう感じかなぁ?そんな身体症状が表れたら、「物語作家」つまり左脳に、「ありがとう。でもちょっと待ってね。いつもの怒りのループに繋がる必要はないのよ」と語りかける。

そうすることで左脳のループから脱出して、右脳の与えてくれる平安を保つことができるという。

うーん、とても簡単に出来るとは思えないけれど、ホ・オ・ポノポノのおまじないは正にこれなんじゃないか?と読みながら思った。

左脳は常に囁き続ける。ならば良いことを囁いてもらえば良い。ネガティブなことを囁き始めたら、そのループにハマる前に「ちょっと待ってね」と遠慮してもらうという方法もある、というわけだ。なるほど。

これを読んでいると、右脳的な世界ってのは、ボンヤリして間抜けみたいだ。頭の中がお花畑という感じがする。本人は幸せかもしれないけれど、アホっぽい。(本では慈悲深いと書いてある)
そして、左脳的世界は、論理的で意地悪で怒りっぽくて、賢いけれどイヤなヤツだ。
(あれ?これを書いていて、わたしの思考のくせがわかっちゃった。きっと人によりけりなんでしょうね!)

この本を読みながら、わたしは右か左かどっちが優位なんだろうか?考えていた。
もともと右脳で「頭の中はお花畑」な子どもだったけれども、厳しくしつけられて右脳的世界を押し殺して左脳の能力を無理矢理鍛えたので、ちょっとオカシクなって、右と左がごっちゃになったり、日本語はまあなんとか読んだりワープロを使えば書いたりできるように訓練したけど、外国語となると読むのも書くのもサッパリダメというバグがいっぱい出来てしまったというところだろうか?

ララ・ランド(テイラー博士の言う右脳の世界)に戻って暮せればいいんだろうけれど、まだあと数十年は左脳的なこの世で生きていかねばいけない。押し殺している右的世界をもうちょっと解放したらいいのだろうなぁ、と思ったのでした。

でも、どうやって・・・
とりあえず、怒りやイライラのループがやってきたら、「お待ち!」と命令できるようにしよう。
分裂した自我の原因は左右の脳だったのか?と思い至るのでした。

ランキングに参加しております。
いつも応援ありがとうございます。
にほんブログ村 料理ブログ ローフードへ
にほんブログ村
にほんブログ村 有機・オーガニック
関連記事

コメント

No title

 わーい、レビューお待ちしておりました!

 やはり、ビデオを見ても、右脳体験が悟り体験とそっくりですね。
 (こちらで語られる悟りとよく似ています。
  いまここ→http://abetoshiro.ti-da.net/
  あの世に聞いた、この世の仕組み→http://blog.goo.ne.jp/namagusabose/

 現在、ワタクシ右脳強化実験中です。
 名前が出てこない、表現が出来ない、本を読む気がしないといった言語能力の衰えと引き替えに、心の安定感や、良いアイデアがすぐ浮かんでくる直感の鋭さなど、面白い変化がありました。
 
 オポノポノを熱心にやっている時も、余計な思考は減ったけど、
 右脳強化してみたら、実際なーんにも考えていない時が増えました。
 人と比較して不安になることもないし、なんかあっても大丈夫だと、何の根拠もなく思ったり、いやぁもう、相当お花畑化が進んでいます。
 なーんにも考えていないって、昔は相当おめでたいヤツだぜと思ったけど、実際自分でなってみると、私の場合は、今までずっとあれこれ考えていたコトほぼ全て無駄だったと分かりました。
 まだ起きてもいないことを思い煩ったり、済んだことをくよくよ悩んだり、理解出来ない他人をこうに違いないと決めつけたり、ホント意味のないことばっかり、考えていたようです。

 しかし地震とか、放射能低量被曝とか、色々なリスクが溢れる中で、自分の生きられる期間が決まっているとしたら、右脳のお花畑で暮らしつつ左脳も程よく使えるなんてのが、充実して幸せな日々を過ごせるんじゃないかな~と思います。

 言語能力衰え中なので、変な文章になってスミマセン。

No title

そうですねー。
私はどっちなんだろう。
ただ言えることはいろんな人と交流することでどちらも鍛えられるって
ことでしょうか。バランスのとれた人なんていないけど、私はどっちの感覚も
もっていたいと思います。
その中でその都度自分が熱くなれる部分をもてばいいのかなとも思います。
一番よくないのは、思考しないこと、感じないことなんじゃないかなー。

Re: No title

> ちくたくさん。
お待たせいたしました~。
お待たせした割りに、たいしたレビューになってなくて申し訳ない。
この本、脳血管障害の人の介護をする人は本当に読むと良いと思いました。
どんなことが起こっても、それも結局無の中へと消えてゆくうたかたなのでありましょうねぇ。
どう生きたって、どんな人生を生きたって自由なんだよ、ってことなんでしょうね。
しかし、右脳強化中って・・・すごいです。
わたしが右脳強化したら、社会生活で破綻しそうだす。もう何十年も前にお勤めは諦めたし。

>mogusaさん
今日は天六の集会お疲れさまでした。
そうそう、思考しないことも感じないこともいけません。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)