「放射能は測ってなんぼ」神戸大学山内知也先生インタビュー。

しばらく前の岩上安身さんのインタビュー。お相手は、神戸大学の山内知也先生。

最初、宇宙空間を飛ぶ鉄とか亜鉛のイオンの話しから始まるこのインタビュー。放射線はα、β、γ、X線だけじゃなくて、宇宙空間には色んな放射線が飛び交っているらしい。

山内先生は放射線計測のご専門で、このたびの原発事故では関東や福島をあちこち測定して回っておられます。
先生は、あちこち放射能を測ることで「セシウムはどう動くのか」ということを学ばれたそうです。セシウムはどう動くのか?

セシウムは粘土にがっちりくっつく。粘土というものは粒が細かい。つまり、脆いものである、ということだそうで、コンクリートなどは、打ったばかりの新しいものはツルツルしてるので着きにくいが、ザラザラしているものは中まで入り込んで取れない。それに引き換えアスファルトでは、油があるので弾かれて流れてゆく。アスファルトの隙間に入り込んだものはとれない。
アスファルトとコンクリートを比べると、2~3倍線量が高い。

瓦は元が粘土なので、瓦にはセシウムが入り込んでたまりやすい。トタン屋根のようなものは、新しいものは塗料の油で弾かれるので、簡単に流れてゆくが、塗装が古いものは隙間に入り込んで落ちない。
高圧洗浄機でギンギンに塗装が禿げるまでギンギンに洗浄したら今度は屋根としての用をなさなくなる。

雨樋や側溝など放射性物質の溜まりやすいところは一度除染してもまた線量が高くなる。逆に言うと、勾配を利用して溜まりやすいところに放射能を貯めてマメに除染するほうが広く薄く除染するよりも良い。

田んぼの場合、水の入り口と出口で線量が違う。入り口のほうが高い。山の水が直接入るような上の田んぼは線量がたかくなるけれど、田んぼの中で水が流れるうちにセシウムと粘土ががっちりくっつくので、根からの吸収は少ないかもしれない。(セシウムがイオンの状態でいる水の入り口の稲は危険)

山は屋根のようなもので、川が雨樋のような働きをするから、これから川や川縁の線量が上がって行くだろうから注意が必要だ。

放射能はどんどん移動する。1度測定して、除染したからといって終わりにはならない。とにかく、放射能は測ってナンボです。

新築の賃貸マンションが放射能マンションだったと昨日から大騒ぎになっているけれど、これからはこんなこばかり、うっかりホームセンターからブロックやレンガも持ち帰れない世の中になるのだなぁ、と思うのでありました。

測ってみなければ何も分からない放射能です。400万円くらいのシンチレーション式の計測器を買って自衛する人も出て来るかもしれません。1キロ当り一万ベクレル以上のセシウムが含まれるものは「放射性同位体元素」として扱わなければいけないものですが、そんなものがそこら中にゴロゴロある世の中で生きているんですもの。

もっと問題なのは、放射能漏れは完了しているわけではないということ。福島第1原子力発電所はもうボロボロでダダ漏れだけど、実は福島第二原発も危うい状況だということは事情通の間で囁かれている。今問題になっているのは福島だけど、日本中に原発があって、核燃料棒がたっぷり保管されていて、地震はどこでも起こりうるってこと。

昨日の小出さんの講演の絶望な気分をまだ引きずって、今日もこんな話しになってしまいました。山内先生はとても穏やかな優しいお声をしてらっしゃるので、聴いていて気持ちのいいインタビューです。ご自宅周りの被曝の気になる方にはとても参考になると思います。お時間のある時にでも是非お聴き下さい。



ランキングに参加しております。
いつも応援ありがとうございます。
にほんブログ村 料理ブログ ローフードへ
にほんブログ村
にほんブログ村 有機・オーガニック
関連記事

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)