子どもが育つ玄米和食

出たばっかりの新書。福岡のとても有名な保育園の園長さんの書いた本。


子どもが育つ玄米和食 高取保育園のいのちの食育 (光文社新書)子どもが育つ玄米和食 高取保育園のいのちの食育 (光文社新書)
(2012/01/17)
西福江、高取保育園 他

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ここの玄米食はマクロビです。マクロビだけど菜食というわけじゃなくて、お味噌汁の出しはいりこ、煮物はカツオだし、肉や魚も1ヶ月に2回くらい出る。

保育園だからオヤツの時間もあるけれど、朝のオヤツは梅醤番茶と炒り玄米。これを保育園の小さい子どもがボリボリ食べる。奥歯の生えてないような子にはまだ無理だろうけど、こんな固いもの食べてたら顎の筋肉が発達してあたまも賢くなるだろう。

三時のオヤツは主におにぎり。甘いオヤツはないこともないけれど、「オヤツは食事を補うもの」ということで、おにぎりや炒飯が出るらしい。

保育園だから0歳児もいるけれど、離乳食は布で漉した玄米クリーム。月齢に応じて野菜などを足してゆき、一才半くらいからは大人と同じものを食べさせる。

玄米ご飯に納豆とかひじきとか。

面白いのが、毎日納豆が出る。この納豆、野菜や海藻やジャコなど色々なものが仕込んであって、毎日違うらしい。味付けは、味噌、醤油、梅干しで、ジャコや海苔の他にキャベツや小松菜などの野菜も刻んで混ぜてしまう。

配膳や皿洗いも保育園の子どもたちが分担。しかもお皿は「落としたり投げたりすると割れる陶器」だという。しかし、1年に6枚くらいしか割れないらしい。落とせば割れるとわかっていたら、小さい子どももきちんとお皿を大事に扱うらしい。ついでに食器は子ども向けの仕切りのついた皿じゃなくて、和食器をめいめいに使う。だから一回の食事に茶碗やお椀の他に2つくらい皿を使う。

毎週土曜日は子どもたちが料理を作るそうで、野菜の皮むきなどもする。小さい子でも小さい子に出来ることをする。掃除も子どもたちでするし、子どもは「お客さん」じゃない。

たくさん運動して、よく噛んで、玄米ご飯を食べている子どもたちは、年長さんくらいになったら大人の話しを15分集中して聞けるらしい。視線がキョロキョロしたりしないでじっと目を見て話しが聞けるそうだ。

園長さんの話しで面白かったのは、「子どもはケチャップとかソースなど濃い味が好き」というのは大人の思い込みで、ちゃんとしたものを食べさせたら子どもはきちんとした食事のほうを好むという。

これはわたしも思い当たる。小さい子どもは味覚が敏感だから、ケミカルな味とそうでないものがあったらケミカルなものは食べない。ただし、甘いものは別だけど。

だから、甘いものや口当たりの良いものを子どもが求めるままに与えてしまったら、子どもはご飯を食べずにオヤツばかりを欲しがってダダをこねる。ダダをこねたら食べたいものが出て来ることを子どもは知っている。

そんな時大人は譲歩しないで食事を片付けてしまって、次の食事まで何も与えなければ良い。一食抜いたぐらいじゃ死なない(そりゃそうだ)。空腹で泣くようなら外に連れ出して気をまぎらせればいいという。

で、ご飯の時間にきちんとした食事を与えたら、子どもは集中して食べる。
子どもが食べない時には「お願いだから食べて」など言わずにお腹が空くまで待てば良い。

うーん、実際にそんな風にはいかないんじゃないか、と思うけど、保育園の人がそう言うのだからそうなんだろう。

子どもたちは掃除や料理をするだけじゃなくて、毎月味噌も自分たちで作る。さすがに大豆を煮たり、麹の塩切りをしたりはしないけど、煮えた大豆と麹を混ぜて、団子にして味噌瓶に詰めるまでをやるらしい。味噌を団子にして瓶に詰めてゆくのは大人でも楽しい。そうやって作ったお味噌を給食で食べているのだから、子どもたちがご飯を残すことはないのは分かる気がする。
味噌だけじゃなくて、漬け物も漬ける。それはみんな給食になる。バケツ苗で稲を育てたりもする。

子どもたちは遊びながら生活技術を身につけてゆく。

子育ての話しだけじゃなくて、玄米食の作り方を後半で紹介している。

西式やナチュハイとは相容れない部分もかなりあるけれど、子どもが本当に小さいうちに身体のための食べ物を覚えさせるということには賛成だ。これは一生の財産になる。

この園に子どもを通わせる親がみんな食に関心が高くて料理をする親であるとは限らないので、園で大人向けに料理教室をしたり、毎年味噌教室をしたり、とにかくすごい。

食べることは生きること。だから料理をつくることは生きる技術だなぁと改めて思いました。

豪華な料理じゃなくて、毎日食べる普通のご飯の作り方を教えてくれるところはあまりない。そして、身体に良い料理は本当に美味しいのに、それを教えてくれる人も少ないと思う。
だから別に料理が上手なわけじゃわたしが料理を人に教えているんだなぁ、と本を読みながら思考が自分に戻って来た。
ウチの料理教室は、お料理は苦手だけど美味しいものを食べたい人向けなんです。

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コメント

おはようございます~☆

私もこんな保育園に通いたかったー。母が仕事で忙しいのと料理が苦手なので、よく伸びたカップラーメンとか菓子パンとか、白いご飯にサラミ、そんなのを小学生くらいまでよく食べてました。確かに集中力のない子でした(今も~)。
手作り、ってことば大好きなんですが、ぺんぎんさんのお料理はキチンと手を掛けている、食材を大切に扱っている、それがお料理の写真から伝わってきます。
あ~ぺんぎんさんおお料理食べたい。。
 小さい時から玄米やお味噌づくりをしていたら放射線にも負けない身体になりそうですね^^本当素晴らしいです~。

こんにちは~

>ウチの料理教室は、お料理は苦手だけど美味しいものを食べたい人向けなんです

まさしく私のことです。
料理苦手で・・・

私は子供の頃は甘いものが苦手で、あんこなど口に入れただけで頭痛が・・・
今はOLL OKですけどね。
おやつといえば、お菓子より、かまぼことか竹輪、魚の干物をぼりぼりやってました。酸っぱい梅干しや夏みかんも大好きでしたね♪

あ、それと、以前問い合わせたON KAMEさんの記事アップ、ありがとうございます。暖かそうですね。

むずかしいです><

私も、こんな風に食事させられたらいいな、と思います。でも、こどもが大きくなるにつれて、自分の思い通りのものを食べてもらうのがどんどん難しくなります。本人もすごく主張が強くなりましたし、周りとの兼ね合いも。
他の人がお砂糖の入ったものとか、私があげたくないようなものをくださるたびにきゅうくつな思いをしてしまいます。
実家などでは「もう食べすぎだから、、」などと言って少しにしてもらっていますが、かわいそう、厳しすぎると思われているんじゃないかって感じたり、夫も、子どもを連れ出してくれるたびに、いつもパンなど「買い食い」してくるので、せっかく私がいろいろ考えておにぎり持たせたりしてるのに~!外で買ってきたらどんなもの使っているかわからないでしょ!と言い合いしてしまったり、いやな気持ちになってしまうのです。
私がこだわらなければもっと楽なのに、夫に文句をいってしまうくらいなら、たのしく食べたいものを食べたほうがずっといいんじゃないかってときどき考えます。
毎日市販のパンやお菓子を食べていても、元気に楽しそうにしている子たちを見ると、私はこだわりすぎ?って最近思います。
とくにこれから幼稚園に行くようになるので、周りの友だちの食べるものを見て、ほしいってせがまれるようになるとまた折り合いをつけるのが難しそうです。

こんな幼稚園に通わせられたらいちばん安心ですね。
この本も読ませていただこうと思います。

No title

>落とせば割れるとわかっていたら、小さい子どももきちんとお皿を大事に扱うらしい。

>たくさん運動して、よく噛んで、玄米ご飯を食べている子どもたちは、年長さんくらいになったら大人の話しを15分集中して聞けるらしい。視線がキョロキョロしたりしないでじっと目を見て話しが聞けるそうだ。

>ちゃんとしたものを食べさせたら子どもはきちんとした食事のほうを好むという。

>そんな時大人は譲歩しないで食事を片付けてしまって、次の食事まで何も与えなければ良い。

これ、昔親しくしていた友人は、普通にしてました。
ごはん中に、騒いだり食べものをおもちゃにしたら、
即そこで終了、というのもルールにしてました。

ごはんは白米だったと思いますが。
確かにその通りです。

その子はマクドナルドを「美味しくない。まずい」と言いました。
これは、私も母親である友人も、けっこうびっくりしました。
私たちの時代だと、あれが嫌い、という子は見たことがないです。

普段、シンプルだけれどきちんとしたものを食べさせてもらってると、
こんなにも違うのか、と驚きました。

うちの母は、洋食が多かったです。
ベターホームの教室に通いまくって、
コースをほぼ制覇するぐらいだった母なので、
やたらソースやケチャップ付けでもなかったですけれど、
「しみじみと体においしい」みたいなごはんでは、なかったです。

地味な和食とか、家で食べた記憶、あまりありません。
お味噌汁は飲んでましたし、別に毎日がごちそうだった訳じゃないですけれど。

大人になって、食事を変えていって。
私はすっかりそういう、優しく滋養のあるタイプのごはんが好きになっちゃいました。
(そして母もそう洗脳されました(笑))

ごちそうも、たまには美味しいですが。
普段は、シンプルで体にしみ込む様な感じが、好きです。

>豪華な料理じゃなくて、毎日食べる普通のご飯の作り方を教えてくれるところはあまりない。

そうなんですよね。
そこが、初心者向けの料理教室に通って、不満な点でした。
だから、こうやってぺんぎんさんのブログを拝見してます^^
いつもありがとうございます^^

No title

ぺんぎん様

 「料理をつくることは生きる技術だ」
 本当にその通りだと思います!
 中国料理でしたっけ?(すいません、違うかもしれません)「食物が身体を作る」という考えを聞いたことがあります。私の親が食事療法で(それだけではありませんでしたが)病気を治した経験からも実感しています。
 ウチの子どもたちもこういう保育園に行かせたかったです。
 yokoさんもおっしゃっていますが、家庭で色々考えていても、給食を食べる生活になるとなかなか思い通りにいかなくなることが多いですね。
 (ってことは、給食を食べさせずに弁当持たせてる今は、ある意味理想的?・・・んなわけな~い!怒)
 
 いつもこういう話題になってしまって申し訳ないのですが、玄米にまつわるお話しです。
 当家ではこれまで無農薬玄米を食べていましたが3.11以降白米に替えました。
 栄養について素人なりに玄米の利点を考えました。「玄米を食べて免疫力をつけることがよい」という意見も目にしました。
 でも一方で、いくら放射線不検出と言っても、検出限界が10ベベクレル/キログラムではね・・・。事故前の平均0.1ベクレル/キログラムの100倍ですからね。
 子供には玄米食べさせたいけど、彼らこそ被曝をできる限り少なくさせたい、というジレンマに陥り、でも結局、泣く泣く白米に替えました。
 お釜開ける度に、湯気と一緒に寂しさがこみ上げてきます(←大袈裟)。

 その上オマケとして、便秘症の私には、つらい現実が・・・。お悩み解消のために、シリアルを食べたら、ナッツだのドライフルーツが入ってるものが好きなので、そんなの食べてたら、胃が疲労してしまいました。あーあ。
 

 

Re: おはようございます~☆

> くまふみさん
おかえりなさい~。
くまふみさんは子どものころはあまり良いものを食べてなかったかもしれないけれど、それなりに健康に育って、今は良い食べ物を自分で見つけて作れるようになっているのだから良いのですよ。
ほんと、こんな保育園いいですねえ。5歳児が4歳児にお味噌の作り方教えるんですって?!

>nikitaさん
なんと、健康的な嗜好!!饅頭よりも煎餅のほうが好きなだけでも健康なのに、かまぼこ、ちくわ、魚の干物って・・・魚ばっかりですね。
来月から和食の基本コースしようか、考え中です。お惣菜美味しく作れると嬉しいでしょ。ご検討ください。
(新規募集中~。)

>yokoさん
この保育園は、希望者の1/3くらいしか入園できないくらい人気で、ここに通うためにわざわざ引っ越しする家族もあるそうです。「孟母三遷の教え」みたいですね。
保育園の子の家はみんな自然食とかじゃないみたいですよ。でも1日の半分を過ごす保育園でこんなご飯食べてるだけで子どもは変わりますよねえ。
食べ残す子はいないそうです。
子どもの食べ物と世間との付き合い、あたま痛いですよねえ。大変だと思うけど、お子さんの生命力を信じるというのも1つの方法かもしれません。

>うさぎもちさん
そのお友達はすごいですねえ。そういえば、岡山で野菜を作っている友達夫婦も子どもにぜんぜん媚びないんです。で、食べたくないならたべさせないし、見た目で嫌がって食べたがらない時も「食べてみてから嫌なら嫌といいなさい」と教えて「美味しい~」となって食べるという結果になってました。

お料理教室って難しいですよねえ。簡単すぎたら誰も習いに来てくれないけど、簡単で美味しい料理しか作らないですもん。マクロビとかなにか特定の流派のお料理もちょっとなぁ、だし。わたしは自分が習いに行きたい料理教室がないので、仕方が無いので自分でやってます。

>ぐりこ先生~。
この保育園は子どもが一年中裸足で外を走り回っているような保育園だから。。。関東は無理っす シクシク。
ご両親が食事療法でご病気克服されたのですか??それは素晴らしいです。
結局免疫力をいかに上げるかだと思うのですよ。またそんな話しもいずれ書こうと思います。

玄米・・・わたしは備蓄してますから、がっつり食べてます。まだ2009年度産の米を食べていて、10年産には手を出してません。

無農薬とは限りませんが、産直市でまだお米の30キロ袋が売ってるので、送りましょうか?必要ならメール下さいね。お米の保存は「ハッスイ米袋」です。こちらも在庫してるので、実費でお分け出来ます。

便秘の解消には、スイマグです。楽天の「柿茶本舗」で買えます。スイマグについては色々書いています。
http://penguinkitchen.blog54.fc2.com/blog-entry-733.html
http://penguinkitchen.blog54.fc2.com/blog-entry-734.html
http://penguinkitchen.blog54.fc2.com/blog-entry-735.html

ご参考に~。

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