放射能除去料理とローフード

ご質問頂きました。

今『放射能を落とす下ごしらえ』中央公論社
を読んでるんですけど、野菜は「ゆでなさい」なんです。
これからRAW FOODはどうなるんですか?



放射能汚染の現実を越えて、わたしたちは死ぬまで生きていないといけないわけですが、程度の違いはあるけれど、放射能で汚れた食べ物しかない、という世界に生きているのです。
そこで、「放射能を落とす下ごしらえ」という本も出たんでしょう。

どんな本か読んでないけれど、小出先生の
放射能汚染の現実を超えて放射能汚染の現実を超えて
(2011/05/19)
小出 裕章

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という名著を読むと、「野菜は茹でたら茹で汁に半分セシウムが移行する」と書いてあります。

だから、「野菜は茹でなさい」なんですね。

茹でても、茹で汁は捨てないといけませんから、味噌汁作るならまず野菜を茹でて、茹で汁は捨てて、野菜も水洗いして、そんで味噌汁にする。

出しだって、昆布もカツブシもイリコも椎茸もアウトだから、「化学調味料のほうがいいですよ」ってこと言うんでしょうね。

あ~、いやだいやだいやだ!!いやだ~。半べそ

化学調味料の入ったもんを食べるくらいなら放射能のほうがまだいい!というくらい化学調味料は嫌だ!
ついでに、「有機栽培は放射能がたまるから、化学肥料のほうがいいですよ」ってことになるんだけど、それも嫌だ。いやだよぅ 

何の話しだったっけ?
そうそう、放射能を抜くために野菜茹でたらローフード食べられへんやんか?どーするの?というご質問でした。

ローフードは生で食べないといけないので、茹でられないんですね。でも茹でないから、酵素は生きたまま、茹でないからカサが減らない。加熱しないので、ビタミンなどの栄養が壊れない。ミネラルもタンパク質も熱変性しないので、とても吸収の良いかたちで食べることができます。
だから、ローフードを食べてみれはわかりますが、加熱に比べて量が半分以下で済みます。

単純に、加熱野菜の半量を生で食べたとしたら、身体に入る放射能の量は同じになるわけです。
放射能は落ちないかもしれないけれど、結局同じってことです。

生で食べることのメリットはこれだけではありません。
生で食べたら排泄能力が高まります。
オシッコもウンコもたくさん出る。
放射能は代謝もされるから、貯めてないでとっとと出すのが吉。
同じ量の放射能を食べて、トイレに6回いく人と3回しかいかない人、あるいは3日に一回しか行かない人・・・

結果は明らかです。6回は行き過ぎですけど、貯めてるより出すほうがいい。放射能がなくても3日も貯めない方がいい。

また、ローフードでは、スプラウティングということを推奨しております。これは、カイワレ野菜の水耕栽培です。わたしも4月くらいから9月ぐらいまでせっせと作っておりました。あのころは、放射能の雲が西日本にも流れて来ていて、とても菜っ葉など食べる気分になりませんでしたから、アルファルファやその他色々作ってました。
スプラウトは野菜のチリメンジャコみたいなもので、ビタミンミネラル以外にも栄養価が高い上に、フィルターを通した水ならばベクレルフリーとはいわなくてもかなり安全なものを栽培することが出来るのです。

で、栄養価の高いものはたくさん食べなくても良い。つまり、少食になる。食べる量が減れば身体に入る放射能も相対的に減るわけです。

その上、ローフードを食べている時はわざわざ肉や魚や卵など食べません。基本ビーガンになります。雑食のわたしでも、ローフードを食べている時はマヨネーズなんぞマズくて食べられませんからナッツマヨを作るので、ビーガンになりたいわけじゃなくてもビーガン食を食べています。

動物性の食品は、「生体濃縮」をするんですね。マグロなど大型の魚は重金属の汚染がひどいから、妊婦は食べるな!と言う人がいるくらい、放射能じゃなくても動物食というのはリスクが高いものです。
普通の環境汚染の上に、放射能も上乗せされているのだから、今まで以上に肉、魚、卵、乳製品を減らすほうがリスクが減ります。
塩水に3ヶ月漬けてセシウムを減らすよりも肉そのものを食べる回数や量を減らす方が簡単だともいえます。

というわけで、肉や魚を食べる機会が減るだけでもローフードは優れています。

最後に、ここが一番大事なところですが・・・

ローフードは不食への入り口!
誤解してもらうと困るのですが、ローフードは不食を目標としているわけではありません。ただ、不食の人になるための修行として、生菜食をすると効率がいい。生菜食だと、食べる量が減らせて、断食もとても楽に出来て、突き詰めて行くと不食というのも可能ですよ、ということです。実際、青汁一杯で生活している人が何人もいらっしゃいますが、それらの方はいきなり青汁の人になったわけではなく、ローフードの長い修行期間があって、身体をそっくり作り替えて不食の人になるわけです。

毎日青汁一杯、生野菜150gなんていう生活になれば、少々セシウムが入ろうが、ストロンチウムが入ろうが、「こんなところには居りたくない」ととっとと逃げ出すことでしょう。

生菜食は繊維質が多いですから、胃や腸の中で放射性物質も吸着して、たとえばストロンチウムがカルシウムと間違えられて骨になる前に排泄されるってことも考えられるじゃありませんか。

節電じゃないけれど、「食べる量を減らす」ということも大事なことで、この先は汚染の少ない食べ物をみんなで大事に分かち合っていかなければいけない世界になるのだから、ローフードから少食への道を知っているだけでも良かったなぁ~と思うのでした。

いつまでも前と同じようには暮せないのだから、わたしもガタガタしてないで、生菜食やなぁ。

放射能があるからこそローフードと言えるわけよねぇ・・・
ただし、果物はやっぱりホドホドにしないとダメだと思います。ベリー類とか、気をつけてね。

というわけで、入る総量を減らすには、分母を小さくする方法もあるし、出すものを増やすという方法もあるのですよ、というお話しでした。
考えてみたら、ローフードは分母を小さくして、出すものを増やす食事法なんですね。やっほ~。

こんな記事も書いてます。
有名なローファミリーについて仮説を考えてみる。


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コメント

No title

こんにちは。

 ぺんぎんさんのブログを拝見するようになって初めて、ローフードとかヴィーガンと言う言葉を知りました。
 そういえば、夫の弟が、喘息・アトピーの治療に、生野菜を食べているようです。「朝食不要、生食の勧め」という内容の本もありました。
 私は「ごはんのおかずにごはん」で生きて行ければそれでもいいので、特に動物性食品にはこだわらないのですが、マグロの漬け丼は食べたいな・・・。
 そういえば、高知県で作っている青汁(既製品です)を飲んでいるのですが、材料は同じなのに季節によって味が微妙に違うのです。材料の組成比が変わるのか、植物の体内の組成比が変わるのか、季節の移ろいが感じられて、とても嬉しい瞬間です。
 不食という言葉も初めて知りましたが、身体にいいのですか?
 初心者の質問でした。

放射能汚染の現実を超えて

ぺんぎん様

 ふたたびこんばんは。
 そうですそうです。
 「放射能汚染の現実を超えて」
 凄い本ですよね。
 特に、ここ。
 「序 生命の尊厳と反原発運動」の中の
 「生き方の中にこそ生命の尊厳はある」
 小出さんの生き方が現れた鬼気迫る文だと思いませんか?
 いつ読んでも、感動と懺悔と涙と鼓動の高まりで身体が震えます。
 9月23日の法政大学での集会の時、
 「この内容を座右の銘とさせていただきたいです。」
 なんて烏滸がましいことを申し上げ(もう、なんて烏滸がましい!)、「序」の下にサインしていただいたのですわ。
 もちろん、サイン用に買った新本(第5刷)にです。その本はクリアホルダーに入れて「小出箱」に保管してあります。
 (注:「保管」してばっかりじゃ、あきまへんね~。)
 
 
 

No title

こんばんは^^
私の意見と知っていることをシェアさせて下さい。

>ついでに、「有機栽培は放射能がたまるから、化学肥料のほうがいいですよ」ってことになるんだけど、

これは、無肥料無農薬の自然栽培に移行すれば、問題は何もないと思います。

あと、自然栽培のはっぱは、ゆでても窒素の肥料入りより遥かに歩留まり率がいい、というか、かさが減らないそうです。

これもどのぐらい本当か分かりませんが。自然栽培は、放射能の影響もすごく少ないのだそうです。きっと土の中の微生物のせいですね。

結局、自然の理にかなった方法は、強いんだなー、と思ってます。
(だからローフードを取り入れることも)

質問者です。
やはり餅は餅屋、放射能除去問題は原発なら小出裕章さん、料理ならペンギンさんに聞けと言われてますが、その通り!

反原発は小出さんの理念、ペンギンさんはリネン。
ありがとうございます。

Re: No title

> あざらしぐりこさん
お連れ合いの弟さんは甲田療法やってらっしゃるのかしら?朝食抜きの生食ってのは「西式健康法」か、「西式甲田療法」のどちらかだと思います。

不食は・・・身体にいいとかどうとかっていう次元の話しとは違うんです。仙人になるっていう話しですから。

わたし、一応げーじつ家なんで、「生き方が尊厳」というのはその通りだと思ってます。学者もゲージツ家と同じだから、学問(英語でいえばどちらもart)する人だって「生き方の中に命の尊厳」があって当たり前だと思います。尊厳のないところにげーじつはないもん。

「小出箱」って・・・他に何が入ってるんですか?

>うさぎもちさん
>あと、自然栽培のはっぱは、ゆでても窒素の肥料入りより遥かに歩留まり率がいい、というか、かさが減らないそうです。

これ、同意。水増しされないのは、お肉も同じです。化学肥料で作ると野菜がズルける。

>これもどのぐらい本当か分かりませんが。自然栽培は、放射能の影響もすごく少ないのだそうです。きっと土の中の微生物のせいですね。

この件・・・自然農で外から堆肥などを持ってこない場合でも、その土地に放射能汚染がある場合、程度の差はあれ、土地の草などを土にはいれていくわけだから、徐々に濃縮していきます。
で、移行の問題ですが、土壌によってもかなり違うようなので、それぞれ個別に計測しないとわからないと思います。
どこの講演だったか忘れたけれど、小出さんが有機農業での放射性物質の濃縮を否定しなかったです。

>お松さん
>やはり餅は餅屋、放射能除去問題は原発なら小出裕章さん、料理ならペンギンさんに聞けと言われてますが、その通り! ←誰が言うてんの?

>反原発は小出さんの理念、ペンギンさんはリネン。
ありがとうございます。

はいどうも。


No title

ぺんぎん様

 夫の弟は、子供時代には喘息、長じてはアトピーで、たいそう苦労されています。自分で情報を探して、色々な方法を試しているようです。食事も、会う度に少々方針が変わっていたりしてますが、最近は、「生野菜のジュース」を飲んだり、週1日野菜と果物だけの日を設定したり、といった具合のようです。

 「小出箱」にはですね~、小出さんのお書きになった諸々が入っています。別に、普通でしょ?

Re: No title

>あざらし先生。
うわ~、それはお可愛そう。生野菜ジュースは健康な人にも良いですよ。週1日野菜と果物の日もいいなぁ~。わたしは一時週一断食していたことあったけど、断食するより生だけの日のほうが無理がなくていいです。断食やると「断食するアタクシ」に酔ってしまう。

小出箱、大きいんですね。小出さんの本はドンドン出るから大変。

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