織物はどこで勉強しましたか?

久々にご質問頂きました。

「織物に興味をもっています。ぺんぎんさんはどこで織物を勉強しましたか?」

わたしは京都で勉強しました。長い時間と高いお金を払いました。僧坊のようなところに住み込んで朝から晩まで織物三昧の青春だったなぁと懐かしい気持ちで振り返ります。

わたしが織物を勉強したのは「川島テキスタイルスクール」という織物学校です。色々なカリキュラムがあって、一週間くらいで基礎を学ぶことができますが、織物は大変種類が豊富で、その上に織物に使う糸は自分で染めないといけませんから、染め物の勉強も必要になります。

織物をしていると、糸を自分で作りたくなるので、糸紡ぎの勉強もしました。糸紡ぎはこれまた色々奥が深いので、特殊な教え方をしている先生を求めて東京まで教えを乞いにいったこともあります。

わたしが織っているホームスパンという織物は、縮絨という仕上げがあるのですが、その仕上げの上手な先生のワークショップに行って、縮絨だけ学びに行ったり、ということもしました。

京都の学校では、色々な織物を習うので、一通りのことを学ぶことができますが、学んだからといって、すぐに作品がつくれるようになるわけではありません。

織物は、作るものによって織り機が違うので、まず、自分がどのような布を織るのかを決めないことには織り機ひとつ買うことができません。

編み物のように、棒を何本か揃えればとりあえず出来る、という柔軟さが織物にはないのです。

学校に入って平たく織物の色々を学べるというのは、若いうちでないとなかなか難しいと思います。そこで手近な教室とか、織物をやってる人に習いに行く、ということになるのでしょう。

その場合、先生の作品をよく見ることが大事です。着物を織りたいなら着物を織っている人。木綿なのか、絹なのか、紬なのか、それぞれ道具も微妙に違います。
着物といっても綴れになるとまた織り機から何からすべてが違います。

自分が作りたいようなものを作っている先生をみつけて習いに行くのが良いでしょうけど、可能ならば、フラットに色々幅広く教えてくれる学校が良いと思います。

わたしのところに時々、中途半端な先生のところで織物を習って行き詰まってしまっている人がいらっしゃいますが、残念ながらどーにもなりません。

織物と一口に言っても流派とか、地方とか、作るものとかで道具の呼び名まで違います。川島だって、京都の学校ですから、使う道具や用語はやはり西陣のものが中心になるのです。

わたしは料理は教えていますが、織物のほうでは現在生徒さんを取っていません。これは、わたしはまだ織物の奥深さを十分に伝えられるほど織物を習熟していないどころか、まだまだ探求中で、織物を目指す方は是非とも宇宙のように広大な織物の世界をガイドするまでには至ってないからです。

「こんな作品が作れるようになりたい」という人には何人か教えたこともありますが、「これは織物の世界のごく一部なんですよ」と何度も言っております。

あ、教えて欲しいとは言われた無かったんだった。

というわけで、どんな習い事でも同じですが、習おうとする世界の広さを見せてくれるような先生をお探し下さい。

趣味としての織物ですが、織物はもんのすごく道具がたくさん要るし、場所も取るし、長い修行が必要ですが、布しか出来ません。かといって、仕事にしようとしても、織物に付けられる値段などたかが知れているので、小遣い稼ぎもままなりません。生徒さんでもとって授業料を稼ごうとしても、織り機を占有されてしまうと、自分は織れないのですから、教室といのも難しいものです。
襟巻きとかショールを作っていて楽しいのは最初の1年くらいですから、同じお金と時間を掛けるなら、他のものにしておいた方がよいように思います。

それでも織物をやりたいならば、本気で人生つぎ込むくらいの覚悟をして修行の旅に出られると、苦しくも美しい世界が待っていると思います。

それに引き換え、棒数本、いや、指があれば何でも出来てしまう編み物は本当に素晴らしいと思います。

3月に京都での「ひつじパレット」に出展しています。ご希望の方にはDMお送りいたします(わずかな枚数しかないので、展に実際に来て下さる方だけ希望してね)右下のメールフォームよりお名前、ご住所お知らせ下さい。

生菜食はダラダラと脱線を挟みつつ続いています。

10時くらいにお腹が空いてしょうがないので、
IMG_2912.jpg

柑橘とケールのジュース。
この後、ガカモレを作って、トルティーヤチップスをたくさん食べてしまいました。
夜は反省して、IMG_2913.jpg

青泥と玄米クリーム。今日の青泥には昨日の料理教室の残りのココナツフレークを入れた。濃厚になってとても美味しいけど、これが青泥と言えるのかどうかは微妙なところです。

昼にガカモレを作りながら、「そうよねえ、甲田定食って、お料理する楽しみがないのよねえ」と思った。色々料理を作って食べる。作る過程も楽しんでいたんだ、ということに思い至った。

昨日のカカオのせいか、今日は頭痛とダルさ。カフェインの禁断症状かしら?それとも磁場の変化?太陽嵐?

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コメント

No title

私はてっきりぺんぎん先生はバングラとかタイとかどこか外国で織物の奥義を極められたのだと思ってました。
さて、うちのカーテンは川島織物ですが関係あるとこでしょうか?

No title

私も、どんな風に織物って習うのかな、て興味がありました。
その内伺ってみたいな、と思っていたので、
ナイスな質問、ありがとうです。

へー、川島って綺麗な所なのですね。

私は、かぎ針しかできません。レース編みとか。
棒針は、小学校と高校でやったきりです。目の作り方も忘れました^^;

織は、子どもの頃におもちゃのでやったことがあって、
その程度のをまたその内織ってみたいなぁ、と漠然と思っています。
もちろん、おもちゃを買って^^;

織りの世界は本当に深いのですね。
編み物が明治になって入ってきて、爆発的に広まったのが分かる気がします。
だって、道具も場所も、コンパクトですもの。

No title

ぺんぎんさん、川島カーテンと関係ありますか?と私もお聞きしようと思いました。私の場合、カーテン屋さんで選ぶときに、いいな、と思うものは川島織物製が多いです。

なんでもお金をかければいいというわけではないけれど、習い事の教師を探すときは慎重に考えよう、と経験から実感しています。

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Re: No title

>お松さん
バングラデシュの少数民族のところに居候して、織物教えてもらったりもしましたが、身体の作りが織物に耐えるように出来てないので、ひどい生徒でした。
タイでもどこでも、織物をやる人たちはすばらしく高度な技術をお持ちなので、とてもとても、電気やらテレビやら学校やらという野蛮な文化に毒されているものには学びきれません。

川島テキスタイルスクールは川島織物が作った学校です。

>うさぎもちさん
川島はいいところですよ。3日くらいのコースもあるので、是非行かれるといいですよ。
かぎ針編み、わたしモチーフを編みたいんだけれど、うまくいかないんですよぅ~。
編み物はほんといいですよね。

>greenさん
川島のカーテンは親会社みたいなもんです。川島って、舞台の緞帳なんか80%くらい作ってるし、車のシートとかも作ってるんですよ。川島の帯も有名です。カーテンも良いのですね。上等のカーテン買わないので知りませんでした。

>鍵コメさん
わ~、それは素敵ですねえ。その方にも頑張って続けて欲しいです。

どうしてだか機織りを操り糸車を回すペンギンさんの前にガンジーが出てきて七つの大罪を語る小出先生というむちゃくちゃな夢を電車の中でみました。

Re: タイトルなし

>お松さん
・・・すごい。

No title

へー。3日とかのコースもあるんですね。
(サイトを良く見たら、今は4日みたいです)

また、「いつかやってみたいこと」が増えました☆
教えて下さってありがとうございます^^

>かぎ針編み、わたしモチーフを編みたいんだけれど、うまくいかないんですよぅ~。

へー、何か逆ですね(笑)
こうやって伺うと、人間個性とか得意不得意ってあるものなのだな、と改めて思います。自分が得意なものって、無意識にやっちゃってますから「当たり前」になってますし。

個性があって、自分ができないことも誰かが得意だったりして(逆も)、だからいいんだなぁ、と最近思います。

Re: No title

> うさぎもちさん
そうなんですか、4日なんですね。

リネンの経糸の残りでモチーフを編もうとしたことがあって、本を買ってやったんだけど、上手にできないんですよ。大体織物をやる人は不器用な人が多いんです。あの志村ふくみさんも「本来不器用で織物くらいしか出来ない」みたいなこと書いてらっしゃいます。

自分が出来ないことが出来る人って無条件で尊敬したり、惚れそうになったり、実際に惚れてしまったりしますよね。わたしは出来ないことが多いので、惚れっぽくていけません。

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