干し椎茸の話しを未だこねくりまわす。

わたしは大した夢など持たないようにしている。ささやかな夢ならば叶う可能性が高いし、小さい夢が1つ叶えば、次の夢にステップアップすればいいから、夢の在庫が終わる心配もない。

というわけで、「小出さんと雑談をする」というささやかな夢を叶えたわたしは、懇親会の時に色々質問もしてみた。
小出さんは放射能測定がご専門でいらっしゃる。だから、放射能の測定についてお聞きした。

去年9月の十三での講演会の討論の時、三陸ワカメを森さんは「たんぽぽ舎の測定では検出されてない」と言ったところ、「わたしは測定しました」と小出さんがおっしゃった、その数値がどれほどのことだったかお聞きしてみた。

「確か・・・数ベクレルだったと思います、でもセシウム134のスペクトラムが出たので福島由来です」

そのような数ベクレルの検体は何日くらい測定するかお聞きしたら、このワカメの場合一週間だったそうです。
ワカメの話しをお聞きして、しいたけのことを思い出しました。

5月にお友達に誘われて、広島の山の中にわらび採りに行った時、干し椎茸を分けてもらった。この人の作る干し椎茸は、コンクールに入賞やら優勝するほど立派な椎茸で、そのB品を知り合いに安く分けて下さるのだ。
春の椎茸だと聞いて「いりません」とは言えなくて買って来た椎茸がすごく気になっていたので、グリーンコープの講演会で今中哲二先生が広島にお越しになった時「測って下さい」とお願いしたのだ

結果、セシウム137が14ベクレル/kgなので、大気中核実験のころの汚染が出ているということだった。

わたしはこの結果を広島で作られる食べ物のベンチマークとしてきた。作物の中で一番セシウムを吸着しやすい、しかも水分の抜けた干し椎茸よりもたくさんセシウムを含む食べ物はそうない、という。だから産直市の野菜を人に送ったり、自分もせっせと食べたりしている。
いわゆる「西日本の食べ物は安全」というヤツだ。

今中先生は「測ってもきっと出ない」とおっしゃった。でも広島にも福島由来のヨウ素などは検出されてるのだから、椎茸に出ないわけはないので、未だに良くわからないのよという話を小出さんにしてみた。

小出さんは、「椎茸というのはセシウムを良く吸うのですね。14ベクレルだとたぶん1日くらい測ったのじゃないかと思います。広島のどこの椎茸ですか?セシウム134がでないなんて変だなぁ、測ってみましょか?」というお話しになった。

測ってもらって、「ほら、やっぱりこんなに134もあったよ、わたしの手に掛かればどんなものからでも検出してみせまし!えっへん。」となってもちっとも嬉しくないなぁ、と今ブログを書いていて思い至った。放射能の測定についてお聞きしていたのに、広島の椎茸にセシウム134が出なかった不思議で話しは終わってしまった。
わたしの混沌とした頭の検出限界はこの程度。

いずれにしたって、放射能に汚れていないものなんかたとえ福島事故がなくてももうこの世にはなかった。

「程度の違いがあるだけで、全ては汚染されているのだから、汚染の少ないものを子どもに分配して子どもを守ろう」というのが、小出さんが以前からおっしゃっている「食品のR指定」だ。そのためにはきちんと測らないとダメで、それを東電にさせたい、というのが小出さんの「夢」なんだけど、東電は絶対そんなことしないだろうなぁ。

小出さんが原子力の専門家として、今回の事故のことで様々な提案をなさっているけれど、どれひとつとして実現していない。
地下ダムは2年先の着工。汚染水はタンクに貯めて敷地一杯でもうパンクしそう。放射能の測定は誰もしない。子どもたちに安全な食べ物を優先的にまわすこともしない。放射線管理区域に未だに人を住まわせて、「逃げたいヤツは勝手に逃げろ」と補償もなにもしない。

一体国家はこの事態をどうするつもりなのだろう?「どうもしない」という意図があるようにしか思えない。だから今になって小出さんはわたしたちに「賢くなれ」とおっしゃるのだろう。そして、「世界の人が幸せにならないとあなたの幸せだってないのだぞ」とも。

干し椎茸、今度いつ小出さんにお会いできるかわからないけれど、お渡ししてみよう。調理前と調理済みどっちがいいかしら?
測定結果は・・・聞くのが怖いけど、現実直視しないとね。134が出たら、この椎茸はあと3年封印して、1/4に減った頃から食べようか。やっぱり今まで通り食べそうな気もします。

記事中、文字の色がちがうところは、過去記事にリンクしています。ご参照ください。


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コメント

キノコ論争

キノコはCsをどこから取り込むかといえば
1上から降ってくる(野生地で6割)、
2土から、
3宿主樹木に根っこを通してらしいです。
ぺんぎんさんのは野生のシイタケではなく栽培されておられたものなのでしょ?
日本の土には1950年代から60年代だけで成層圏核実験が400回はあったといいます。そのときのCs137が日本の土にはどっさりまだ残っているわけです。確かに放射能は福島から飛来してきたんでしょうが、例の松葉の河野益近さんの研究によると西日本に飛来したものはチェルノブイリのときより少なくて、海越えて行っちゃったんでしょ?だから、今中さんはフクシマからでないんじゃないかと見当つけられたんでしょうね。
キノコがどれだけ被曝しているかというと年間0.00004msv。キノコのCs137摂取/全食品からのCs137摂取=30%って言いますから、他の食品濃度がより低いためにキノコの寄与が高いそうです。まぁもともとそういう位置なんですから。
それで、これから何が怖いかというと「転流(てんりゅう)」ということで、今年は表面についたものだけだったのに、Csの付着した古い葉っぱが落ちてそれが作土層に入り経根吸収してくるのです。
それから木の幹についていたのが幹を通って吸着したりするそうです。菌根菌(野生のカワラタケやハツタケ)と腐生菌(マイタケとかシイタケもこっちかな)では違うそうですが、キノコは土により高くなってくるんだと思って下さい。
怖いのが菌床表面や周辺のオガくず以外の飼料にも注意を払わないといけなくて、変に汚染した玄米の糠をまぜないように。
これから雀のお松茸にしまひょか。

Re: キノコ論争

> 雀さん
マツタケ勉強会の成果ですね。
詳しいご意見ありがとうございました。
なるほど、ほとんど海を越えて東にいっちゃったんですねえ。これからカナダ産のマツタケはセシウムたっぷりってことになるんですね。

これは保存板です。素晴らしいおまとめでした。確か、居眠りしてたっておっしゃらなかったかしらん?素晴らしい~。

No title

ぺんぎん様 雀様

 今中さんの分析では、西日本のキノコへの福島の影響は出なかった。  
 それは、河野益近さんによれば「飛んでっちゃったから。」ということですね。
 もしも全部飛んでっちゃったなら、西日本のキノコの被曝量は、福島以降急激に高まることはないけど、今後は転流によって徐々に高まる可能性がある、という理解でよろしいんでしょうか。

 4月から埼玉県越谷市の給食で、「西日本のキノコ」を産地を確認して線量を測定してから使う(ただし検出限界20Bq/㎏ですが)そうで、人ごとではないもので。
 ちなみに、当家では子どもたちに弁当持たせてるのですが、市の報告によると、市内の小中学生で弁当持参は「2名」だそうで。え?!もしかしてうちだけ?なんかの間違いだと思うのですが・・・。
 話が逸れてすいません。

 3月31日に今中さんの講演会に行きます。
 http://actio.gr.jp/2012/03/20124156.html
 今から質問いろいろ考えてます。

 で、ぺんぎんさん、小出さんにはいつ椎茸お渡しになるのですか?
 4月22日には東京で講演なさいますよ~!
 http://www.crayonhouse.co.jp/home/oshirase120223.html
 (私は予約券ゲットしました!)
 (松岡さん撮影の写真、っていいと思いません?)
 
 
 
 

Re: No title

> ぐりこせんせい。
そうそう、だから、小出さん「俺は測ってやるぞ!」って感じでした。職人みたいな人です。
そんなところでがんばってくれんでも、出ないに越したことないねんけどなぁ。

子供はわざわざきのこ食べないほうがいいですよね。どこのモンでも。

今中先生の講演会いいなぁ~。レポート待ってます。
小出さんにシイタケいつ渡せるかは不明です。

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