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避難したら心が潰れるのか?

小出さんは最近ハッキリと「放射線管理区域に指定しなければいけないところには人は住んではいけない」とおっしゃいます。
そらそうだ。だけど広過ぎて国家は人の移動を断念している。もっと高線量のところにさえ人を帰そうとしてもいる。

だから、「自主避難」したり、「母子避難」している人もいるけれど、そのまま残っている人もいる。でもホントは住んじゃいけない。だけど、「避難したら心が潰れてしまう、家族が崩壊してしまう」とおっしゃるので、逃げたいけど逃げない人も少なくないんじゃないかとおもって、小出さんに反論してみた。

「わたしの知り合いで飯館に移住して有機農業をやってた友達は、とっとと逃げて、5月には土地や家を借りて農業を再開している。農家だって逃げられる人は逃げているから、「心が潰れる」なんて言っちゃいけない」、と。

そしたら小出さんは「その人は強い人でしょう。ぺんぎんさんは強いから逃げられるでしょう。でも強い人しか逃げられない」
確かに、飯館から避難した彼は並の人間じゃない。だけど、飯館に置いて来たものも半端じゃない。

誤解がある。わたしは強くない。たくさんの荷物も担げない。織り機は持ってゆけない。バイタミックスとジューサーは持っていきたい。車の燃費は悪い。それ以上に、移住先で車のメンテナンスをしてくれるガレージを探すのは大変だ。
あ、車の心配するどころじゃないですね。

ならば強くなれば良いじゃないか、騙された人には騙された責任があるとおっしゃるじゃないか。早く逃げた人は放射能のことや、原発事故のことについて知識のあった人だもん。それに加えて海外生活などをした経験のある人が多かったという。バックパッカーの人も逃げた。

海外生活というのは特殊かもしれないけれど、バックパッカー経験というのはそれほど特殊だろうか?強いか?そんなことはない。貧乏だけど時間があったから旅行に出掛けただけだもん。
『放射能ヤバい、子ども大事。3日分の荷物と貴重品を持って、友達を頼って遠くに逃げる」ということをした人たちだ。

強さかなぁ?友達じゃないだろうか?困った時に手を差し伸べてくれる友達を持っている事は「強さ」だろうか?

この話しをしていて、小出さんに「子どもたちを放射能から守る福島ネット代表」の中手聖一さんが4月から札幌に行かれるという話しをしたら、小出さん絶句なさっていた。

ビデオはこちら→【第4回】「福島はいま、どうなっているのか」

小:「中手さんがいなくなったらあの会には打撃だなぁ」
ぺ:「これからは移住のための支援をなさるそうです」
小:「・・・・」

わたしは心から中手さんの選択を応援したい。大変な決断だったと思う。でも、やっぱり必要なのは移住のための支援で、「頑張って残りなさい」ではないんじゃないか?と思う。
「心が潰れる」なんて言わないで欲しいと小出さんに直訴してみた。
「賢くなれ」とおっしゃるなら、ついでに「強くなれ」と言って欲しいって。

移住したって心は潰れたりしない。同じところで暮し続けられるということこそが幻想だ。バングラデシュではリバーエロージョンで商店街まで河に飲み込まれて、農地はもちろん町ごとなくなっているけれど、人はたくましく暮している。もちろん簡単なことじゃない、大変だとおもうけれど、それなら移住の必要のないわたしたちが支援すればいいじゃないか。

インドとパキスタンで戦争をやっていた時に何千万人の単位で難民が西へ東へ移動した。その時、インド政府は切手に1ルピーの寄付を上乗せして販売し、切手の1ルピーを難民定住のために充てた。1ルピーって結構なお値段だけど、インドの国民はみんなそれを承服した。

インドでベンガル語話者と話すと、「東ベンガルに住んでた。オヤジの代でインドに来た」という人によく会う。そうやって移住して新しい土地で生活しているんだ。もちろん、上手くいかないこともあるかもしれないけれど、人生は何で躓くかわからないのだから、色々な困難のうちの1つが移住だっただけとは言えないか?

だから、やっぱり、放射線管理区域に指定しなければいけないようなところに、老人はともかく若い人は動いて欲しいと思うのです。
だって、健康でさえあれば、何でも出来ると思うんだもの。

わたしが福島に住んでいたらどうだったろう?あんまり線量が高くて、健康被害が出れば考えただろうけれど、子どもがいないのだから、残るかもしれないと思う。でも子どもがいたら話しは全く別だ。母子避難でもなんでも逃げるだろう。

これは強者の理論だろうか?グルグルと考え続けている。

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コメント

どうかんです

ぺんぎんさん、いつも楽しく読ませていただいてます。
震災以来、こちらで小出教授や飯山一郎さんなどの様々な識者を紹介していただいて、本当に感謝しています、どうもありがとう。
さて「移住しても心はつぶれない」、同感です
私は偶然震災の1年前に引っ越しをして確かに少しは苦労したので、引っ越したくない人の気持ちもわかるような気がしてましたが、命がかかっていれば、そんなこといってられないんですよね。残っている人たちは、とりあえず今何ともないから、安心している。でも、何か症状があってからでは遅い。木下黄太さんがしばしば言ってますけど、関東のマスコミの舌鋒が鈍いのは、すでに神経やられちゃってるからじゃないか、と。しゃれにならないですよ。
小出さんのこれまでのお人柄やお仕事については大変尊敬しているのですが、もうひとつ、う~ん・・・、と思ってしまうのは、「年配者は食べて応援」てこと。もう今は言ってはらへんかな? 私は下の子がまだ小学生なので、あと20年後ならガンになってもいいや、とはどうしても思えない。孫の世話とかしたいし。20年後にガンならまだいいけど、実際は数年以内に心臓発作とか免疫不全とか突然死とか、いずれにしてもそんなに悠長な問題ではないと直感するわけです。自分の命は自分のものだけではないでしょ。いつ死んでもいいやって思えるくらい人とのつながりのない人なんて、そうそういないんじゃないかな。
小出さんのように長く反原発で活動してきはった人から見れば、「だから言ったじゃないか~」ってことだろうし、騙されていたことの責任は重いんだろうけど、騙されていた立場から言わせていただければ、少しは情状酌量していただきたいなと。だって意図的にだまそうとしてきた勢力が確かにあったんだし、今なおあるし、今も気づいてない人は多いわけだから。
あ~なんでこんな世の中になっちゃったかな~~~・・・、なんて、愚痴ってる場合じゃないよね。さあ瓦礫広域処理反対、またあちこち電話しなくっちゃ。

想像してみました。

15年後を想像してみました。するとそこには、 放射線の影響を身体に受けて産まれた子供たちと、そうゆう子供たちを持ち将来を悲観する親御さんの姿がありました。50歳過ぎだからと復興支援のために汚染食材を食べ続けた人たちが癌をはじめとした重い病にかかっています。日本の医療費や障害者手当ては計り知れないほど膨れ上がり、本来ならそれを支える40代さえにも放射線被害の後遺症で働けない人が。ちなみにそんな彼らは少子ゆとり世代だったりする。
一年前私は、まだ妊娠する可能性があるからということで、出来る限り被爆しない努力をしようと心に誓いました。一年たった今15年後を想像して思うこと。それは、例えば今子育てが終わっていても、50歳を過ぎていようとも、放射性物質から身を守ることがそれぞれにかされた義務なのだと思う。
目に見えない放射線に痛みを感じずにただただ細胞を傷つけられることは、将来自分が痛み苦しむだけではなく、若い世代を経済的に追い詰めてしまうということだと思いました。

No title

放射能と余震の恐怖から故郷である土地に戻ってきました。正直、仕事や地元の繋がりをリセットしてしまい後悔もあります。

日本狭しといえども、その土地の地域性に馴染む難しさを感じたり、再就職が難しかったり、放射能から避難してきたということも理解されにくかったりして、だんだん無表情になってきたかもしれません。

避難以前ならば週末の今頃は友人たちと集まって楽しくやっていたなー、なんてね、ブログを拝見しながら避難してきた頃の残された自分の今後の出来ることを感がえての決断がいつの間にか揺らいでいましたね、気付かせてくれてありがとうございます。

理解されないということは、結構厳しいかもしれません、それが避難した自分が一番感じること。避難しない強さも羨ましい。何が強いといえるのかなんて分かりません。

Re: どうかんです

> ならんとさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
小出さんがおっしゃってるのは「食べて応援」とは違うと思います。分配の問題をおっしゃってるの。汚染されてない食べ物は少ししかないのだから、それらは子供に、大人はしかたないから汚れたものをってことで、「きちんと計測するのが前提」になってる話なのです。
ほな、だれが測るねん?小出さんが言うみたいに東電が測るんか?って話になるので、やっぱり突っ込みどころは満載なんですけど。

騙された責任は・・・これから身体で払うことになるんでしょうね。放射能には勝てないですもん。情状酌量もないから、やっぱり「賢くなれ」です。

>つばめさん
そんな未来になるんでしょうねえ。恐ろしいし、悲しいし、日本人はいなくなるのかもしれません。
わたしも15年後は元気でいるつもりです。つばめさんは立派に子育てして次の世代を守って下さい。賢い人しかもう生き残れない世の中になっちゃいましたもん。

>避難しましたさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
避難されて良かったです。新しい生活を軌道に乗せるのは大変なことだと思いますが、汚染地にいるのは一日でも一時間でも短い方が良いし、新生活を始めることだって、一日でも早い方がいいんですもん。友達はまた新しい所で見つけたらいいじゃないですか。避難しましたさんの新生活が安定したら、友達を呼べるかもしれないじゃないですか。


No title

ドカンのあと、京都まで避難して一ヶ月、一番大きい子は
よりによって東京へ行く事になってしまったけど
その下の子供たちは独断で二ヶ月も拘束しました。

半径300km圏内ギリギリくらいだったので
それはそれはあちこちから非難されました。

「逃げたいけど逃げられない」は、やはり強くないからです。
「知ると怖いから教える人は村八分にしてなかったことにしよう」の人です。
だけど弱くても逃げられるよ。

でもずるかったら逃げられない。
乳児がいたって妊婦だって。

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小出さんには生の声をもっと届けなあかん

Re: No title

>食わせろさん
大変だったのね。人は嫉妬していろんなことを言うのよ。
知らないことで放射能の害がなくなればいいけれど、残念ながらそんなことはないんだもん。
>ずるい人は逃げられない
なるほど。自分自身にも子供にもずるいと逃げない。それはきっと当たってると思います。

わたしはエッセンシャルという言葉を使うのだけど、なんでも物事に本質というか、コアがあって、それを見極める能力みたいなものが今は本当に必要になっていると思うのです。それはでも強さじゃなくて、誠実さなのかもしれないなぁと思いました。


>ちたりたさん
たしか、韓国のスカーフのお話なさっておりました。

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