それでも日常は淡々と続く。

友達は煙となってあの世へいってしまったけれど、まだこの世のカルマを終わらせることができないわたしと夫は、家に戻って黒い服をまたハンガーに吊るしその日の仕事に戻る。

悲しいか?というと、寂しいけれどあまり悲しいとは思わない。63歳だからやや早いけれどあれは大往生だと思うから。

残されたSちゃんのことは気になるけれど、あと二週間くらいしたら様子を聞いてみよう。前に夫が買ってくれた本を彼女に貸しておいたから、必要なことは本が教えてくれるだろう。

<他人に聞けない>夫が死んだときに読む本<他人に聞けない>夫が死んだときに読む本
(2005/01/20)
豊田 眞弓、小川 千尋 他

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(おや、驚いた。この本はまだ販売されているのね。)

Sちゃんは余命が分かったらどうやって死ぬか、というのを決めている。断食するんだそうです。

彼女は2週間の本断食をやったことがあって、その時ものすごくハイな状態を経験したんだそうで、「即身成仏というのはこのように気持ちのいい状態であの世に行くのか」と思ったんだそうな。

わたしは最初の3日の本断食ですっかり断食趣味の人になって、その後週一断食などを続けていたけれど、Sちゃんは二週間の断食の後キッパリ断食はしなくなった。最後の楽しみに取ってあるのだろう。

わたしは二週間も断食したことはないけれど、断食したらハイになる、というのは良く分かります。断食したまま死んじゃうのだから回復食の心配をする必要がないので即身成仏という方法は良い方法かもしれません。理解してくれる担当医を見つければ可能です。

ターミナルケアというのはなかなか手厚くて、自宅で亡くなりたいというかっちゃんの希望をホスピスで相談すると、「一人暮らしの人でもご自宅で亡くなった方もいらっしゃいますから、奥さんにその覚悟がおありなら十分出来ますよ」と言われて、自宅近くの医師やケアセンターなどとの連携を作ってくれたらしい。

往診に来てくれるお医者さんは旅の好きな人で、結構話しがあったんだ、なんてことも言ってた。Sちゃんの道を切り開くエネルギーはすごい。彼女は「役所ってのは自分の方からはなにも教えてくれないけれど、こちらから色々聞いたらやっと教えてくれる」と言っていた。

心の置き場がまだ定まらないけれど、日常は淡々と続く。
残されたものに無念な思いをさせないのも彼なりの優しさなんだ、と今気がついた。

夫は京都に出張。わたしは明日の教室の準備。

IMG_4194.jpg

練習で作ったパイ。パイってのはおにぎりみたいな食べ物。主食と副菜が一緒になってて、持ち運びできて手で食べられる。

さて、明日は早いからもう寝よう。

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コメント

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Re: びっくりしました

> 鍵コメさん
そうなんです。甲田先生は最後の二週間、水も取らないでお亡くなりになりました。甲田先生のことだから、断食の気持ち良さもよくご存知だったと思います。

ちゃんとお医者に掛かってないと、家で二週間断食して亡くなったら、看取った家族が罪に問われるから、やっぱり病気で医者に掛かっていて「もういつ死んでもおかしくない」という状態になるまで我慢しないといけません。

まだまだ最後の断食までは長く掛かりそうですね。

大変失礼いたしました

ぺんぎん 様

鍵コメにしてしまって、お友達とのお別れの寂しさを感じておられる時に
お手を煩わしてすみませんでした。

私の祖父が亡くなる時も、スムージーとか果物とかをこっそり持ち込んで
病院食は食べさせないようにしてたのですが、胃ろうをしないからと
病院に極悪家族のように扱われて結局は家で看取ってやれず、悔しい思いを
いたしました。97歳だったので大往生かもしれないのですが。

雑草のように自然に枯れていくような形にあこがれます。

ほんと理解してくださる医者を探すことは難しそうですね。

お忙しいのにお返事をありがとうございました。


家で看取ってやれず、

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