うちの2歳児

わたしの教室にやって来る2歳児、生後二ヶ月からうちに通ってきて、料理教室という儀式を毎月見学しながら育っているからきっと変わった子なんだろう。

赤ちゃんの時は湿疹があって、ちょっとアクの強いものなど食べたらすぐにおでこや背中が赤くなってぐずっていたけれど、だいぶ成長してカイカイはほとんど出なくなって来た。そういえば最近は母さんに甘えてお乳を飲んだり、ということもなくなった。

いつもお弁当持参で来てくれるのだけど、最近は教室が始まる前にお弁当を食べちゃって、試食の時には大人と同じものを食べたがるので、彼の分も少し分けてやる。
どうやらウチにくるとお腹が空いてたくさん食べるモードになるらしい。時々お腹がパンパンに膨れていて、「お腹出してみせて〜」とからかわれて恥ずかしそうにしている。

わたしの料理教室ではしょっちゅう味見をするのだけれど、真っ先に手を出すのは彼だ。あと半年もしたら味見の意味がわかって、これは美味しいとか、塩味が足りない、とか言い出すかもしれない。

2歳児なのにブルーチーズを食べたり、太刀魚のパイ包みなども召し上がって、そんな様子を見守りながら「こんな子はどんな大人に育つのかね?」とみんなから言われてる。

母親が料理教室に来たくて、彼は連れてこられているだけなのだけど、彼は本当にちびのうちから教室に参加しているのが面白い。そのせいか料理に興味があるらしくて、珍しい作業をしていると近寄って来て真剣に見ている。生地を捏ねたり、伸ばしたり。バナナを切ったり、パイ皮で包んだり。

最近はレタスを千切ったり、ミニトマトのヘタを外すのを手伝ってもらうと、ちゃんと仕事をしてくれる。

家でも料理を作っていると見たがるらしい。ご飯をよく食べるので、オヤツはあまり上げないの?と聞いたら、「オヤツはほとんど食べない」と言う。食事パイは皮が好きで皮ばかり食べたがる。もちろん中身のほうれん草も食べるけど、とくに皮が気に入ってるみたい。

pupちゃんが言うには、オヤツばかり食べる子は顔がデカいらしい。そういえばうちの番長は小顔でオトコマエだ。身体も引き締まっていて筋肉質。

仙人にでもならないのなら、生きているうちは食べることから逃れられないのだから、美味しいものは自分で作る、というわりと当たり前のことをこんな小さいうちから常識として育つ子の将来は楽しみだ。

母のpupちゃんの素晴らしいところは子供の機嫌をとったり、媚びたりしないところで、子供の召使いにも支配者にもならないところ。だから教室という大人の世界に連れて来ても子供はあまり邪魔にならない。本人も教室に参加してくれる。

面白いのは、彼は彼なりにわたしのことを信頼しているようで、「一目置く存在」と思ってるようだ。フィロの生地を伸ばすのは魔法に見えたかもしれないね。

食べ物が出来る過程を見て、それを食べていたらちゃんと地面に足のついた人生が送れるだろう。小さい頃から添加物の入ってない当たり前の食べ物の味を知ってたら、まがい物の食べ物が「これはちょっとヘン」ということが分かるだろう。

マクドナルドの田社長が「三歳までに味を覚えさせろ」という戦略をやっていた、というのを本で読んだことがある。ならば三歳までにホンモノの味を、その料理が出来る課程から覚えると、その先の人生は全く違ったものになるだろう。

月に一度、お母さんより年上のきれいなオネーさんたちにいじられる時間は彼にとってどんな思い出になるのか、大きくなった時に聞いてみたいような気もする。

2歳児番長もあと数ヶ月で3歳。3歳になったら包丁握ったり、餃子の皮を伸ばしたり、ブレンダーのスイッチを入れてみたりしようね。

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