布の命を生かして作る温亀袋。

おばあちゃんの着物の話しを書いたら、おばあちゃんのことを思い出してしんみりしてしまいました。

わたしだけなのかも知れませんが、人生のロールモデルって結局よく知っている身近な人になってしまって、一緒に住んでいた母と祖母がわたしにとっての“女性の生き方”のモデルになっているように思います。

んで、結局わたしは自分の好きなように生きる、ということを選んだんですが、考えてみたら母も好きなように生きてるし、やりたいことをそれなりにやっているみたいで、母も良い人生を歩んでいるのだなぁ。
とっても肯定的な気分になってきた。
着物のおかげかもしれません。

布ってのは、ただの素材だと思われるかもしれませんが、言葉に言霊という魂があるように、布にだって布霊じゃないけれど、命のようなものが宿っていると思います。

たとえば、サリーはハサミを入れないどころか端の始末もしません。これは、布の霊性を大切にするからで、機から降ろされたままの姿で身につけることが重要です。

着物は8枚のパーツに切ってしまうけれど、大きさは変わってもどれも同じ切り方になっていて、衿のくりを除いて直線断ちになっています。これも最大限布の霊性を尊重したかたちになっているのです。

布には命が宿ります。そんな命を持っている布で温亀袋を仕立てます。今縫っているのはラオスの手紡ぎ木綿の服を解いたもの。もう温亀袋1枚取る場所がなくて、首のくりの部分をモン族のヘンプの布で埋める。

IMG_5108.jpg

ちょっとデザインみたいになるし、布も生きる。下のピンクの布は裏になる布。これからしつけをかけてミシンで叩いてから袋に縫う。

着ない服をどれも解いてるわけじゃなくて、布の命を長らえさせたいものに限っている。布だって生きた布と死んでる布があって、どの布でも温亀袋にするわけじゃありません。

温亀は冷えたからだを温めて、疲れた心も温めてくれるものだから、お腹が冷たくなるような布で包むのは温亀に似合わないと思うからです。

温亀袋はただの巾着だから、無印などの湯たんぽ袋でも十分使えるのに、わたしに温亀袋セットをご注文くださる方は、きっと布の命とパワーを信じて下さっている方だと思うのです。

ところで、布を大事にする、ってことは、“これは貴重なものだから、高価なものだから、汚すといけないから仕舞い込んでおこう。使っちゃいけない” っていうことじゃない。布は働くために生まれてきたものだから、着てもらってなんぼ、使ってもらってなんぼだと思います。

布を断つ時、わたしは寸法を測ったらすぐにハサミを入れないで、織物の糸を1本抜いて、その線に添ってハサミを入れます。そうすると糸にそって布を断つことが出来るのです。(これで四角くなるとは限らないところがまたいい)この糸を抜くのがなかなか面倒なのですが、これをやらないと気持ち悪い切れ目になるんです。
縫い物はあまり得意でないので、温亀袋はとても一生懸命作ります。

継ぎ接ぎパッチワーク温亀袋は継ぎ接ぎしないと袋にならない生地の時だけの限定版で、すべての温亀袋が継ぎ接ぎになってるわけじゃありません。

そんなこんなでお待たせしておりますが、鋭意作成中ですので、今しばらくお待ち下さい。


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