アッカド語のお客さま。

ひと月くらい前、中学の同級生からメールがあった。
「父がアッカド語の翻訳をしているけれど、織物の話しは訳がわからないから、誰か紹介してちょうだい、というの。広島まで行ってもいい?」

アッカド語につられて、ついホイホイと調子のいい返事をしてしまった。
よく考えたら、大阪でも京都でも織物に詳しい人をご紹介することも出来たのに・・・

約束の日、友達のお父様がやってきました。早速に、この秋の研究会で発表されたレジュメを持って、質問をまとめたものを差し出して下さった。

紀元前6500年とか、4500年とか、はるか彼方昔の織物について、バングラデシュの少数民族の人に分けてもらったいざり機(後帯機、地機等とも呼ぶ)の実物を見せながら、これが綾、これがソウコウで、そうこうはこうやって作ります。ここに人間は入ります、などと説明(実演はなし)

織物をご存じない人に綾がどれだけ大切なもので、どんな織物でも必ず綾がある、ということを説明するのはなかなか難しい。実物をお見せして、これが綾です。二本の棒を使うこともあります、などと説明する。

お父様、実物をみてやっとお分かりになったらしい。

さて、ソウコウについてもご説明。ソウコウをどのように操作するのか良く分からなかったそうです。確かに、使っているところをみないとわからないかも。

平織りや綾織りもよくわからない、とおっしゃるので、織物や組織図をお見せして、これがこうで、あれがこうで、お召になってるジャケットは綾織りですよ、などと説明。

お父様は毛織物の研究をなさっていて、羊の研究までは進んだのだけど、織物の研究のところで、実物を知らないのでわからなくなって困っておられたのだそうです。

羊についても、羊毛を出して来て、あれこれおしゃべりしたり、糸紡ぎを紡毛機で紡いだり、スピンドルで糸を作ってお見せしたり、大阪からわざわざお越し下さったのだから、お分かりにならないところは全部聞いて頂いた。

いや〜、楽しかった。こんな風に昔の同級生のお父様とお話しできるなんて。

それにしてもこの方、定年退職後、以前より大変興味のあったアッカド語の研究のためにロンドンに3年留学なさって、アッカド語の読み書きを勉強なさり、いまではシュメールの織物についてご研究なさっている。

IMG_5146.jpg
アッカド語を見せてもらった。右側のアッカド語は表音文字で600くらいの文字があるらしい。左側はシュメール語とちゃんぽんになったアッカド語で、表音文字と表意文字がちゃんぽんになっているらしい。お父様はこれを読まれる。西洋の人にしてみれば、漢字の楷書や草書などを読むのと大差ないのかもしれませんが、西洋では盛んに研究されているそうです。

60歳で定年になったとして、20年ひとつのことに打ち込んだら、それなりのレベルに到達出来るというものです。

好奇心は最高のアンチエイジングなのだなぁ。わたしなんぞまだまだ洟垂れ小僧、人生は先が長いのだから、やりたいことをコツコツと、20年先の到達点を見越してがんばろう、と大いに希望と勇気をもらったのでした。

いや〜、それにしてもお父さんすごい!
朝からソワソワと落ち着かず、楽しい午後を過ごしたのでした。

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