『「和の道具」できちんと暮す』と『野蛮な読書』

少し前の日本人に学ぶ生活術というサブタイトルの本、生協のカタログにあったので、図書館で借りてみた。


「和の道具」できちんと暮らす: すこし前の日本人に学ぶ生活術 (一般書)「和の道具」できちんと暮らす: すこし前の日本人に学ぶ生活術 (一般書)
(2013/01/08)
加藤 裕子

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この座布団、雑巾、ほうきにタライ。おひつにお膳、ちゃぶ台に屏風、衣替えに虫干し、盆や正月、月見にお節句など年中行事に、民家。

永井荷風や幸田文などが引用され、昭和のころには普通に使われていた道具を見直してシンプルに暮しましょう、という話し。

読んでいて、ずーっと違和感がある。
確かに今のわたしたちの生活は日本の伝統的な暮しの上に“西洋”(“”が付くのは、わたしたちが勝手に西洋的であると思ってるだけかもしれない、ってこと)や“アジア”の生活が接ぎ木みたいになっているけれど、そもそもシルクロードのドン詰りである日本は外国からの文化を勝手に解釈して都合良くねじ曲げ、自分のものにするのはお家芸だ。

西洋やアジアが接ぎ木になった生活が今の日本の家の混沌を招いているのか?それはあるだろうけれど、んじゃこの著者は毎日味噌汁とごはんと漬け物と一品なにか(魚か豆腐かは知らないが)ばかり食べておれと言うとしたら、それは残念な話しだ。確かに、和食しか作らないなら、台所道具はかなりスッキリするけれど、それじゃQOLが保てない。

台所道具の中でかなりの紙面を割いて絶賛されている“おひつ”だけれど、ジャーで保温しなければ良いだけなんじゃないの?いや、おひつが置ける人は買えば良いけれど、わたしは面倒だから炊飯器がそのままおひつになっている。

丁寧に暮すのは結構だけど、この本でずーっと感じる違和感、最後になって理由がわかった。

最後の章は住まい、家のことが書かれている。住み継ぐ家、地元の木材で、地元の大工さんが建てた家は風土によくあって、良い。新建材の家と違って、住んで、手入れすることでどんどん味が出てくる、という話し。
家を買うだけでも大事なのに、30年で建て替えたら、せっかくローンが終わったころに家は住めなくなるってことかしらん?まさか、そんなデマに踊らされて、30年で家を建て替える人っているのかしらん?と思わなくもないですが、家族構成が変わったとか、二世帯にするとか、で建て替えるのかもしれません。

しかし、不思議なことに着物の話しが衣替えのところでしか出てこない。

この本の衣替えの項で、細かい季節による衣替えがちょっと説明されている。12月から3月は綿入り、3月から5月は袷、6月から9月は単衣、だそうで、衣替えとは、洗い張りをして、綿を入れたり抜いたり、裏地を付けたり外したりしていたらしい。
単衣と袷を別に持ってるんじゃなくて、裏を外したり付けたりしていた、と。

つまり、衣替えってのは、服の入れ替えじゃなくて、服を作り替えることだったらしい。主婦は大変。わたしは無理だわ。
なるほど、モノが少ないはずです。

なんかね、この人の話し、どっか継ぎ足した感じがするのは、和の道具といって、着物は召されないのか、どうもその辺が妙に引っかかるのでした。だって、着るものこそ和の道具の代表じゃないですか。
家事苦手なわたしには妙に説教臭くてだんだんイヤになってくる本でした。

丁度

野蛮な読書野蛮な読書
(2011/10/05)
平松 洋子

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も読んでいたからか、平松洋子さんの博覧強記と和やらかい好奇心、素晴らしい。

いや〜、平松洋子さん、文章がお上手で前から大好きな方ですが、こんなに読書家だったなんて・・・
面白いので、じっくり味わいながら読ませて頂いてます。

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