永井由里さんと武久源造さんのコンサート。日本の底力。

永井由里さんのプロフィールを読むと、こんな人と普通におしゃべりしていいのかしら?と思うような経歴の方です。
コンクール荒らしというか、受賞しまくり。わたしなんぞは公募展に出すのも恐る恐る。入選したら大喜びで、入賞を狙うなんてこれっぽっちも考えられない。

音楽をする人は☆の数ほどいるけれど、その中でソリストになるにはこんな風にコンクールに出て賞をとっていかないとダメなんだから当たり前なのかもしれないけれど、これってオリンピック選手よりも大変なんじゃないかしら?って思う。

由里さんの演奏はいつも練習みたいなのばかり聞いていて、本番を聴くのは初めてだから楽しみにしていた。の・に・・・

大雪でまだ電車に乱れが残る日曜日。選挙に行った由里さんは40分弱遅れて現れた。

共演する武久さんは“こういうことのない人なんですが、それは後で由里さんが来たら吊るし上げるとして・・・”と前置きをしながら、音楽の話しをしてくれた。

今クラッシック界での話題はゴーストライター問題。耳が聞こえるとか、聞こえないとか、誰が書いたとか、そんなことより、音楽が良ければそれでいいじゃないか。そもそも音楽の世界では偽装は当たり前だった。

ベートーベンさんがピアノを弾いたら、ハンマーは飛び散り、弦は切れて、だんだんと鳴る音が減っていき、散らばったピアノの部品をアシスタントが拾って歩いた、なんていう話しが残っているらしい。それほど情熱的な演奏だったという話だけれど、武久さんがどんなに滅茶苦茶一生懸命ピアノを叩いてもピアノは壊れない。あの話しはウソじゃないか、とか、リストはコンサートではご婦人が失神する、というウワサを流し、サクラを使って失神させ、また次のコンサート会場でウワサを流し、サクラを使う、というようなことをしていた、とか。

源造さんが使ったピアノはスクウェアピアノというもので、四角くて蓋を閉めてしまえば机のようになるもので、1800年代にはよく作られたものだそうです。
これを修復する人がいて、皮は鹿革でなくてはならず、弦もそこらへんの弦ではダメで、手で叩いて伸ばしたものでなければいけないそうですが、そんなものが日本では手に入るので修復が可能なんだそうです。
こんな芸当は韓国や中国ではきっと無理。日本の底力はスゴい、というお話しでした。

そういえば、わたしのやっている染織の世界もどうやってご飯食べてるんだかわからないような人がよくやるねぇ〜というような仕事を延々と続けています。わたしもその1人ですが、結婚してるし、夫はサラリーマンなので主婦の趣味のように思われています。
趣味だってなんだって、お金に換算できない値打ちを作り出せるというのは楽しいことでございます。

そんな話しをしているうちに大汗かいた由里さんが到着。コートも脱がず、譜面台に楽譜を出して、バイオリンを持った由里さん。

「先日○○ホールに××さんのコンサートを聞きに行ったのですが、私服のまま演奏なさったので、どうしたのかな?と思ったんですが、遅刻したのかしら。でも演奏は素晴らしかったので、それに負けないように良い演奏をします」
とご挨拶。後から頂いたメールでは、人生で初めてコンサートに遅刻したのだそうです。由里さんの人生初にご一緒できて、ちょっと感激するのでした。

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大汗かいて、襟巻きも外してコートも脱げば良いのに、と思わなくもないけれど、そんな時間も惜しいとでもいうように先ずはG線上のアリア。
この曲はいろんな演奏法がありますが、由里さんはほんとにG線だけを使って演奏なさってました。
G線上のアリアはスコアをまだ覚えているので、演奏を聴くのも楽しいのです。

残念ながら、わたしは帰りの飛行機に乗り遅れる訳にはいかないので、途中の休憩の後、10分ほどで会場を後にしてしまいましたが、後半の演奏がどれほど素晴らしかったか、と思うと残念なのでした。

武久さんは福山でのコンサートの時とちがって、とてもリラックスして演奏しておられて、小さな会場で、おいしいコーヒーを頂きながらの楽しいコンサートでございました。
ご一緒してくださった、皆さん、ありがとうございました。

こんなそんなで怒濤の相模原出張でした。

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シャルマ・ドラ・テフテフのロートリュフをお土産に頂いた。1人でこっそり食べてます。
りえちゃん、ありがとう〜。

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