「料理は愛情」ってのはイヤなのよ。誰がなんといってもイヤだわさ。

ぺんぎんさん、なんでそこまでこだわるの?って思ってる方多いと思いますが、料理は愛情っての、すんごくイヤなのです。

たとえばですよ、手作り品を人にプレゼントしまくる人が時々いらっしゃいますが、正直ありがた迷惑ってことないですか?なんだかモノが暑苦しい気を発しているような気がしませんか?押し付けがましい、過剰にポリティカリー・コレクトな、善意がなんだか高圧的な感じがしませんか?

いや、手作り品を作るのがわたしの仕事なので、しかもあまり売れないので、時々差し上げてしまうこともあるから、モノを作る時にはとても気をつけているのです。

モノはわたしがどんなに想いを込めて、身体を削って、愛情いっぱいに作ったとしてもモノはモノなんです。良いものが出来ればそれは良いし、思い入れが多いからといって、良い作品が仕上がるわけじゃなくて、素材、技術、デザイン、コンセプト、それらの要素の融合があった上での思い入れでなければただの独りよがりになってしまってはた迷惑なのです。

手で作るものはどうしても手から出る気が作品にこもるというか、気を投影するのが作品となってしまうので、自分の気をいい状態に整えておくということが作家として大事なことだなぁ、と最近感じています。

たとえば、温亀袋やリネンにエネルギーを感じる、とおっしゃってくださるお客様がいらっしゃいます。わたしが普段作っているホームスパン作品に比べたら、ただ布を縫うだけですから、簡単なものですが、ミシンで縫うものであっても、わたしが選んで裁断して縫った布にはわたしの気がこもるようで、それは、温亀を使う人にとってわたしの気は温亀が発する気を気持ち良く包み増幅させることはあっても、ネガティブに干渉するようなものではいけないのです。

つまり、作り手はでしゃばっちゃダメだと思うのです。作品については作品自身が語ればいいことで、それは使い手の方が作品と対話することで作品にしゃべらせれば良いことだし、使い手と作品が新しい物語りを紡げば良いと考えているのです。

で、料理は愛情、愛情のこもった料理、良いんですけど、それじゃ、料理が美味しく出来なかったら愛情足りないのか?嫌いなものが調理されてたら、それは愛がないのか?となりませんか?

一日に何度もお腹がすいて、そのために誰か(工場の誰か、レストランの誰か、)が料理したものを食べるわけです。家庭での料理担当者は土日も夏休みもなく家族の料理に追われるのです。
料理に愛情を注ぐのは否定しないので、注ぎたい人は注げば良いけれど、(料理に愛情を注ぎたい人を否定はしないし、料理に愛情がこもっていると思ってホクホクしてる人のこともバカにしたりしません。わたしの料理が美味しいから、夫はわたしから愛されていると思っている人がいるけれど、それも否定しませんが、肯定もしません。)

良い料理、おいしい料理=愛情たっぷり

という図式はちょっと待てよ、と言いたいのです。愛情注いで作ったのに、食べてくれなかったら・・・愛にヒビが入らないか?わたしだったら凹む。相手が子供だったらシバイてやりたくなるだろう。料理は愛情という図式に絡めとられて、料理が負担になってる人もたくさんいるんじゃないかしら?

料理は毎日逃げようのない義務のようなもの。掃除や洗濯は少々溜め込んでも死なないけれど、料理を怠けると、外食か中食、お腹が空いて文句を言う家族もきっといるだろう。自分ひとりだったらスナック菓子で済ますかもしれないけれど、そんな生活をしていたら、体調不良で良い仕事もできなければ、頭だってボンヤリしてくる。もっと悪くしたら病気になるかもしれない。

料理を怠けると、食べたくないものをたらふく食べさせられてマインドをコントロールされちゃうのだ。だから、料理を作ることは大事なことで、それを愛情云々で語ると作る人も食べる人も暑苦しい思いを強要されることにならないか?

料理、特に家庭での毎日の料理にはもっと大事なことがある。片手間に作る技術。これがあれば毎日の料理の負担はとっても軽くなる。毎日毎日用事は山積。仕事も山積み。大変なのに、料理ばかり作ってられない、デパ地下で美味しそうなお惣菜、つい買っちゃいたい。外食で済ませたい。でも作るのだ。冷蔵庫にある食材で、昨日の残りをちょっと伸ばして片手間に作るのよ。

というわけで、料理は片手間がいいんじゃないか、と思うのです。
わたしは自分の料理に適当な言葉を見つけることがなかなか出来なかったけれど、片手間料理というのはなかなか良いのではないかしら?と思っています。
片手間で作るの。家にある材料で、ホイホイと自分の食べたいものを片手間で作るのです。
え?お連れ合いの食べたいものは作らないの?
だってさぁ、彼が何食べたいかなんて分からないじゃない。体調が良さそうとか、仕事がテンパってるとかなら多少はわかるけど、彼が何を食べたいと思ってるかなんて、そんなことま〜ったく分からないから、自分の食べたいものを作るほうが良いのよ。忖度したところで、良い結果になったことはないもの。

というわけで、料理は片手間に自分の都合で作るのが吉。

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片手間に作ったクイティオ。大根とトリの煮物のスープがベースで、菜っ葉と鶏そぼろを新しくトッピングに加えた片手間料理。
付け合わせにヒジキの煮物。片手間に作ってみました。

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