「夢は牛のお医者さん」

映画づいています。そういえば、しばらく映画に行ってなかったなぁ。
鷹野橋というちょっと場末感漂う商店街のはずれに「サロンシネマ」という映画館がありまして、そこはとても良い映画をしょっちゅう掛けていて、鷹野橋に中古マンション買おうか?老後は鷹野橋に住んで、商店街で買い物して、ブラジルでモーニング食べて、映画三昧ってええなぁ〜、と密かに夢見ていたのに、サロンシネマは建物老朽化のため今年の8月で閉鎖になって、市内中心部に移転してしまうらしい。う〜ん、楽しくない!

JR広島駅のひとつ西に「横川」という駅があって、ここがまた場末感のある素敵なところ。そこには「横川シネマ」という映画館があって、地元私大の映画サークルOBが1人で支配人&映写技師&モギリをこなすステキな映画館なのですが、こちらも8月で改装。このハコは日本の映画を中心に、マイナーなドキュメンタリー作品なんかも丁寧に上映してくれる貴重なハコ。

広島の人は意識しているかどうかわからないけれど、広島は地方都市にしてはまれに見る映画リッチなお土地柄、それほど映画ファンが多いとは思えないので、これは映画館経営者の映画愛によって支えられているのだと思われます。

わたしはほかに娯楽がないこともあって、広島に来てからよく映画を見に行くようになりました。見たかったあんな映画やこんな映画も掛かるし、市民ジャーナル系の雑誌で紹介されるようなドキュメンタリーも劇場で見れるっていうのは、新宿武蔵野館も、ポレポレ中野も、紀伊国屋シアターも、第七芸術劇場もないけれど、サロンシネマと横川シネマがあるから広島でも見られるのです。これってすごいことだと思うんですよ〜。広島なかなか良いところなのだ。まんが図書館もあるし!

しかし、映画ってのはどうして見たいもがあるときはアレもコレも見たくて、全部は見られず、見たいものが掛からない時ってのはナニも見たいものがないのか、不思議です。んで、今は見たいものがアレもコレも状態でイロイロ迷ってこの日はこれ。

夢は牛のお医者さん」
新潟の山奥の小さな集落の小学校、新入生がいない年に校長先生は牛3頭を新入生として迎え入れ、子供たちに世話をさせた。ただし、家畜であるため体重が400キロになったら出荷する、というのが約束です。

みんなで牛の世話をするのですが、このうち1人の少女は病気がちな牛の世話をしながら「将来は絶対に牛のお医者さんになって牛の下痢を治すんだ!」という夢を持ちます。

面白いのは、小学校で牛を出荷する時に牛の卒業式をやって、子供たちみんな大泣きしながら牛の歌を歌って、涙ナミダのお別れをします。その牛の歌ってのがなかなか良くて、先生と子供たちで作ったんだなぁ、って思うとしみじみするのです。

次に先生は豚の子供を買ってきて、豚の世話をしてこれまた出荷する時に大泣きするのですが、豚の歌も作ったかどうかは不明です。1人一頭の豚を世話するんだから、豚の可愛さは格別だっただろうなぁ、と思います。

中学生になった女の子、お父さんに頼んで子牛を一頭誕生日プレゼントに買って貰って、毎日散歩しながらきっと絶対獣医になるぞ!という夢を固めたのでしょう。

県内有数の進学校に進み、下宿生活をしながら毎日牛のお医者さんになるには最高の岩手大学獣医学部を目指すために勉強します。この子、中学生くらいからもう大人の眼差しをしている。高校生といっても28才くらいの大人に見えます。

家は酪農をやっているのでそれほど裕福なわけではなく、浪人も許されないし、私学への進学も許されない(自分で自分を許さない)。真っ直ぐ岩手を目指し、もちろん現役合格。6年間勉強して、国家試験も合格、晴れて獣医となり、新潟県に就職します。

コレと思ったら一本道。目標を持ってる人間っていうのは本当に強い。

中越地震で山古志が全村避難になった時、牛をヘリコプターで移動させて救った、というところが映画の中に出てきます。わたしは知らなかったけれど、こうやって一頭ずつ命があったもの、怪我のなかったものは全部救ったんだなぁ。これを見たらやっぱり東北の震災の後の対応はなんともやり切れない思いがします。
言葉の使い方を変えたからって現実が変わる訳じゃないのに、どうして誤摩化しばかりを続けるのか。どうなるもんでもないのに、ウヤムヤにして拡散させてしまって、風土病どころか、国民病みたいにしてしまうつもりなんだろう。

あ、話しがズレてしまった。先日観た「世界の果ての通学路」とかぶるけれど、目標を持った子供の発揮するパワーって、これはきっと誰でも持っている能力なんだと思うのです。ただ、目標をはっきり持ってなかったり、単なる憧れでそれを目標にしようと思わなかったり。
いや、子供でなくて、大人になっても本気で目標を持って何事かに取り組んだら、いろんなことが出来るようになる。

たとえば、わたしでさえ、クロールが人並みに楽に泳げるようになりたいと思って水泳レッスンを受けるようになったら、バタフライまで泳げるようになったり、着物の着方をやっぱり覚えよう!と思ったら、着物を着て出掛けられるようになったり、1つ1つはたいしたことじゃなくても夢というか目標はそれなりにクリア出来てしまうんだもの。

あ、何の話しか、って、○○になりたい、と思う気持ちってのは常に持ってないと、すぐいろんなことが出来ちゃうんだよな、っていう話しでした。

この映画はテレビのドキュメンタリーを映画サイズに編集したものですが、よくもまぁ26年だったかな?1人の人の取材を続けたなぁ。ちょっと奇跡的な映画ですが、これも監督の「撮り続けよう」という本気が1本の劇場映画を作り上げたんだと思います。

いや〜、良い作品でした。

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