絹のガウンを長襦袢に改造する。

クローゼットの中からバングラデシュで買った着物型をしたシルクのガウンが出てきた。このガウン、旅館の浴衣みたいな筒袖なんだけど、ちゃんと着物のカタチをしている。もちろん、広幅の布で作ってあるので背縫いはない。

絹は素肌に近いところに着るのがいい。
汗を良く吸うし、発散するので気持ち良いうえに、洗うのも簡単。絹のスカートをステテコに改造した話しを書いたら、コメント欄で絹のシャツ一枚を洗濯も水洗いもせずにただ夜の間干しておくだけで快適にインド旅行をしている人の話しを教えて下さった方がいました。
わたしは洗濯くらいするけれど、そういえば、絹の服が汗臭くて、くっさ~~ってなったことはないわ。

ということは、このガウンは旅行用の長襦袢にピッタリなんじゃなかろうか?真っ黒なんだけど、衿と袖を付け替えたら使える襦袢に変身しそうだ。

ところで、長い間不思議だった。外国人の日本のイメージといえば、一昔前は「フジヤマ・ゲイシャ」が決まり文句だった。富士山はわかるけど、なんで芸者?そんなにたくさん日本に外国人が来て、みんな芸者遊びをしたんだろうか?

例えば、オランダのことを日本人が何か語るとすると、風車とチューリップ、インドならカレーとサリーとタージマハル、みたいに風景とか、食べ物を思い浮かべるだろうに、なんでゲイシャ?
オランダを思い浮かべて風車と飾り窓と言ってるようなものでなんとも不思議だ。

着物や長襦袢をガウンに流用するのは、20日過ぎに京都を旅行した外国人が弘法さんや天神さんで中古着物を買ってそれをガウンにしていたのか?それにしても、バングラデシュの手工芸品店(ブティックみたいなもんです)でさえ絹の着物型ガウンが売られるほどの知名度と需要って、なんなのかしら?

その謎がなんとなく知れたのは、こんな本を読んでからです。


カナダ遊妓楼に降る雪は (集英社文庫)カナダ遊妓楼に降る雪は (集英社文庫)
(1989/09)
工藤 美代子

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日本人の若い女性が娼婦として海外で働いていたというのは、

サンダカン八番娼館 (文春文庫)サンダカン八番娼館 (文春文庫)
(2008/01/10)
山崎 朋子

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でよく知られている。

だけど北米にもそれほどの規模ではないけれどたくさん行ってたらしい。

あめゆきさんの歌―山田わかの数奇なる生涯 (文春文庫 147-3)あめゆきさんの歌―山田わかの数奇なる生涯 (文春文庫 147-3)
(1981/10)
山崎 朋子

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「あめゆきさん」の本では女性たちは洋装で仕事をしているのだけれど、工藤美代子さんの本で忘れられない記述がある。

トロントに住む一世の古老から聞いた話。彼がまだ18くらいでバンクーバーのタクシー運転手をやっていた頃、ある日、遠乗りの客を乗せて片田舎までいった帰り道、山の中を走っていたら目の前に突然子供が2人飛び出してきた。見ると東洋人の顔をしている。東洋人はインデアンもいるし、中国人もいるから珍しくは無いけれど、その子供たちは裾がボロボロになった浴衣を着ていた。

こんなところに日本人がいるのか?と子供の後を追いかけると、掘建て小屋から女性が出てきた

この運転手さんは「これからバンクーバーに戻るから乗せて行きましょう」と申し出るのだけど、この女性は「自分はもうバンクーバーの日本人社会には顔出しできない身なのだ」と断った。

という話し。

日本の代名詞となるほどゲイシャガールは北米のあらゆるところで仕事をしていたし、そのゲイシャガールが肩に掛けていた着物や襦袢があの着物型のガウンとなったのかもしれない、と思うとなんとも切ない悲しい話しです。

ところで、300年も鎖国していた日本が明治になって開国して、日清日露戦争を戦ったのですが、ほんの30年くらいの間に西洋式の軍隊を作って、武器弾薬を買って、軍艦を買ったそのお金、どうやって作ったと思いますか?

最近世界遺産になって大騒ぎしている富岡製糸工場、そう、絹の輸出で得たお金だったんですね。「ああ野麦峠」もも絹の製糸工場の話しです。
で、その絹糸、ヨーロッパやアメリカの女性のストッキングに使われていたのでくらでも需要はあったのです。

もう1つ、わたしが疑っているのは、女性の輸出。サンダカンだけじゃなくて、
ザンジバルの娘子軍(からゆきさん) (現代教養文庫―ベスト・ノンフィクション)なんて本もある。これを読むと、女衒(ぜげん)と女性は、外交官はおろか商社マンさえまだ入ってないような土地で商売をしていたのですから本当に驚きます。

結局女性の働きで戦争やったんじゃないのかなぁ?とツラツラ考えるのであります。


そんなことを考えながら、バングラデシュの絹で、バングラデシュの女性が縫ったガウンを長襦袢に改造するのです。
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ガウンだからポケット付いてる。

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衿芯を付けて、お袖は・・・タイシルクの黒い布があるから、それで単衣で作って付けよう。旅行用の襦袢に出来そうです。

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