着付け教室以前の着物姿。「きもの手帖」

「面白いよ」と教えられて、宇野千代さんのきもの手帖という
本を図書館から借りて来た。


宇野千代きもの手帖―お洒落しゃれても宇野千代きもの手帖―お洒落しゃれても
(2004/10)
宇野 千代

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東郷青児と暮していた35才くらいの頃の宇野千代さん。自分でデザインした着物だそうです。
衣紋は詰まっていて、絞りの帯揚げはブワブワで、お端折は帯からちょっとのぞいてるだけ。
羽織を着ているからお出かけ用の着物だろうと思われます。なんて自然な着物姿。

着物はどういうわけか決まったカタチでないと色々言う人がいて面倒なのですが、どうやらそれは昭和30年代以降、世の中に「着物学院」だの、「着付け教室」だのが出来てからの新しい現象なんだそうです。

宇野千代さんが昭和11年から刊行されていた「スタイル」というファッション誌の写真がこの本にたくさん引用されていて、扇千景、岸恵子、原田良子など今でも名前を聞くだけでドキドキするような美人女優さんがモデルを勤める着物姿を見る事ができます。

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岸恵子さんの浴衣姿。なんとも堂々として媚がなくて素晴らしい。胸を潰してないのがわかるでしょ。

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これは浅丘ルリ子さん。胸のふくらみもウエストもそのまま。お端折のラインはヒップのちょっと上くらいだから帯の位置は高めかなぁ?足は凡人に比べて長いんだろうけど、ものすごい脚長効果です。

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原節子さんの訪問着。
衣紋はほとんど抜いてないで、前もしっかり詰まってる。帯は高めの位置かなぁ。かわいいですね〜。昭和26年。

日本人離れした8頭身のミスニッポンの原田良子さんの着物も実にステキ。
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補正?和装ブラ?なんのため?という感じです。

宇野千代の着物姿も、普通に着物を着ていた時代の着姿。

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18才の宇野千代さん。銘仙の普段着。髪型も興味深いです。

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20代後半、パーマの髪にお召の着物。帯の位置がずいぶん高いような。衿合わせは男物みたい。衣紋を抜かないので、肩のラインが身体の真ん中に来ています。
半襟もないか、見えません。帯は肋骨の上に締めてる感じ。お端折もちょっとで脚長効果を狙ってるのでしょうか?

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30代、小紋の普段着。これも着物の下に襦袢が見えません。帯は胸の上。

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44才、お気に入りの小紋。やっぱり半襟が見えないのですが、首に着物の衿が直接触れるってことあるのかしら?それとも、掛け襟を取り替えて洗ったのかしら?

宇野千代さんが発行されていた「スタイル」というファッション紙、モデルさんは当時でも超有名美人女優さんを起用して、一流芸術家の挿絵、写真、すごいゴージャスなファッション紙です。わたしは現物を見た事がないのですが、もし手に入るとしたらすごい値段なんでしょうか。

このスタイル社、昭和34年(1945年)宇野千代さん48才の時に倒産してしまいます。
スタイル社と宇野千代さんについては、こちらが詳しいです→
なんとも、前衛的なファッション誌が戦前から刊行されていたのだなぁ。

この本、写真も楽しいのですが、着物と帯と小物のコーディネートとか、切り嵌めとか、襦袢に紐を縫い付けちゃうとか、宇野千代さんのきものライフの知恵やコツと、着物というファッションについてのその時代その時代の宇野千代さんのお考えなどが書かれていて、着物初心者のわたしには大変勉強になったのでした。

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コメント

暴かれる迷信の数々。(*^_^*)

堪能させていただきました。
私も今度図書館で探そう~。
おはしょりと足長効果については、大塚末子さんの自叙伝にも小柄な大塚さんはおはしょりを上に織り上げて全部帯の中に入れてしまい対丈風に見せる、と書かれていました。
「おはしょり7cm」ってかなり最近の「迷信」ですね。

美しい原田良子さんや岸恵子さんの着物姿を見ると、最近のミス・ユニバース日本代表の「仮装」がいかがなものかと、、、、。

http://matome.naver.jp/odai/2135245579736199901

浮世絵に出てくる女たちの着物の流れをじっと目で追っていくと、絵師達が着物に覆われた女たちの体のラインをかなり肉感的に描いているのがわかりますよね。
つまり、着物って「寸胴」でなきゃ綺麗じゃない、なんてことも最近の迷信ですね。

Re: 暴かれる迷信の数々。(*^_^*)

>たこさん、
え〜、ミスコン、今こんなアホな仮装大会になってるんですか@@
いや〜、ニンジャにゲイシャって、発想が貧困すぎだわ。

それにしても、30年代からの迷信にはすごいパワーを感じますねえ。んで、着物業界は何をしたかったのかなぁ?とほんとに思うのです。

師匠の話しに時々出てくる、海外で着付けショーをやったり、振り袖で盛装した娘達をゾロゾロ観光地を歩かせて見せびらかしたり、意味不明ですよねぇ。このミスコンの仮装も同じマインドなニオイがします。

大塚末子さんの着物の本も良いですよね。
わたしはお端折を帯の中にいれちゃったら、詰まって来た衣紋やら、浮いてきた衿を治すのが難儀なので難しいなぁって思うんですが、もっと着慣れたらそんなに直さなくて良くなるのかしら?と思ったり。

大変結構なもの、ありがとうございました。

No title

よい物をみせていただきました〜♪
古写真は、私のお手本で憧れです(^^)

残念なことといえば…カラー写真じゃないこと!
カラーでみたいんじゃー!です(^_^;)

昔のファッション誌、全く古くなくバイブルだ〜と思いました。

ミス・ユニバース
着物学院関連(笑)が関わらず、このドレスがデザインされたのならば
私はありだと思います!

着物は礼装にも普段着にもなる物ですし、
きゃりーチャンやレディー・ガガのように、カワイイは自由だと思うからです(^^)
どんな形であれ、和服は素敵です♪

でも、補正だけは苦手じゃー!
おじゃましました〜(*^^*)

Re: No title

> ちぃ坊さん、
きれいですよね〜。浅丘ルリ子さんとか、もうホレボレします。
このスタイル別冊、きもの読本、古本屋さんで探して2冊買っちゃいました。カラーを天然色と書いてあったりして、もちろん、カラーフィルムはないので、彩色してあるんですよ。それがまたレトロな雰囲気で、いいんだなぁ〜。
またブログにアップしますね。

ミスユニバースの仮装着物は着物業界がどう絡んでるのかわかりませんが、パンツが見えるデザインとか?かわいい?
「ミスの女の子にこんな服着せたらエロくて面白いなぁ」、と思ったオッサンのデザインに見えてしょうがないですけど・・・・

まぁ、フランス革命直前のパリの貴族のファッションは、頭に小麦粉を振りかけて白くして、1mくらいに結い上げて、その上に軍艦とか乗せてたんだから、ファッションは何でもアリですね。

冬はともかく、夏に補正はないですよね。今日手に入れたきもの読本には、浴衣は素肌に着たほうがいい、と宇野千代さんが書いておられましたよ。昔は今ほど暑く無かったかもしれませんが、冷房もなかったんだから暑かったでしょうね。

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