「トークバック・沈黙を破る女たち」

雑誌でレビューを見て、これは是非行きたい、広島でやるかなぁ?と思っていた映画、例によって展覧会前の忙しいときに来てくれる。

こんなマイナーな映画を上映してくれる横シネさん、ありがとう。

「トークバック・沈黙を破る女たち」



女性受刑者の演劇活動を指導しているローデッサという黒人女性があるとき女性エイズ患者専門のゲイのドクターから相談を持ちかけられる。「あなたがやっているような活動がHIVの患者さんに出来ないだろうか?」

うーん、エイズの女性患者ねぇ、難しそうだわ、と言いながら元受刑者とエイズ患者のコラボで「愛の道化師の踊り」という劇に仕立て上げることにする。

ストーリーは演者それぞれの過去を自分の言葉で語り表現したものを組み合わせてある。きっとこの手法はローデッサが長年培ってきたものだろう。演劇はまずは演者が自分自身と出会うことであり、演じることで過去を清算と向き合うことであり、同じような経験を持つかもしれない観客にも許しと癒しを与え、経験を持たない観客に経験を分かち合うことである。

色々なバックグラウンドを持った女性たち、いや、人たち。黒人、日系、ヨーロッパ系、白人。売春、ヤク中、虐待やDV、レイプ被害。

人種も階層も教育も様々な人たち。インタビューによってそれぞれの人のバックグラウンドが語られる。何でこの人がエイズ?というような人が、この演劇の公演の3年後のインタビューで10代から何度も被害にあった性暴力、性虐待の記憶を思い出すという話もあった。

かくも辛い経験というのは記憶に蓋をして忘却するものなのか?
自分自身が、母や兄弟姉妹など身近な存在の人たちがそれと同じことを、辛い経験をなかったこととして忘却してどうにかこうにかツジツマを合わせて今を生きていないという保証などない。だれにでもある話しで、わたしは運良くヤク中にもならず、(たぶん)エイズ保菌者にもならず連れ合いから殴られず、犯罪も犯さず、刑務所にも入らずに無事な顔をして生きているだけなのだ。

演劇に関わって自分に起こったことを語ることで、自分の気持ちを詩にすることで、成長していく人たち。ある人はパートナーを得たけれど、彼が再び薬物に手を染め彼女を殴りはじめたので、彼女はその男と別れることにした。以前の彼女であったら、自身も薬に手を出し、殴る男との生活にサヨナラすることは難しかっただろう、と語る。彼女は自分を知り、仲間を得て成長したのだ。

ハッキリ言って何重もの差別でズタズタになっているような「この人どうしようもないじゃない」とい人が演劇と関わることで変わっていく。

いや〜、ローデッサという人が卓越しているのだけれど、こんな風に人は変わるのだ、表現することで人はこんなに変われるのだ、ということを目の当たりにする映画でした。

生きづらさ、心や身体に傷を負っている人(そんな傷などないわよ!という人はいないだろうけど)、坂上監督の制作ノートも合わせて読むだけでもパワーをもらえると思うのです。

坂上香監督の“トークバック”製作ノート

昨日は真冬の寒さだったので、おばあちゃん、梅ちゃんの紬にアームウォーマー。
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帯は半巾をカルタ結び。例によってスマホから鏡越しで左右反転できません。
アームウォーマーがあったら手首はあったかいけど、きものは二の腕が寒いです。

母方の祖母がどんな性格の人だかわたしはあまりよく知らない。同居していたいとこによるとなかなかに難しい人だったようだけど、偉大なおじいちゃんに惚れてことだけは知っている。好きな人と添い遂げるというのは女冥利につきるのかもしれないと梅ちゃん紬を着て思う。戦争の後リアカーで野菜の引き売りなどもしたらしい。栄養失調で子供を2人も失って辛かっただろう。関東大震災のときは竃に掛かっていた大鍋の湯で竃の火をとっさに消したというエピソードを聞いた。
この紬は結構お気に入りの一枚なのです。

家に戻ったら、わたしのアイシャがこんな姿に・・・
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