「小さき声のカノン」監督&二階堂和美さんトークショー

映画の公開が旅行期間と重なっていけそうにないなぁ、と思っていたら、監督トークショー付き先行上映会があったので出かけてきた。

小さき声のカノン
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福島に残る選択をした人たちとチェルノブイリの人たちを行ったり来たりして被曝地で生きる家族とそれを支援する保養の世話をする人たちを中心に話がすすむ。

わたしはどこか人生は長い旅行のようなものだと思っているので、住み続けなければいけない人の気持ちにはなかなか寄り添えない。でも子供どうするの?仲間がいるから福島で住んでいられるって、なにもそんなにしなくても、とやっぱりどこかで思っている。

映画の中でベラルーシの保養プログラムが紹介される。バナナ食べて、マッサージしてもらって、サウナみたいなのに入って、ディスコで踊る。
10歳くらいの子供がおとなしくマッサージを受けてる姿や韓国のよもぎ蒸しみたいなサウナみたいなのに入って顔だけ出してぼーっとしてる男の子の姿は”なんかおかしい!”と思わせる。だって、子供ってマッサージ受けたって気持ちよくないし、サウナみたいなのに入ってじーっとなんてしてられない。

だけど、保養が必要な子供達には”はぁ〜、極楽極楽”という感じで気持ちよさそうなのだ。チェルノブイリの事故から25年以上経っていて、その子供達は初期被曝をしたわけじゃなくて、汚染地で生活して外部被曝と内部被曝でそんなことになっている。

ベラルーシでは国家が予算をとって子供の保養をやっているけれど日本は”そんなもの必要ない”という感じで、保養はどれも民間のグループや個人で細々と行われている。

日本ってどうしてこんな国なんだろう?みんな教養があってお金もあるのに弱者へのシンパシーってのが本当に育たない。すぐに自己責任だの風評被害だの、本質とは関係ないところへと話をもっていってみんなそれに同調しちゃう。

福島や関東の人は気の毒だけど、ウチは関係ない、という雰囲気だけど、川内原発が再稼働されちゃったからもう福島や関東の人だけの問題じゃない。汚染されたらどうする?私どうする?着物はどうする?どこで住むの?外国に行く?どうやって?仕事はどうするの?織物は?

川内原発が桜島の噴火で穴があいてから考えることにしよう。(それじゃ遅いわなぁ)

なんか被曝して病気になって死んでもしゃぁないなぁと思っているのかもしれない。これも一億火の玉で玉砕と同じかも。

だけど、その手には乗らないわよ!という人たちが主人公の映画なのです。そして、保養はかなり効果があるから被曝したって子供だったら放射能が出せるというのも希望のある話しなのです。

映画の後のトーク。

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ニカちゃんが歌うのかと思ったけれど、歌はなかった。鎌仲監督のお話しは主に保養のためにいろんなことが個人でもできるというお話しでした。

なんかねぇ、20mSvくらいは本気で戻すつもりらしい。国際的にも”ほら、案外平気でしょ、20ミリくらい大丈夫だよ”という雰囲気を作りたいらしい。

だけどさぁ、一般人年間1mSvっていう被曝の基準って、広島と長崎の被爆者を治療は一切せず人体実験して”やっぱこれくらいでないとマズイよなあ”と作られた基準だったはずだ。

もっと怒らんといかん。

被曝の話しってなにかと避けられるけれど、見えないし、匂いもないからって、だからこそ想像力を働かしてきちんと向き合わないと命を取られてしまう。

映画の中でベラルーシの小児科医のお医者さんのおばあさんの声を武藤類子さんが吹き替えているようですが、なんとも味わいがあってすごくいいのです。他の声優さんはみなさんプロの俳優さんなのですが、いかにも!な感じで、武藤さんの吹き替えが本当にいいんですよ。これを聞くだけでもこの映画は値打ちがあるなぁと思ったのでした。

広島では9月1日から横川シネマで公開です。

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コメント

私も観ました。

ぺんぎんさん、こんにちは。いつも拝見しています。
昼間は暑いけれど、夏も終わりに近づいて、
空気がさらりとして来ましたね。
季節の変わり目ですので、ご自愛下さい。

この映画、私も今月ようやく観ました。
色々と考えさせられましたが、ちょっと監督のスタンスには
違和感がありました。
怪し気な保養もありますし、また汚染地に帰るん
じゃなぁと思ってしまいます。

追加被曝量1ミリって、事故前は原発労働者の実質的な
被曝量だったそうですね。
一般市民は0じゃないと、と思うと、20ミリどころか
1ミリだって、怖いのかも知れません。

あとぺんぎんさんが声のことに触れられていましたけれど、
私は鎌仲監督の声の良さに惚れ込んでいます。
よく通るとてもきれいな声ですね。

Re: 私も観ました。

Lushunさん、
観られたんですね〜。
かまなかさんのナレーションは滑舌も良くて
とても聞きやすいし、お声も艶があっていいですね。
連れ合いもかまなかさんのドキュメンタリーは監督が喋りすぎるって言ってました。
岩上さんのインタビューよりはマシやけど。

こんなスタイルでしか被曝の現実を伝えられないのかもしれません。

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