「インド三国志」

旅行の楽しみにお供に持っていく本を選ぶことがあります。
暑いところで雪山の話しを読んで寒い感じになる、なんてのもいいし、じっくりと日本の歴史小説を読むのもいいし、日本にいるときにはなかなかじっくりと堪能できない文学系を読むのも楽しみです。
今回の旅行は初めてのところだからやっぱり行先にちなんだ読み物がよろしかろう、と選んだ一冊。
陳舜臣著「インド三国志」

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いや、もう新幹線の中から読み始めちゃったんだけどね。著者の陳舜臣さんは日本生まれ、日本育ちの中国人で大学は大阪外語大学でインド語、つまり、ヒンディー語を選択なさった方で「インドは僕の青春」とおっしゃる。

中国人でインドにも造詣が深いというのは珍しいことだと思うけれど、そんな稀有な人を育てたのは神戸という土地だったからかもしれません。ともあれ、おかげでわたしたちは日本語で中国の三国志を例えた詳しい解説付きでムガール帝国が崩壊していく過程を見てきたように読むことができるのです。

ムガール朝はムスリムなのに、インドはなんでインドなのか?なんであの大帝国が東インド会社っていうプライベートカンパニーに乗っ取られてイギリスの植民地になっちゃったのか?実は良く分からなかったのです。

三国志の主人公は、アウラングゼーブ帝、デカン高原の先住民族、マラーター族のシバージー(後にマラーター帝国の王となる)、そしてイギリス東インド会社。

マラーターが出てくるだけでもう何だか興奮してしまう。不毛の大地みたいに言われるデカン高原ですが、茶も作るし、コーヒーも作るし、今ではワインさえ作るようになった、そのデカン高原を縦横に跋扈した戦士軍団がいたんだって、ぜーんぜん知らなかった。なにしろ、インドといっても染織関係のところ以外はまるっきりノーチェックだったんだもの。

今回の旅もちょうどバンガロールというデカン高原にある大都会から始まるので、なんともいっそう感慨深いのでした。

バスの車窓を流れる風景を見てはマラーターの戦士に思いを馳せ、博物館の文物を見ては小説の世界に入り込んで、というなんとも贅沢な読書を楽しんでしまいました。

陳舜臣さんの小説って、台湾に行くときに鄭成功を主人公にした本を読んだり、旅行のお供にすぐれた作品が多いような気がするんですが、ご本人もご旅行がお好きだったのかした。今年の冬にお亡くなりになって残念です。

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