シェルターとしての衣服

わたしは主にウールを紡いで布を織っています。
布だけ作っても仕方がないので服にするのですが、洋服のカタチというのが曲者で、布の命が全うできるような服と考えるとなんだか民族服っぽいものになってしまう。かといって、カチっとしたスーツにするのもなんだかなぁ。

スコットランドのツイードで作るジャケットは20年くらい着て、えりなどが擦れてきたら(一番擦れる肘は最初から肘当てをつけて保護してある)裏返しに縫い返してまた20年くらい着るんだそうですが、ジャケットを着るという伝統がある。伝統衣装と布の関係は、着物のように3代着れるということはないかもしれないけれど、一枚の服を20年も30年も着れば布にとっても本望でしょう。

わたしの服も冬限定ではあるけれど20年を過ぎると袖口が擦りきれ、肘が抜けてあ〜、よく着たな、お世話になったな、と思う。

ウールを手紡ぎして織った布でできた服は軽くて暖かく、そして蒸れないので寒くなる10月半ばから5月くらいまでずっと着ることができる。少々の雨なら濡れても中まで染み込まないのでいいのだけれど、風が吹くとちょっと寒い。

今年の2月にダッカで滞在制作した折にフェルトの服を何着か作ったことから着想して(ってほどでもないけど)ホームスパンででっかい服を作って縮めたら面白いものができるんじゃなかろうか?と思った。

布で縮めて縫うと洋裁で作る服と同じなのでおもしろくない。縫い目をフェルトさせてくっつけることで、服を作るというよりも、フェルトで服にするのと同じプロセスでしっかりした上着ができそうだ。

ちょうど安保法制の反対デモが冷たい雨のなか続いていた時期、雨が降ってもコーアンに突き飛ばされても身体を守るようなシェルターみたいな上着ができるんじゃないかしら?

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(仕上げ中の図)

トルコの羊飼いがフェルトのマントを着て放牧の旅に出るんだそうですが、放牧しながら草原でこのマントを布団代わりにして眠るんだそうで、服であり家でもあるんです。

そこまでヘビーデューティーでなくてもそんなテイストの服が必要な時代かもしれないなぁと思うのです。

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