シェルターとしての衣服 メリノのロングベスト。

ウールを洗ったら縮むのは、繊維同士が絡まってフェルトになってしまうから。
ウールを洗う時に優しく押し洗いして、こすったり絞ったりしないように気をつけるのは、お湯に浸かって毛穴じゃなくてウロコが開いた状態で、石鹸で滑りが良くなったところに圧力が掛かったら、繊維がそれぞれ動いていってフェルトになってしまうんです。

木綿や絹の着物を洗って縮むのと、ウールが縮むのは物理的に全然違うことが起こるわけです。もちろん、ウールだってもんだりこすったり絞ったりしなければ縮めずに洗えるんです。もちろん、布の状態でギューギューに引っ張ってある場合は水に浸けると木綿も絹も同じですが、元に戻ってしまいます。

で、ウール生地の仕上げはフェルトする性質を利用して、縮絨という仕上げをし毛織物独特の風合いを出すのです。この縮絨の具合が難しいところですが、普通は織り目が分からなくなるほど縮めることはありません。

今回作っているシェルターとしての服はフェルトメイキングレベルで縮めています。25%くらいは縮めます。織物になっているので地の目が狂わないように、真ん中ばっかり縮まないように、左右に差がでないように気をつけます

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ポケットも先付けしてフェルトにしちゃいます。フェルトするので切りっぱなしですが、縫い目は少し重ねて共糸で縫っておきます。服のかたちにしてあとはローリング。

メリノの梳毛で織った布。メリノは縮絨が進みやすく、着ているうちに脇のところが縮んでしまったりして、風合いはいいけれど、ブラウスのように着るには難しくてどうしたものか、と考えてた。

一頭の羊の毛なのに色によって縮み具合が違うところも面白い。

教室の時に仕上がった服をモデルさんに着用してもらいました。

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おれ、イケてるぜ〜!な感じ満載です。
あ、いえ、出来上がったものはもうちょっとエレガントな感じなんです。襟付きですが、着物にも着れます。これはウエストシェイプデザインなので帯の上から着れるのは細い人限定かもです。

布のまま持っているよりも着るもののかたちになったほうがいいなぁ。
何年越しかわからないくらいですが、ようやく服になって布も喜んでいます。

布に命を与えるのはその布を使う人だと思うのです。

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コメント

いい風合いですね!

素材の色と風合いがシェルターとしての衣服というコンセプトにとても合っている感じ。
実物を見るのが楽しみです。

Re: いい風合いですね!

> たこさん、
わーい、ありがとうございます。フェルトもいいんですが、やっぱり織物をフェルトにするとなんというか、デンシティが違います。
たこさんに見ていただけるの、楽しみにしております。
もうフェルトで遊ぶのはやめて、明日からちゃんとショール織ります。間に合うんか?!

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