「余命半年」

終末医療、つまり、ホスピスのお医者さんが書いた本。

この本が出たばかりのころ連れ合いが読んで、義父が末期ガンだってわかった時に連れ合いが家族に読ませた本。義理妹は「進行が本と一緒だ。ただスピードが倍くらい早い」と言っていた。その時わたしたちはバンコクにいてて、義父入院の知らせを聞いた連れ合いが飛んで帰って、なんとか臨終には間に合ったけど、話しはできなかった。ちょっとしんどいから、と入院して、ほんとうにあっという間だった。

義父は末期だったので治療はしなかったけれど、緩和ケアも受けてないので痛かっただろうし、倦怠感や食欲不振もあった。最後は腸閉塞にもなってたので、食べられるはずもない。味覚もおかしくなって、お酒の味がわからなくてポートワイン飲んでたなぁ。←んでも飲むか?

友達のかっちゃんはガンの治療も一通りしたけれど、最後はホスピスのお世話になって自宅で亡くなった。緩和ケアがよく効いて、痛みが取れたら食欲も戻って連れ合いと一緒に温泉に行ったり、お寿司を食べたりもした。お連れ合いのSちゃんに「ありがとよ」と何度も言ってから亡くなったという。

んで、やっとわたしもこの本を読んでいる。
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最近出た本も読みかけ。

かっちゃんが亡くなってしまって、友達がいなくなるのはほんとうに寂しいことだ、やっぱり生きていてほしいと思うばかりだけれど、かっちゃんのおかげでガンの最期がよくイメージできて、そんなところはかっちゃん、ありがとう!と思うこともある(でもやっぱり生きていて欲しかった)。

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左から、ガン、心疾患、認知症・老衰等の死に至るまでの過程をグラフにしたものですが、ガンの場合ほぼ普通の機能が保たれて、急激に悪化するのがわかります。この普通の機能を保っている間をどう生きるか、という選択ができるのだから、ガンという病気は優しい病気だと思います。

近藤誠先生がガンは治療するな、とおっしゃいますが、この機能を保った時期を治療に費やされてしまうと、せっかく普通に動ける時間を病院で過ごさなくてはならなくなったりするわけで、ある意味的を得ているのかもしれません。ただ、末期ガンになった年齢が若ければ病と闘うという選択を放棄するのはまず無理でしょう。

この本は余命半年を宣告された人向けに書かれていますが、余命半年宣告を受けた家族のためにも配慮されていて、主にターミナルケアや緩和ケアの実際について克明に描かれています。

麻薬を使うと意識が低下して麻薬が原因で亡くなってしまうのではないか、とか、緩和ケアと安楽死が世間ではごっちゃになっている、ということも整理されています。

また、大事なことはこちら。

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ガンの末期には痛みでのたうちまわるから、痛みのケア、と思いがちですが、痛みよりも倦怠感と食欲不振が出る割合が高いんだそうで、痛みは4人に1人は出ない人もいるそうです。

痛みはなくても倦怠感と食欲不振を改善して最期の時間を有効に活かす、というのもターミナルケアの使い方のようです。

問題なのは、終末医療の専門医というのはいない、というか、専門医制度になってないので、終末医療を扱う医師にも痛みのケア以外の緩和ケアについてよく知らない人が多いそうで、ホスピス医でさえ知らないこともあるそうな。

で、そのホスピスですが、数が足りなくいよいよもう苦しいからホスピスに入りたい、と思った時にホイホイと入院させてもらえるわけじゃないようです。

友人のかっちゃんの場合、連れ合いのSちゃんが調べまくって、役所にも行きまくって、ホスピスで体験入院をして、薬の調整をやって(これで痛みがとれてすごく元気になった)、一度家に戻ってから、またしばらく入院して、最期は台湾に旅行にも行って、自宅介護で亡くなった。

自宅介護の体制を整えるのもSちゃんの働きかけと、医療者のバックアップがあって可能だったことで、やはり夜中にお医者さんを呼んできてもらったり、ということが何度かあったようです。

本を読めばわかりますが、ガンの最期は急に悪くなる感じで、ほんとうに最初のグラフにあるように、ストンと悪くなるので、本人は自分の体だからいくらかわかるかもしれませんが、周囲はかなり覚悟をしておかないと、つい「ちょっと入院したらまた元気になる」などと期待を抱きがちです。

でも、最後の数日前まで普通に話しできるのだから、やっぱりガンは優しい病気だなぁ、と思うのです。

患者さん本人が最期までやりたいことをやり終えるように、サポートするのが家族の務めかなぁ。そして、◯○したらええんとちゃうか?という思いは後で「あの時やっぱりこうしておけば」という後悔を残さないためになんでもやったらいいと思います。
それにしても、ダルいとゴロゴロテレビばかり見てええんかいな?とハタのものは気になるのでした。

とかなんとか、いろいろ心配したところで、この先まだ何年も仕事も続けるのかもしれませんが、それならそれで良いでしょう。本人がよければ一番いいんですもんね!

満ち足りた人生の終わり方、自分も先人の死からいろいろと学んで、満ち足りた終わり方をしたいもんです。
そう考えたら友達が死んでしまったのも義父がもういないのも寂しい限りですが、たくさん教えてくれてありがとう。

でもやっぱり寂しいよ。


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