父の入院生活(医療チーム編)

家族が呼ばれて医師からの説明があったのは、父の入院後5日目。
入院した翌日、胆管を通す内視鏡手術をし、その2日後の肝臓検査の数値は思わしくなかったため家族を呼んで説明する必要があったわけです。

胆管はガンに押されて詰まってしまって黄疸が強くなってきたので、胆管を通したら改善するかも、という目論見の手術だたわけですが、胆管は通って胆汁はちゃんと肝臓に流れているのに、肝臓の数値が改善しないということは、肝臓がもうかなりいっちゃってる、ということだそうです。

説明は主治医の消化器内科のドクター、それに父の知り合いでもある呼吸器内科のドクター。それに担当ナースと家族ケア専門の婦長さんが参加なさって、母、弟、それにわたしが話を聞きました。

経過の説明と、CT画像を見ながら丁寧に素人に分かるように説明してくださいます。

で、家族に相談というのは、
「あと1週間と告げるかどうか」

「このまま一般病棟にいるか、ホスピスに入るか?」

でした。

この病院のターミナルケアは、父の場合4人のドクターがチームになって治療方針を立てるんですが、その中に一人緩和ケアのドクターが入っていて、一般病棟にいながらホスピスと同じケアが受けられるので、患者さんは「わし、もうあかんねんなぁ」と思わせない効果があるように思いました。

さて、告げるかどうかですが、わたしは大津先生の本を読んでいたし、ガンの最後が早いというのは義父の例で知っていたので、ドクターが一週間と言った時には長くて10日と覚悟は決まりました。

母はこの時点でまだ入院すれば正月は家に戻れると甘く考えていたようですが、ドクターの話しで腹をくくったように見えました。

弟は告知はちょっと待ってくれ、という感じでしたが、だいたい男性のほうが諦めが悪いようです。

チームになってる4人のドクターのうち、一人の方とはお会いしませんでしたが、わたしが当直をしている時に緩和のドクターが回診に来てくれて、いろいろ聞いてくれたことがあったし、薬剤師さんまで回診に来てくれたこともありました。

ふだんは主治医のドクターが一日に何度か様子を見にきてくれて、家族の愚痴まで聞いてくれました。

担当のナースは家族一人一人と面談してそれぞれの心配や不安、家族との関係などの話しを聞いてくれて、家族のケアにまで心を配っているところも大津先生の本の通りでした。

家族の心配担当の婦長さんはちょうど父が不機嫌でわたしにさんざん喧嘩仕掛けて、ナースにも当たり散らしていた時に(たまたま)来てくれて、色々と愚痴を聞いてくださいました。(その後はわたしたちがとくに混乱してないのでもうケア不要と思ったのか、会ってません。)

治療ったって痛みのない父にはステロイドの点滴と、かゆみ止めのハッカ水以外なーんにんもしないわけで、家族によっては、「食べないから点滴で栄養いれてください」という場合もあるだろうけど、そんな時はどうするんだろう?

なんか今から思い返すとナースやドクターが家族のどうでもいいような愚痴を聞いてくれたことがどれほど良かったかわからないなぁ、父の看取りと一緒にわたしたちもケアされていたんだなぁと思うのでした。

一般病棟だったから、ナースのみなさんは一般病棟のナースなわけで、ターミナルの患者さんと、元気になって家や社会に戻っていく患者さんを一緒にケアしているわけで、考えてみたら自然なことなんだけど、一歩先行ってる感じがしました。

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弟の当直と交代して家に帰る。病院から家に帰る時は「んじゃ、いってきます〜」家から病院に来た時は「ただいま〜」と挨拶していた。

病院に行くと部屋に誰かいて、とくに週末は賑やかでしたが、父がいて和気あいあいというのではなく、父とはだいたい緊張関係で、一日に一時間ほど手がつけられないくらい攻撃的になって大変だった。
今頃あの世で「あんなこと言わねばよかった、あんな意地悪しなきゃよかった」と悔いていることだろう。

悔いのないように生きるためにも身近な大事な人との関係を大事にしようと思った。
どこまでも反面教師なオヤジ様です。


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