実家の片付け。

わたしが家を出てから20数年、知らない間に台所も洗面所もものすごいことになっている。

母は父のクリニックの薬剤師として仕事もしていたし、一日じゅう父が家にいる状態で家の片付けどころじゃなかったことはわかるけれど、いったいどれほど家の片付けに気が回らなかったのか・・・

お葬式の喪服のために裁縫道具を母に借りたら、針山に糸が絡まって、めちゃくちゃなことになっていた。もちろん、針は錆びてるし、いろんなボビンから出ている糸は絡まっているし、これじゃボタンつけだってままならない。

針山だけでなく一事が万事という感じで、生活のために使う物が外に出ていて、収納スペースの中のものはもう死蔵品。

とりあえず、母の快適な生活のために、と冷蔵庫の中や台所や洗面所を片付けるんだけど、いつのかわからないアレヤコレヤが出てくる出てくる!
しかも、収納スペースの中(15年くらい動いてない)を片付けるのはいいけれど、収納スペースに入れずに出しっぱなしスペースに格納されている使われているものと、使いかけでほったらかしにしているものたちをわたしが勝手に収納してしまうと、母はきっと「あれ?あれがない、これもないわ」と新しく買ってくることが目に見えている。
ゴミは減っても外にごちゃごちゃ置いてあるものは片付かず、なんか成果がみえない徒労感に襲われる。

自慢じゃないがこの母の娘であるわたし。片付けはだめ。収納なんかもだめ。使ったものを元に戻すなんて芸は持ち合わせていないし、整理はもちろん、分類とか、管理とか、ぜ〜んぜんだめという自覚がある。そのわたしが「あ〜、この人・・・あかんわ」と思うのだから筋金入りである。

母はとても頭のいい人で能力が高いことが自慢の人でもある。だけど、このプライドの高さが仇となっているのか、「わたしは全て頭で記憶しているので、管理の必要などありませんでしたが、記憶しているだけなので、忘れてしまったことは存在しません」という都合のいい解釈をするらしい。
つまり、分類や管理の分量が母の記憶力を超えてしまうと一気にカオスになってしまう。そして、その不都合を認められないのでなかったことにする。

自覚がないので改善しない。
プライドが高く頭がいいのにも困ったものです。

食器棚の下の開かずの扉(扉の前にプラのラックが置かれていて、インスタントな食品が詰め込んである)を開けたら・・・小麦粉やら変形した缶詰などがとても綺麗に収納されて出てきた。

あ〜あ、やっぱり収納したらダメなんだ。

かといって、空の戸棚の前にラックを置いておくのも馬鹿げた話。扉を取っ払ってしまおうか、もう全部捨ててしまおうか、など考える。

考えてみたら、わたしが実家にいたころは、暮になったら大掃除と称して冷蔵庫の中や食品戸棚や食器棚は整理して不要なものは捨てて、使わないものは奥にしまって、戸棚は拭いて掃除して、と一応掃除をしていたのだ。それを20年くらいやっていないのだからめちゃくちゃになるわけです。

わたしの家を知っている人わわかるだろうけれど、リビングのごちゃごちゃに比べて、台所は意外とすっきりしている。ごちゃごちゃだと料理できないから、鍋もスパイスもわりとさっと取り出せるようになっている。つまり、さっと取り出せるところにあるもの以外は全部死蔵品、不用品ってことなのよ。

それにしてもなぁ、やっぱりどこか心の隙間を物で埋めてるんだろうなぁ。わたしも人のことは言えないけれど、整理がダメ、収納したら百舌鳥のように即座に忘れる、という特性。一応自分では理解しているのは、母のカオスを知っているから。つまり、親ってのはありがた〜い反面教師なんだなぁ。

役所関係や金融関係の用事がない休日は、そんな感じで家の片付け。まだまだ開かずの戸棚、開かずの引き出しがたくさんあって、引き出しなんて、小銭にお金の入ったままの封筒、医療機関の領収書、昭和の時代の商品券など出てきて、リアルに宝探しなのです。

母は自分のものが入った棚や引き出しをガサガサされるのをちっとも嫌がらないのだけれど、母がしまいこんで忘れた物をわたしが片付けたって、母はまたゴチャゴチャにしてしまうような気がする。

軍国教育で少女時代を過ごして、戦中戦後の食べ物に不自由する時代を経て高度成長で豊かさを覚えた世代だから、足るを知るとか、好きなものだけつかって暮らすとか、引き算とかってもう一生無理なのかなぁ。

いや、親の世代を見ているから、「ほどほどでいいや〜」とか思えるのかなぁ。
親というのはかように有難いものです。

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実家の台所はかような次第なので、大した料理は出来ない。なぜかタジン鍋があるので、タイやブリのアラを買ってきて野菜と一緒に蒸し煮にしたり、オイル焼きにした料理ばっかり作っている。お味噌を家から持ってきて(もちろん自家製!)お味噌汁を作ったら、生活の質がちょっと上がった感じ。

母はわたしが作る料理が手早くて美味しいことにいつも驚いて喜んでくれるんだけど、こんなもので美味しいって喜ばないでよ。普通の材料で普通に作ったら美味しいのよ!

父の中有の旅も最終コーナーに差し掛かったところ、残されたわたしたちの冒険は続きます。


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