タクツァン寺院への道、帰り道編

あの道をまた帰るのかぁ〜と思うと心が折れる人がいるかもしれない、そう思うようなコース。もちろん道はよく整備されていて階段になっている。手すりもついている。鎖場やハシゴなんていう危険なところは皆無。だけど、延々と石段を下ってまた同じ距離かそれ以上を登らないとカフェテリアに行き着かない。カフェテリアまで行ったところでその先があるし、帰り道に馬はいない(下りの乗馬はなれない人には危険)。つまり、全行程を自力で駐車場まで行かねばならない。

わたしは不思議なことに元気でした。聖地のパワーとしかいいようがない。ここにあのミラレパも来たんだ〜!グル・リンポチェ最高〜!と喜んで、帰り道も楽しく歩いておりました。

途中休憩スポットまで来たらメンバーのチエさんが白人の老婦人に飴を分けてあげてます。「これがハニー、これはミルクよ」などと。見たら老婦人、母と同じお年頃の方。母はカフェテリアから5分くらい登って諦めて戻ってしまったのに・・・

ぺんぎん:まぁ、わたしの母は80歳でカフェテリアで待っているのに、あなたはなんと素晴らしい!!
ご婦人: まあ、そうなの?!あなたはわたしの娘だわ!こんなに大変だと知っていたら来なかったのに
ぺ:・・・(え?この人もガイドに20分だよ、たいしたことない、という言葉を鵜呑みにして登っちゃったのか?)

ご婦人、感極まって涙を流さんばかりに「わたしたち、みんな家族、兄弟姉妹よ。ああ、わたしの娘よ。あなたのお母さんにキスをさせてちょうだい」

フランス人らしいこの女性、この年齢で英語を上手に話されて珍しい。フランスではパリ凄惨なテロがあって、つい最近もニースでひどいテロがあって、フランスの方がどれだけ世界や人間に絶望しておられるのか、絶望の中からなんとか希望をみつけよう、としているのか、この方のハグやキスから伝わってきたのでした。

なんかさぁ、これが聖地じゃなくてただのハイキングコースだったらこんなことをこの方も思わなかったと思うのです。ただ、「こんなしんどいなんて、死んでしまう。もう無理よ。おぶってちょうだい!」くらい言いそうなのに、この方はガイドの腕にすがりながらもご自分で歩かれていた。
そして、「あれ、わたしの母は80で、カフェテリアで待ってるのよ登りも馬だったし。おばちゃんすごい元気ねぇ〜!!」という東洋人にワンネスを感じてしまって「人類皆兄弟」と泣かれたのだもの。

後でお聞きすると目が悪くて「わたしもうすぐ失明するのよ」とおっしゃっていた。さぞや大変だっただろう。

わたしたちはカフェテリアまで降りて、そこでお昼ご飯を頂いて、たっぷり休憩してから駐車場まで下っていったのでした。
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人間運びのアルバイトから解放されて、荷物を運ぶ馬とすれ違う。毎日大量の観光客をこんな高地で捌ききるには馬がないと無理。ゴミなどはきっと観光客が帰った後に下まで降ろすんだろう。

母はTさんに腕をとってもらって、サブガイドのお兄さんに荷物を持ってもらって、ヘロヘロになりながら降りてきます。

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ヘロヘロながらもすごい嬉しそう。父が生きてたらこんなことは絶対に許されなかっただろう。オヤジ様の魂もかなり浄化が進んでいるらしくヤキモチ焼いて邪魔をする、なんてこともしませんでした。これも聖地の力かな?

フランス人ご婦人御一行はカフェテリアにこないなぁ、ご無事かなぁ、と思っていたら、お昼を食べずに下山していたみたいで途中でお会いする。母を紹介することもできた。ご飯を食べたら身体のパフォーマンスが落ちるので、食べずに下山するのが正解だ。わたしは唐辛子のチーズフォンデュ(現地仕様の味付け)を取りすぎて、ダールごご飯をおかわりしないと食べきれず、ちょっと食べ過ぎでしんどかったよ。
ちなみに、このカフェテリアのご飯は美味しかったのです。これも聖地の力?

怪我する人もなく、全員無事下山。母を無事に降ろしてくれたTさん、ガイドのお兄さん、ありがとうございました。世界にグル・リンポチェの霊験が届いて平和になりますように。

さて、タクツァン寺院ですが、ブータン旅行をすれば必ず行くところではありますが・・・ここは行ったほうがいいと思います。わたしはあんまりパワースポットとか聖地のありがたみとか分からないのですが、ここは間違いなくパワースポットだと感じました。こんなに信心のない人間が押しかけるのに、ぜーんぜん俗っぽくならないって、すごいパワーなのだと思うのです。世界中のチベット系の人からも巡礼地になっているのがよくわかりました。

というわけで、タクツァン寺院編はこれにてお終いです。

タシデレ!

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コメント

No title

毎回思いますが、ぺんぎんさんの旅行記は読み応えがあります。
なんというのかなー、他の観光ブログでは読めない臨場感あり(笑)。
それはぺんぎんさんが現地のひとと寄り添い、同行者の方々と寄り添い、
現地の空気と寄り添って時間を過ごしているからなのでしょうね。

ブータン、今回機会は逃しましたが、ぜひ行きたくなりました。
いい記事をありがとうございました。(まだ、続きますよね?笑 楽しみです!)

Re: No title

> なおさん、
お返事遅くなって申し訳ございません。
お褒めくださってありがとうございます。気を良くしてもうちょっと続けます。
今回の旅行は、ブータン以上にツアーのメンバーとの出会いが素晴らしかったんですよ。この先10年の楽しみに出会いました。

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