「湾生回家」

絶対行きたいと思ってた映画。
「湾生回家」
日本統治時代に台湾で生まれ、敗戦後引き上げてきた人たちを取材したドキュメンタリー。台湾でドキュメンタリーとしては異例の大ヒットをしたらしい。

台湾の日本統治は50年も続いたのだから、満州や朝鮮半島とはワケが違う。台湾生まれ三世までいただろう。

映画に出てくる台湾の人は詳しく説明されないけれど、原住民(台湾で先住民というと、死んだ人みたいな意味になるので、原住民を使う)、つまり、漢人じゃない人たちが多いみたい。もちろん、台湾の人たちが見たら分かるんだろう。

原住民が耕さないような土地を開墾して、豊な農地にして財産を作ったのに、太平洋戦争に負けて、本当にごくわずかな身の回りの品と千円だけを持って日本に引き上げてきた。湾生の人たちにとったら見たこともないところ。そもそも、祖国という意識もない。四国、九州、台湾という感じだったらしい。

映画に出てくる女性で垢抜けて上品な方がいる。お父さんが台湾総督府に勤めていたという公務員の娘で、台北で女学校(高校?)まで通っていたけれど、花蓮に疎開したという。

戦後、郷里の福井に引き上げて、しばらくお寺で引揚者数家族で厄介になっていたらしい。その方が、「五木寛之の本に異邦人だと書いてあった。友達もたくさんいる。家族もいる。でも自分はずっと異邦人だという気持ちが消えない」とおっしゃっていた。

体調を悪くされて、台湾への想い絶ち難く、埔里にロングステイをするようになったら、病気がいっぺんに治ってしまったらしい。

台湾でロングステイ、いいなぁ〜と調べたら、3ヶ月のツーリストビザを使ったものらしい。日本と台湾は近いから、冬の寒い間3ヶ月台湾で暮らして、2度のお正月を楽しむのも悪くない老後かもしれないなぁ。

話がずれてしまった。

戦争とか、侵略とか、植民地とか、国家の思惑や国際情勢はアレコレあるけれど、人は個人として国家や国際情勢などに翻弄されながらも一人の人として、相手原住民だろうが、漢人だろうが、日本人だろうが、同じ一人の人として対等に向き合って、付き合って、心を通わせて、人はそうやって生活する。

娘を育てられなくて台湾の家庭に養女に出して日本に帰ってしまった、「自分は母親に捨てられた」という想いをずっと重石のように心に抱いたまま病気になって寝たきりになってしまった清子さん、孫がどういうわけか日本語の勉強をするようになって、戸籍に載っていた住所を頼りに岡山までひいばあさんのお墓を探しに行く。
この家族の旅もなんとも言えない。

家族のこと、国家と個人についてあれこれ考えさせられる名作でした。

広島では一週間限定上映ですが、是非見てください。
こんなにスンスン鼻をすする音があちこちから響く映画は久しぶりだった。台湾移住者の子孫がたくさん来てたのかなぁ?

昨日の雪で車がこんな不思議なことになっていた。

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なんでこんなにクルクルってなるのかな?

映画の後は紺ちゃんで。連れ合いが頼んだ紺屋ブラックが美味しそうだった。

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野菜たっぷりで麺になかなか辿り着かないとぼやく夫。

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コメント

見に行きました

ぺんぎんさん、お久しぶりです。私は父が湾生なので、昨年誕生日祝いに一緒に行きました。湾生の感覚が見ていてとてもよくわかり、途中、何度も鼻をすすりました。(;_;)
日本人ということ、戦前の日本の考え方、見終わった後父の解説を受けながら、考えさせられました。いい映画でしたね。みんなに見てもらいたいです。10年ほど前から、父への誕生日プレゼントは、台湾統治時代を書いている本や写真集なんです。

Re: 見に行きました

> Hさん、
コメントありがとうございます。
お父様、特別な想いで映画をご覧になったことでしょうねえ。

私の連れ合いも大連生まれ・大連育ちの母に満州や大連関係の当時の地図とか、本とか、しょっちゅう探しては送ってるし、義母も自分で国会図書館まで調べに行ったり、どうしようもない衝動に駆られるみたいです。

連れ合いが言うには「台湾はそのまま残ってるからなぁ〜」。望郷の想いもいかばかりかと思います。
日本が冬の間3ヶ月だけ台湾の田舎でタイヤル族の人たちに囲まれて暮らすって、湾生出なくても憧れます。

私は台湾政府や台湾の役所の温かさに心打たれました。

ほんと、たくさんの人に観ていただきたい映画です。

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