今中哲二先生の講演と、格闘するわたし。

反骨の核物理学者に熱く萌える今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

行って来ました!今中哲二先生の講演会。
すごく暑い日の午前中をちょっと寒いぐらいの安芸区民文化センタースタジオでホットな時間を過ごして参りました。

今中先生といえば、小出裕章先生のご同僚であり、お仲間であり、木村真三さんの師匠であり、震災の後はすぐにチームを作って文科省よりも早く福島県の汚染線量を測定なさった方でいらっしゃいます。

大変にダンディーで、男性からも女性からも人気の小出先生ばかりが何かと取り上げられがちですが、それもこれも、今中先生の地道なご研究の成果があってのことでもあるのです。(きっと)


その今中先生、ふるさとは広島ですので、里帰り講演ということですが、グリーンコープの組合員対象という限られた会でのお話し。今中先生の講演はあまり録画されていないので、どんなお話しを聞かせてくださるのか、申し込んだ時からワクワクドキドキ、楽しみにしておりました。

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しょっぱな、め~っちゃベタな広島弁でご挨拶なさいます。
広島弁で通したいところだけれど、出来ないと、普通にちょっと広島弁と関西弁と標準語ミックスでお話し下さいました。 あんな調子で広島弁でやられたら、わたし聞き取れないところでした。良かった~。

講演のタイトルは、「原子力発電を考える」です。
まず、自己紹介を日本の原子力発電所の数と併せてご説明下さいます。
先生は、南千田町のお生まれ。わたしたちがいつもお世話になっている「ア・ラ・メゾン」のすぐ近くです。

そこから国泰寺高校、大阪大学原子力工学科へと進まれます。国泰寺高校は中電本社の裏にあって、県立の名門です。大阪でいうところの北野高校みたいなもんでしょうか?
ちなみに小出先生は、開成高校。

この当時原子力は花形だったので、成績良かったんだろうなあ~。そんな頭のいい青年、大学院のころに「原子力って胡散臭い」と思うようになりました。

核分裂の説明や、原子力発電のしくみなどを簡単にお話し下さって、チェルノブイリのお話しになります。チェルノブイリの原発は冷却系に黒鉛を使っていたのだそうで、爆発して10日火災が続いた後鎮火したんだそうです。10日でその黒鉛が燃え尽きたってことなんだそうな。
ふーん、それは知りませんでした。

こんな感じでチェルノブイリのお話しがしばらく続きます。実際に何度も現地に脚を運ばれるだけじゃなく、ロシア語(?)まで習得されて、物理学者というよりも、文化人類学の人みたい。

何度も先生が強調されていたのは、「地域がまるごとなくなる」ということでした。大阪府以上の範囲で誰も住めなくなるっていうことの意味が、話しを聞いているものにはなかなか実感が出来ないのだ、ということを今日の講演で強く思いました。

先生は実際にその誰もいなくなった広大な元「都市」であったり、「農村」であったりしたところを歩かれて、「放射線被曝は健康影響の原因の1つに過ぎない。健康影響は被害全体の一部に過ぎない」
と強調されます。地域が消滅して、人々がその土地から引きはがされて、ご近所も友達もバラバラにされて、二度と戻れなくて、新しい土地で、生活も根こそぎ植え替えられて・・・・・

そうですね。ほんとうに途方もないこと。放射能で癌になるとか、エイジングが進むとかってことよりも切実な問題。そして、放射能汚染を起こすという原発事故でなければ、こんな広大な地域から人を引きはがすような災害など、「日本沈没」なんて事態でもなければ、ありえないのです。

あまりに途方もなさすぎて、その事態を実感として感じることが出来ません。人の不幸もスケールが大き過ぎたらもう想像力が働かなくなるのかしら?わたしだけかなぁ?みなさん、実感出来ます?

そんな危険な原子力、最初のころに手がけた学者達には「危機感」があったと先生はおっしゃいます。
東海1号炉が事故を起こした場合の損害賠償金の試算が一兆円。その当時の国家予算は一兆五千万円。

こりゃまずいと、国は原発事故から電力会社を「原子力損害賠償法」を作って上限を設けます。つまり、事故を起こしても1200億円(現在)まで出せば足りない分は国が払うからね、ってことです。

住宅の火災保険も原発事故は免責になっていると、先生が加入なさっている火災保険からご説明下さいます。あれれ、原発事故は火災保険効かないのね。

そして、「電源三法」。田中角さん時代に出来たらしい。
新潟日報「揺らぐ安全神話柏崎刈羽原発」

この法律で「特別会計」なるものが電気代に上乗せされることになった。

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見て頂戴、グラフの上の白い部分。これ、わたし達、電気代を余分に払わされているのよ!!
今なんか2/3も特会じゃないさ!!ってことは、9000円電気代を払ってるとして、ホントは3000円しか使ってないのに割高になってるってことよ~。

んでもって、この「特別会計」4000億から5000億くらいあるそうですが、何に使われてるかっていうと

まず、もんじゅ。95年に試運転したらナトリウムが漏れちゃって、それ以来止まっているけど、毎年100億から200億掛かってる。さすが「西のどら息子」使いっぷりが違います。

六ヶ所村の再処理施設。これも事故続きで回ってない。

この二つは「核燃料再処理」になくてはならないものなのに、これがまあ、どいつもこいつも、使えないったらありゃしない。

そして、最後、高レベル廃棄物処分場。例えば調査に手を挙げただけで20億だか50億だかくれるらしい。
うちの裏庭にいかが~? 20億あったら、海外移住で悠々自適が出来そう。え?もっと広くないとダメなの?

東電会長の交際費が億単位なんて報道も最近見掛けたけど、一億や5億なんてハナクソみたいなもんですね。

先生の作られたスライドのタイトル通り、ホント誰のための原子力なんでしょう?まるで原子力のための原子力みたいです。

この二つの法律がなくなれば原子力は止まる!

誰のためにもならない。余分な電気代を払わされて、事故が起これば税金で補填して。電力会社も、原子力村のセンセたちも、経産省のお役人も、保安院も、原子力安全委員会も、み~んな頬っかむりなんだ。

この後、被曝のお話しもあったし、質問の時間にはわたしも椎茸の質問をさせて頂いて、色々と考えるところもありましたが、今日は「法律変えたらええねん!!」というところまでにしておきます。

続きは明日ね。

夜はクラブの格闘技エクササイズに行ってきました。
空手の型のまねっこをして、蹴りを入れたり、正拳突きをやったり、エア瓦割りをやったり。最後は蹴りやら肘鉄やら。
トーとか、ヤーとか、大声出して、
あぁ、わたし戦うわ~。負けないわ~。

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コメント

No title

うーわー。なんか凄い。
知らないってこわい事だらけです。続き、たのしみにしてますー。
ぺんぎんさん、負けないでー。頼もしい~。

Re: No title

> くまふみさん
どんなに必死でパンチを繰り出しても、猫パンチになるし、キックのためのステップを踏んでたら社交ダンスみたいになるわたしは、いつかファイト出来る日が来るのかしら?
電源三法にキーック!!

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