自分で考えるということと「世界の手触り」

小出裕章さんのインタビューの中で、一番好きというわけではないが、面白いと思うものがこれ。

神保哲生×宮台真司×小出裕章
第524回マル激トーク・オン・ディマンド(2011年04月30日)
「5金スペシャル・原子力のこれまでとこれからを問う」
ゲスト(PART1):小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)/


宮台さんと小出さんの歯車の噛み合いが他の人のインタビューと違って面白い。
宮台さんは社会学の学者なので、分野は違うがご同業であるから、ジャーナリストと話すのと違うのです。

宮台さんはフィールドワークしたかったのに、数理社会学(なんだかよくわからない)で博士号とっちゃったから、数理社会学者のふりをしていたけれど、講師になった(つまり、就職しちゃった)から好きな研究(宗教と性)の研究を始めたら、色々な人から「君、そんな人々を不安にするような研究などやめたまえ」と「周辺化」されていったらしい。
宮台センセのお話しは「周辺化」など分かるような、実は良くわからない言葉が使われてちと難しい。

宮台さんと、小林武史さんの対談も難しい。
「世界の手触りを失うな」
「日常の自明性」なんていう言葉が出てくる。「自明性」とは、「慣れ親しみ」なのだそうな。
原発は安全ですという世界から311以降「原発はとんでもないものでした」とバレてしまったが、人々はなかなか「日常の自明性」つまり、「原発は安全です」から逃れられなくて、「逃げろ!」という人に「デマを流すな」と怒ったというわけだそうな。今では「放射能のある日常」が「自明性」になってる。これはきっと「パラダイムシフト」というのだろう。

んでもって、そんな社会で、今日本人は個人が自立しなければいけない、という。これは、小出さんもおっしゃる。一人一人の人たちが自立して行動すれば、原子力なんかすぐに止まる、と。

自立せよというのは、「自立していない」というわけだ。
これはなぜか・・・
宮台さんはそれを小林さんとの対談の中で語っている。
「僕たちの依存癖は江戸時代から始まった」統治はすべて5%の武士がやっていた。農民による共同体自治は生産労働の調整とお祭りだけで、ヨーロッパみたいな中世自治都市に由来する領主権力に対抗する共同体自治っていうのはなかった。江戸時代で「お上にお任せ政治」が出来上がってしまって、それが明治以降も引き継がれて現在に至る。

第2次大戦敗戦の時に変わるチャンスがあったのだが、サンフランシスコ講和条約(日本の米国からの独立)以降、冷戦構造の中、国語教育でメディアディテラシーの部分を欠落させてしまい、「モノを考える」ための教育が再びなくなってしまって、そのまま学歴競争に突入してしまった。だから、中学生くらいになって「なんのために勉強するのか?」と考えて、勉強をするか、しないか、という弁証法にすり替わってしまう。(え?それは弁証法じゃない?)
これはわたしは知りませんでした。確かに文学については習うけれど、「それが何を意味しているのか」を考えることは習わなかった。

自分で考えているのか、それとも、どこかで読んだり聞いたりしたことに「洗脳」されているのか?あるいは、「自明性」からの脱却が出来ずパターナリズムに陥っているだけなのか?もし、あなたが退屈しているとしたら、それは「自明性」の中にスッポリとハマっているからだ。自明性に依存しない世界を構築しなければいけない。

あ、だから依存しないで自立せよと言うのか。

与党がだらしないとか言ってるのは誰かが何かをしてくれるのを期待しているわけで、主語を自分にすればいいわけだが、話しがいきなり大きくなってしまうので持て余す。

宮台センセはそこで、スローフードとロハスの違いで説明してくれる。
「ロハスは個人の趣味でライフスタイル。スローフードはソーシャルスタイル」なんだ、と。「ライフスタイルからソーシャルスタイルに転換してゆく」

自治とか、共同とかってのは苦手な分野なのだが、依存しないで自分で考えるんだな、きっと。

ああ、なんだかだんだん面倒になってきた。宮台センセのお言葉は、ロッキンング・オンや美術手帳を読んでるみたいだ。なんでもうちょっと分かりやすく完結に書いてくれないのかな?ちょっと小出先生から習ったら良いんじゃないだろうか?

自立することで「世界の手触り」が感じられるんだそうな。うん、それはちょっと分かる。
最後の方はちょっと夢物語みたいだけれど、小林さんのやっているAPBANKの仕事に合わせてそう言ってるのだろか?
ああ、やっと最後まで読んだ。
宮台センセの博覧強記には圧倒されるけど、理屈をこねくり回さないで、

甲田先生の本を読んで、柿茶とスイマグと青泥を食べる。→トイレに行く。

ってな感じに簡潔にもう少し身体的に説明をしてくれたら分かりやすいのになあ。


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コメント

はじめまして。

はじめまして。いつもぺんぎんさんのプログを拝見しています。食べ物のこと、原発の事、 いろいろ教えていただきました。以前、リジュベラックを作ったとき、玄米から小さい芽が出て、それが「ぺんぎん」の形に見えました。もしかしたら、ペンギンさんのお名前の由来はここかな~と思ったりしました。
リンクさせていただきました。また、小出先生のビデオ、一人でも多くの人に見てほしいと思いますので、わたしのブログでも紹介させていただこうと思っています。どうぞ、これからもよろしくお願いします。

Re: はじめまして。

> mari36さん
コメントありがとうございます。スペインは唯一、ヨーロッパの中で行ったことのある国で、また是非行きたいところです~。コメントとても嬉しいです。
リンク貼って下さって、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

さて、HNぺんぎんの由来ですが、発芽玄米のカタチなんていう上品なものではございません。
わたしのセルフイメージ、「短い手足でよちよち歩く」ところからきています。アヒルでもガチョウでもいいのですが、白黒ファッションに黄色いシューズというのが良いのです。

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