夫の鼻血と結論の出ない議論。

夫が今朝鼻血を出した。
幸いすぐに止まったようだが、「鼻にティッシュを詰めたままではお茶が飲めない」とティッシュの詰め方を色々工夫して楽しそうにしていた。丁寧に畳まれたティッシュが鼻の穴に入って、鼻が詰まったみたいな声で色々話す彼はとてもチャーミングだ。

夕方仕事から帰って来て・・・
「やっぱり放射能のせいかなあ?きれいな環境から汚れた環境に移ったら出るっていうからなぁ」
うーん、飛行機の隣の人の服についてるとか、新幹線とか・・・

何が原因かわからない。もちろん、放射能は関係ないかもしれないが、とにかく鼻血など結婚以来初めてなので、わたしも驚いたが、本人も驚いていた。

放射能ってのは本当に見えないし、匂いもない。手段をもっていないと、あるかないか、分からない。

大阪までわざわざ行って聞いてきた小出先生の講演会について、たねまきジャーナルで取り上げられた。



今井一さんプロデュースのこの度の講演会は、「ここにいらっしゃる方は小出さんの本も読まれてるし、講演などもよく聞いていらっしゃるので、いつもと違う感じで3部構成でやります。」と。

第一部、前編は、今井さんが撮ってきた女川の写真を小出先生が青春の思い出などと共にご説明くださった。
小出さん達学生は女川の長屋を借りて、そこを拠点とし、「のりひび」という名前のニューズレターをガリ版刷りで発行して、それを女川の漁師さんたちの家を一軒一軒訪ねて配り歩いたそうだ。
他にも援農ならぬ援漁をして、ほとんど役には立たなかったとおっしゃっていたけれど、漁師さんたちから可愛がってもらって、サンマやイワシを沢山もらって、それを仙台の下宿に持って帰って大家さんにあげたとか・・・

小出さんの青春グラフティーの一部をお聞かせ頂いた。

第1部後編は、小出先生のパワーポイントを使った説明。今回は第三部に向けて、放射能の人体への影響について。染色体やDNAの話しなどです。

で、福島原発からいったいどれだけの放射能が出てきたか。

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なんでこんなことが分かるのか?それはサッパリわからないけれど、2号機からやたらめったらたくさん出ている。
1号機や3号機なんか、2号機に比べたらちょっとだ。ちょっとといってもたいした量だけど。
2号機の建屋は壊れてないのに、こんなにダダ漏れしている。

そして、今も、今後も問題になるセシウムですが、半減期30年の137と、半減期2年の134で人体に対する毒性が違うらしい。

IMG_2502.jpg

バラまかれた量は134のほうが若干多いけれど、セシウム134の毒性は強いんだそうで、人体影響を考えたら、倍近い影響があるらしい。
今はまだ2年経ってないのだから、134もたーぷりアチコチに降り積もっているってわけだ。

そして話しは第2部の討論に入る。

「子どもにはきれいなものを食べさせて、大人には責任があるから、汚染食物を食べるべきだ」という小出先生と、「大人にだって、自分の親にだって汚染食物は食べさせたくない」という人の討論。

小出先生は、86年のチェルノブイリ事故の時にこのことを考えて結論を出しているし、議論も、多分喧嘩も散々やってきているから、どんな問いにも即答だ。

小出先生は線引きをすることにも消極的な感じだが、線引きをしなければ、食品のR指定だって出来ない。汚染された大地を耕して作物をつくる農家の人たちのことを考えたら、やっぱりある程度のところでの線引きは必要なんじゃないか、と思うけど、そこは巧みに避けられている感じがする。

討論を買って出た森氏は、10ベクレル以下のものしか流通させない、させたくない、とおしゃってるけれど、誰がどうやって測るかによってベクレルなんかすぐ変わるような気がする。

今中先生が測って下さったわたしの干し椎茸はセシウム137が14ベクレル検出された。
14ベクレルは多いと思うけど、これを、もし生協が使っている検査機関に出したら、7とか、4とかっていう数値だったかもしれない、と思う。

なぜなら、小出先生は、「放射能の測定はとても難しい」と常におっしゃっているし、「わたしが測ればどんなものからでも検出できます」と断言なさる。実際そうだろうと思う。

そして、農法と放射能の問題もある。
有機農法や、循環の農業など、いわゆる「安全安心」をめざして一生懸命やっている農業では放射能が濃縮してきてしまう。
わたしの干し椎茸ももし、菌床栽培だったら、きっと出なかっただろう。山の中の本当に自然な環境で作られた椎茸だから味も全然違うが、放射能も濃縮してしまう。(しかも、それは30年以上前の放射能だ)
有機農法で作った野菜は化学肥料で作られた野菜よりも数値が高くなる。

放射能を完全に避けるなら、福島の事故がなくても、有機農業の野菜など食べられないという理屈にならないか?
福島事故があって、野菜はハイドロポニカでビルの中で蛍光灯の光で育てたものこそが「安心」っていうことにならないか?

わたしはイヤだ。水耕栽培のレタスなどウンザリだ。野菜を食べたという気がしない、水耕のスカスカの野菜なぞ・・・

それならば、土の匂いのする野菜を食べたい。大地と微生物が作った野菜がいい。
そのためにはやはりある程度の線引きは必要になるだろう。
だけど、線引きのガイドとなる放射線の測定がこれまた同じものを測ってもイロイロってことになるのだろう。

対談の最後に三陸のワカメの話しが出た。
森氏は、「たんぽぽ舎」の測定では出なかったとおっしゃったが、小出先生は「わたしは計測しました」と軽く打ったジャブが、ズボっとテンプルに入ってしまった。

「計測しました」とおっしゃるなら、何がどれくらい出たのか教えて欲しかったけど、それには言及されませんでした。どなたか次の講演会の時にでも質問してみてください。

海藻については、「さすがにわたしも食べたくない。かなり躊躇します」とおっしゃっているので、深刻なのだろう。利尻や羅臼の昆布はどうなのだろうか?とても気になる。

三陸のワカメがダメなら、当然三陸の牡蠣やホタテもダメだろう。ああ~、「森は海の恋人」の畠山さんの牡蠣もダメなんだろうか?60過ぎは良くても、子どもは無理だろうなぁ。

こんなことも測定の手段を持たないわたしたちは断片的な情報から推測するしかない。

きっと小出先生は「すべてきちんと測定して公表しろ」とおっしゃりたいのだと思う。そんなことが可能かどうかもわからないけれど、今ベラルーシでやっているみたいに、小学校ごとに市民測定器があって、市民が自由に気になるものを測定できる、というような制度は是非作って欲しいと思う。

食品をどうするか?この議論はきっと結論なんか出ない。問題なのは、どれだけ汚染されているかの数値がわからないことだもの。

そのためには、小出先生の精度で測定できなくても、「このくらいの測定精度ならまあいいだろう」という「測り方ガイド」のようなものも必要なんじゃないか?と思う。

東電に測らせたいとおっしゃるけれど、東電が測ったらみんな「ND検出限界以下」になるんじゃなかろうか?それも心配だ。

小出先生は1次産業を守りたいとおっしゃるけれど、汚染された土地や海で農業や漁業をしたら、なによりその生産者が一番被曝してしまうのだから、これはある程度は線引きすることも仕方ないし、高齢で「わしや動かん」という人は別にして、代替え地を提供してゆかないとしょうがないんじゃないだろうか?

やっぱりちゃんと全部測って欲しいし、測れる体制を作るようにしないといけないんじゃないか?と思います。
で、食べるかどうかは本人次第で、自分で勉強しなさいよ、ってことになるのかなぁ?


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うーん、これを買って読むのかぁ・・・・・

どこまでリスクを取るか、リスクが嫌なら食うな!ということだ。
麦を育ててジュースに絞って、生玄米を食べて、という食事ならリスクをかなり避けられる。
やっぱり結論は「少食」ってことになってしまう。

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先生、笑い過ぎです!

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コメント

No title

ぺんぎんさん。なんでも放射能のせいにしたくないですけど、私、一時帰国したときになった結膜炎は放射能だったろうなと思ってます。ずっと東京にいる人がなんともないのに、そんなことないよと、家族には言われましたけど。ずっといると、やはり免疫ができるのか?わかりませんけど、日本国民、壮大な人体実験してるんですね。小食しかないって、私もまったく同感です。ということで、さ来週また帰ります。いまから実験にいく気分。 しかし、小出さんのはじけた笑顔、可愛い!

Re: No title

> maloさん
夫も同じこと言ってましたよ「何でも放射能のせいにするのはナンだと思うけど」って。
わたしが3月11にちから14日まで大阪にいて、広島に戻ってから黄色い鼻汁が出たのも怪しいと思ってます。4月の末に世田谷に行ってた時には何事もなかったですが・・・
抵抗力があるから症状が出るんだそうです。

1日2食にするだけでも一食減るだけで大違いなのだから、青汁一杯と言わなくても、せめて「加熱は夜だけ」とかして少々への道を粛々と歩みたいものであります。

小出さん、楽しそうにニカニカ笑いますよねえ。あの曇りのない笑顔は魂を売らなかったからなのですよね。瞳も澄んでいてきれいなんですよ。
たいしたもんです。

椎茸の女性は、やはり……

某サイトでいつもコメントを拝見させて頂いています。
大阪での討論会の動画を見ていたのですが、質疑の時にある女性が質問されていて、
それが広島から来た方で、かつ今西先生のお名前を出されたので、
もしや「ぺんぎんさん」かもと思っていました。
向こうのコメント欄からこちらへ伺ってみると、やっぱりそうでした。
ユーモア溢れる暖かみのある喋り方が素敵で、親近感を感じ(勝手にゴメンナサイ)、
何だか嬉しくなって、書き込みさせて頂きました。

Re: 椎茸の女性は、やはり……

> Lushun さん
ご訪問&コメントありがとうございます。
下手に発言してしまったので、あのビデオは恥ずかしくてみれないんですよ。あんまり恥ずかしいので、某サイトに「感想文書きました報告」も出来なくて・・・大失敗ですた。

でもねえ、広島の干し椎茸にどうしてセシウム134が出てないの?不思議だと思いませんか?
「わーい、安全~」って無邪気に喜べばいいのでしょうか?
しかし137が14ベクレル・・・やっぱり無邪気に喜べそうにありません。

先生の講演会でのKY質問、某サイトでの度重なるKY書き込みに懲りず、また遊びにいらして下さい。

椎茸

ぺんぎんさん、ありがとうございます。
動画拝見した限りでは、場が和んでいたと思いますが……。
椎茸の件、本当に謎ですね。
私、今中先生のお名前を間違えて書いてしまいました。失礼しました。

Re: 椎茸

> Lushun さん
>動画拝見した限りでは、場が和んでいたと思いますが……。
そうですか?そうならいいのですが・・・
facebookの小出先生非公式ページのコメントを見てみたら、「せっかくの熱論と質疑が噛み合ってなくて残念」と書かれておりました。
いや、まったくその通りでございます。

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